Chapter4 邪神竜
さて。謎のローブの集団の、神の復活の儀式場に連れてこられた、アドリアナとエルウィン。
二人とも、後ろ手を縄で縛られている。
「さぁ、子供どもよ、生贄となれ!」
「いけにえ? ふざけんな、バカヤロウ!」
「リアナちゃん、そんな言葉どこで覚えたの?」
「エルくん! リアナはもうオカンムリだよ!
いっけ〜! アイストルネード!」
リアナの魔法が、辺りのローブ集団に直撃する。
氷の竜巻が、ローブ連中を薙ぎ倒す。
「ママに教わった魔法だよ! コウサンするなら今のうち!」
だが、
「ふざけるな ガキが!」
「こいつ、やってやる!」
「待て」
神官服を着た男が止める。
「こやつらは大事な、神に捧ぐいけにえ。
手を出すな」
「邪神官ガディス様!」
「申し訳ありません」
「しかし、こやつが……」
「ならん」
「は、ははー……」
ひれ伏すローブの大人たち。
「なによ! ママがリアナを助けてくれるんだから!」
「リアナちゃん。アグナードさんは?」
「パパなんて、平メンで、ランクFで、使い物にならないよ!」
「そ、そんなことないと思うけど……」
ガディスが錫杖を振る。
途端、子供達の目から光が消える。
二人は、徐ろに、祭壇へ歩き出す。
「無垢な子供と引き換えに、我らが神の復活を!」
ガディスが高らかに叫んだ。
「この呪われた世界の再生を!」
そのときだ。
空に稲妻が走り、邪なる竜神が舞い降りてくる。
《我を呼ぶのは、誰だ?》
「お、おう、ついに!」
「ガディス様の儀で、邪神竜さまが復活なさった!」
ローブの集団が歓喜する。




