Chapter2 森〜海
ユーマの森。
情報屋ホークに聞き、やったきた森である。
この森で、子供たちの目撃情報があったという。
茂みを掻き分け進むと、凶暴化した動物たちが立ち塞がった。
狼、猿、熊。
皆、目が血走っており、様子が変だ。
「? この香り……」
甘く、頭が麻痺するような香り。
どこかで嗅いだ。
「! 幻術か?」
迫ってくる動物たちの攻撃を交わすと、腰の下げたツールバッグから、幻術封じの粉袋を出し、動物たちにかける。
途端、戦意を喪失し、動物たちは、散り散り去っていった。
「この先か?」
現役の前線に出ていた傭兵の勘で、進むと、少し開けた場所に出た。
焚き火の跡、先ほどまで人にいたような気配がする。
「遅かったか……リアナ、エル、どこに?」
辺りを捜索すると、1羽の黄緑色の鳥がまとわりついてきた。
その細い足に、何やら見覚えのある布が巻き付いている。
「これは、エルの?」
エルウィンの細めのタイによく似ていた。
鳥は、アグナードの周りを旋回し、飛び立つ。
追いかけると、森を抜けた。
そこで、鳥は、羽ばたきを止めた。
「ありがとな」
鳥の足の布を解いてやり、よく見ると、子供の字で、
《海、洞窟》
と書いてあった。
この辺りで、海といえば、
「貝殻海岸か……洞窟なんて、あったか?」
海岸沿いの山などを捜索するも、なかなか洞窟が見つからない。
「ホークのやつ、もっといい情報をくれよな」
陽が傾けかけた頃。
「アグナードさん!」
アインの声がした。
見ると、アインとその相棒エスプリがいた。
「なんでこんなとこに?」
「ギルドはギルドで調べたっス! こっちっス!」
二人についていくと、崖の下に、洞窟の入り口見つけた。




