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第25話:止まらないヒックヒック! ミララのしゃっくりとお手々トントン ◯月◯日(育児日記 164日目)後編

◇13

0

「よしアマチ! パパが『ぽかぽか温水風呂形態』になるから、ミララちゃんを抱っこして一緒に入っておくれ!」22

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ぽこんっ!!61


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私は自らのスライムボディを変形させ、中央に浅いプール状の窪みを作った。 体内から精製した「ほんのり甘いハーブの香りがする三十八度のぬるま湯(魔素温水)」を満たし、最高級の温泉を出現させたのだ!37

0

「あぅ! パパのおふろ! ミララちゃん、はいるよ!」31

0

「みゅ……お風呂ニャ……?」1

0

アマチはミララの小さな手をしっかりと握り締め、一緒に私のスライム温泉の中へと入ってきた。31

0

ジュワァァァァァ……っ。57

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「「あふぅぅぅぅ……っ」」13

0

二人の口から、とろけるような溜息が漏れた。39

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三十八度の絶妙な温度が、ミララの全身の筋肉をふんわりとほぐしていく。 さらに、温水の中に溶け込んだスライムの微弱な魔素振動が、微細なマッサージ効果となって横隔膜へと伝わっていくのだ!34

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「さあ天智、仕上げだ! もう一度、優しく『トントン』をしてあげておくれ!」11

0

「あぅ! はいっ! ミララちゃん、もう一回トントンだよ!」26

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お湯の中で、アマチが再びミララの背中に手を添えた。29

0

「あぅ……とんとん……とんとん……」19

0

今度は、温水のリズムと合わさった「極上のトントン」である。27

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アマチの小さな手から伝わる温もり。 スライム温泉のぽかぽかした気持ちよさ。 そして、大好きな天智お姉ちゃんがずっと隣で寄り添ってくれているという圧倒的な安心感。35

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ミララの瞳が、徐々に細くなっていく。21

0

「あぅ……ちちんぷいぷい……痛いの痛いの、飛んでけ……ヒックヒック、バイバイ……」60

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アマチが、耳元で優しくおまじないを囁き続ける。79

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「トントン……トントン……」26

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静かな時間が流れる。18

0

……十秒。16

0

……二十秒。69

0

……三十秒。12

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「……あぅ……? ヒックヒック……でなくなった……?」67

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アマチが息を飲んだ。42

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ミララの小さな身体が、もう「ビクッ!」と跳ねない! あんなに止まらなかったしゃっくりが、ピタリと綺麗に消え去っていたのだ!50

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「みゅ……? ……ひっく……出ないニャ……?」69

0

ミララが自分の胸に手をあて、ぽかんと目を見開く。32

0

次の瞬間!9

0

「「「「止まったーーーっ!!! / みゅあぁぁぁっ!!!」」」」15

0

部屋中に、歓喜の大歓声が巻き起こった!42

0

「あはっ! とまった! ミララちゃんのヒックヒック、飛んでったーっ!」54

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アマチが大喜びでパチパチと手を叩く!56


「ニャーっ! アマチ! ヒックヒック治ったニャーッ!」


ミララが感極まって、お湯の中でアマチの身体に「ぎゅーっ!」と抱きついた!


「アマチ、ありがとうニャ! お姉ちゃん、すごいにゃーっ!」


「あはっ! ミララちゃん! えへへ……わたし、おねえちゃんだもん!」


二人はお風呂の中で抱き合い、頬と頬を「すり……すり……」と寄せ合って、大満開の笑顔を咲かせたのだ!


「見事だ……見事だぞアマチぃぃぃぃっ!」


私も感動のあまり、温泉の温度をさらに一度上げて「感涙の泡」をシュワシュワと立たせた!


親の力だけじゃない。 アマチの「妹を助けたい」という情熱と、一生懸命なトントンが、見事にミララのしゃっくりを退治したのだ!


◇


「あらあら? みんなでお風呂に入って、楽しそうだこと」


騒ぎを聞きつけたお隣の母猫・メイラさん(Lv.42)が、着替えのタオルを持ってやってきた。


「あ! おかあしゃま! みてみて! ミララちゃんのヒックヒック、アマチが治したんだよーっ!」


アマチが温泉の中から身を乗り出し、誇らしげに胸を張った。


「まあ……! 本当なの? 天智ちゃん、とっても立派なお医者さん(お姉さん)ねぇ!」


メイラさんが目を細め、温かいバスタオルで温泉からあがったアマチとミララを包み込んでくれた。


「天智ちゃんが『ちちんぷいぷい』のおまじないをしてくれたから、ミララちゃんのしゃっくりも飛んでいっちゃったのね」


「うん! アマチ、とんとんっていっぱいしたの!」


「ふふ、いい子ね天智ちゃん。ミララも、優しいお姉ちゃんがいて良かったわね」


「ニャ! アマチお姉ちゃん、世界一ニャ!」


ミララがタオルに包まれたまま、アマチの頭に「こてん」と頭を乗せた。


二人の頭の上で、天智の「髪の毛猫耳」とミララの「本物の猫耳」が、仲良く並んで「ピコピコ♪」と嬉しそうに揺れていた。


◇


夕方。


しゃっくりが治り、温かいお風呂に入ってすっかりリラックスした子どもたちは、丸木小屋で並んですやすやとお昼寝の時間を迎えていた。


私のスライムボディの中央で、アマチと三つ子たちが重なり合うように丸くなっている。


天智は眠りながらも、小さな手でミララの背中を「トントン……トントン……」と優しいリズムで撫で続けていた。


「あぅ……ん……ミララちゃん……もう……だいじょうぶよ……」


幸せそうな寝言。


ステータススクリーンに映る、アマチの【お姉ちゃん度:100%】と【ミララからの信頼度:120%】の輝く文字。


妹を思いやる健気な心と、諦めない優しさ。 アマチの中に育った「小さな母性」は、言葉や成長のスピードを超えて、しっかりと絆を深めていた。


「ありがとう、天智。君は本当に、最高の自慢のお姉ちゃんだよ」


すやすやと可愛い寝息を立てる4人の小さな天使たちの可愛い寝顔を見つめながら、スライムパパは静かに、そして誇らしく目(核)を閉じるのであった。


(第25話・完)

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