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「よし、そしたら、その雫ちゃんが分からなかった、ライバル会社と田中先生の関係について教えようか。」


お、という事は雫ちゃんの考えが正解であってるんだ。

まじかまじか。

びっくり。


「そもそも田中先生なんだけど、彼の家は昔貧乏でね。」


え、ちょっと待って。

そういう系?

過去の話を回想する感じなの??


まぁ、話をまとめると、元々貧乏だった田中先生はお金の亡者で、お金のためなら何でもするような感じに育ってしまって、それで賄賂を渡されて高杉花梨ちゃんの学校を辞めさせよう。みたいな感じでした。と。


そういう感じなんだってー。

話を聞くと呆気ないなー。

でも、それでとばっちりを食らった花梨ちゃんは大変だなー。


「他人事じゃないよ。麗華ちゃんも。」


え?


「今回はたまたま高杉さんのお嬢さんがターゲットだったけどね、私たちの会社も何時でもライバルがいるからね。いつ麗華ちゃんがターゲットになってもおかしくないんだよ。」


と、いつになく真剣な感じでこっちを見ているお父さん。

そうだよね。普通に生活してたら忘れちゃうけど、実は私お金持ちだもんねー。

前世の一般庶民とは違うもん……


今日はもう寝ようかなー。


「麗華ちゃんが、通っている学園はたくさんの両家の子息を通わせることでセキュリティ一を高めあっているんだ。」


て、話はまだ終わってなかったんだ。


「普通の学校に行くと学校からも1人のためにセキュリティーレベルを上げることは経済面でも周りの保護者の目もあるから難しいんだ。」


確かに。普通の市立とかだったら差別だー。とか、この子のせいでみんなが危険になったー。とか叫ぶ人絶対に一人はいる。


「でも、みんなが同じ学園に通えば??

ね。全ての問題が解決するでしょ。

そして、できるだけ子供の間には大人の世界のゴタゴタを気にせずに友達と過ごして欲しいから学園の中のことは外からは干渉しないっていう暗黙の了解があったんだけどね。」


田中先生のが今までもずっと賄賂を貰っていたとすると、生徒の中では有名な話だから結構前からそういうことがあったってことだよね??


うーん。干渉されているんじゃないかなー?


「そうだよね。 干渉されている。

きちんと調べて証拠はあるから、ここから先は大人の仕事だよ。」


子供はもう何もしなくていいよ。


と、優しくお父さんが行った。


確かに。まだ小学生だもんね。

大人からしたら子供だよ。

きっと私が普通の子供だったら反抗したんだろうけど、なんせ1度大人になってますからね。 こっちは。

大人になると自分のことは自分でしないといけないし、なんなら誰かに変わって欲しくても変わって貰えないし…

今はまだ優しさに甘えたいなー。


おやすみなさい。 お父さん。

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