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第24話:落ち葉の山と気配遮断! パパの『赤外線探知』VS子猫かくれんぼ ◯月◯日(育児日記 160日目 後編

◇


「あーあ、アマチちゃんが出ていっちゃったニャ〜」


「見つかっちゃったニャ〜」


「ボクたちの勝ちニャ〜!」


アマチが声をあげたことで、落ち葉の山のあちこちから「ガサゴソッ!」と音がして、三つ子たち(クララ、ナララ、ミララ)が飛び出してきた!


三つ子たちの身体には、赤や黄色の落ち葉がびっしりとくっついており、まるで「落ち葉の怪物(落ち葉モンスター)」のような姿になっている。


「あはっ! みんな、落ち葉ペタペタ! 落ち葉怪獣だーっ!」


アマチが手を叩いて大爆笑!


「あぅ! アマチも! 落ち葉怪獣になるーっ!」


アマチは自ら落ち葉の山にダイブすると、落ち葉を自分の頭や服(パパのスライム生地)にくっつけ始め、あっという間に「ちいさな落ち葉怪獣アマチ」へと変身を遂げた!


頭頂部の「髪の毛猫耳」にも大きな赤いもみじの葉っぱが挟まり、ルンルンと嬉しそうに揺れている。


「ガオーーーッ! 落ち葉怪獣アマチちゃんだぞーっ! パパを食べちゃうぞーっ!」


「ああっ! 助けてくれー! 落ち葉怪獣アマチに食べられるー!」


私がノリノリでやられ役を演じると、落ち葉怪獣アマチが『猫足ハイハイ』で突進してきて、私のスライムボディへとダイブ!


「あははははっ! 捕まえたーっ! パパ、みーつけたっ!」


「降参だー! アマチ隊長の完全勝利だーっ!」


「「「ボクたちも食べちゃうニャーッ!」」」


三つ子たちの落ち葉怪獣たちも一斉に飛びかかってきて、私と子どもたちは、落ち葉の山の上でゴロゴロと転がり合って大爆笑の渦となった!


「やれやれ……激しいかくれんぼだったニャ」


ルークが呆れ顔で、薪を抱えながら笑う。


落ち葉が舞い散る、爽やかな秋の広場。 気配遮断も、ステータス探知も、最後は子どもたちの輝く笑顔と大爆笑の中に溶けて消えていったのだ。


◇


「……あら? みんなで落ち葉まみれになって、楽しそうだこと」


騒ぎを聞きつけたお隣の母猫・メイラさん(Lv.42)が、焼き芋の入ったカゴを持ってやってきた。


「あ! おかあしゃま! みてみて! 落ち葉怪獣だよーっ!」


アマチが落ち葉まみれの姿で、よちよち歩きでメイラさんへと駆け寄った。


「あらあら、可愛い落ち葉怪獣さんねぇ。でもね、落ち葉の中にずっといると、お洋服の中に虫さんが入ってちくちくしちゃいますよ?」


メイラさんは優しく腰をかがめると、アマチの頭やくっついた落ち葉を「ぽん、ぽん」と丁寧に払い落としてくれた。


「あぅ……ちくちく……?」


「そうよ。だから、遊んだ後は綺麗にパッパッて払いましょうね。クララたちも、お互いに落ち葉を払いっこしなさい」


「「「はいニャ、お母様!」」」


三つ子たちが、お互いの背中の落ち葉を「前足ペシペシ」と払い合い始める。


アマチも自分の服についた落ち葉を、小さな手で「パッ、パッ!」と一生懸命に払い落とし、満足そうに胸を張った。


「あぅ! きれいになった! おかあしゃま、パッパできたよ!」


「ええ、とっても綺麗になったわ。ご褒美に、甘〜い焼き芋を食べましょうね」


「あはっ! やきいも! やきいもーっ!」


子どもたちが大歓声をあげ、メイラさんのカゴの周りに集まった。


◇


夕方。


ほくほくの甘い焼き芋をお腹いっぱい食べた子どもたちは、丸木小屋へ戻ると完全にお昼寝モードに入っていた。


私のスライムボディの中央で、アマチと三つ子たちが重なり合って「すー……すー……」と幸せそうな寝息を立てている。


アマチの髪の毛には、払い切れなかった小さな赤いもみじの葉っぱが、一枚だけちょこんと残っていた。


眠りながらも、小さな手で私の体表を「なで……なで……」と優しく撫で続けるアマチ。


「あぅ……パパ……あつくない……? だいじょうぶ……?」


小さな心配の寝言。


ステータススクリーンに映る、アマチの【愛着度:120%】と【ご機嫌度:100%】の文字。


勝負には負けたけれど。 自分の身体を心配して自ら出てきてくれた我が子の優しさに、スライムパパの核(コア)は、今夜も温かい幸せで満たされるのだった。


「ありがとう、天智。パパは世界一幸せなお父さんだよ」


すやすやと眠る4人の小さな天使たちを、ぽかぽかの三十六度半の身体で優しく包み込みながら、スライムパパは静かに、そして誇らしく目(核)を閉じるのであった。


(第24話・完)

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