Re:class5 「前夜祭ー前編」
唐突に目覚めるささやかな男のロマン…。まぁ前夜<祭>だからいんじゃね?みたいなノリで書きました…。すみませんm(_ _)m
あれからまた時が過ぎ、そして――
5月9日――<サバイバル>前夜…
「いよいよ明日かぁ、翔はどうすんだ?」
「は?どうすんだ、ってのはどういう…?」
まったく鈍いな、こいつは。
「だーかーらー、どの辺を狙うのかって聞いてんの!」
「あぁ、そういうことか。…そりゃあ優勝だな。去年は3日目まで残ったが、コインの手がかり0で終わったからな」
翔は不思議そうに続ける。
「そういや晃はどうやってコイン見つけたんだ?お前の実力なら3日目まで生き残れたとしても、そのこととアレを見つけるってことは全然別問題だろ?」
「それはなぁ…」
言えない。"言えるわけがない"。
「…、やっぱ秘密だな、教えねぇ」
翔は笑って言う。
「ははっ、だろうな!…まぁいいさ、自力で探し当ててやるよ」
「はっ!そうこねぇとな」
そう言った後、周りを見回し、辺りの雰囲気を確認する。
行ける…!!今日ならアレが。
「…、なぁ…」
先ほどまでとは打って変わって小声で弱々しく言ったもので、翔はキョトンとして耳をすましながら小声で返す。
「…どした?」
俺は静かに頷いてアレの計画を翔に伝える。
「……のぞきに、行こう…!!」
イケメンやろうはキョトン顔で口を開けている。
俺は続ける。
「何も言うな。お前が言いたいこともわかる、が今は俺の話を聞いてくれ。明日は何の日か知ってるだろう?…、あぁそうさ、<サバイバル>だよ。つまり、今女子のヤツらは浮かれてるハズ。アイツら、テンション上がると周りが見えなくなるからな。ようするに今日がチャンスなんだよ!」
くぅーー!!!我ながら完璧な作戦だ!!
「さあ!!どうすんだ翔!?」
「…。まぁそこまで言うなら協力させてもらうが…、どうやるつもりだ?」
ふふ…、その問いかけを待ってたぜ!!
「決まってんだろ?…フフフ、透明薬<ステルス>だよ!」
ポケットの中の二つの小瓶を取り出して見せてやった。
「これがそうさ!イミテーションなんかじゃねえ。正真正銘の正規品だ」
「まさか…どうやって…?!」
おぅ!!動揺してるな…。まぁ正規の<ステルス>なんてなかなか手に入らねーしな。
「一体どこで?どうやって?、ってツラだな。…さて、昨年の優勝商品は何だったでしょーか?」
(昨年の優勝商品…?奥義?秘剣…?………!!…)
どうやらわかったみたいだな。
「校内の立ち入り区域拡大」
「さっすが、ご名答ー!」
翔は手で頭を押さえて笑い始めた。どうした、頭でも打ったか?
「まったく…、お前の大胆さと奇抜さはいつまでたっても飽きないな」
「そりゃどーも。効能は30分、しくじんなよ?」
小瓶の一つを一気に飲み干し、もう一方を翔に投げ渡す。
「俺はどーも悪い予感がするんだが…」
そう言いつつも、翔は小瓶を飲み干す。まぁ安心するがいい、俺の計画は完璧だ。
「うっし、行くか!」
「はいよ…!」
こうして二人の長い夜が始まった―――
寮生活最大の禁忌、風呂のぞきを敢行した二人に新たな刺客!寮監の目をくぐり抜けろ!そして二人が果てに見たものとは?!次回!「サバイバル前夜祭〜その2〜」




