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「え、なんでって。」


私も成績優秀者として、奨学生になってるもん。


て、えーーーーーーーーー。

びっくりだよ。


頭いいとは思ってたけど、雫ちゃん。うそでしょ。

味方だと思っていたのにー。


ていうか、そんなに奨学生って、パンパンって存在するもの?

そんなことって許されるの?

うそでしょ。


「ちなみにこの学年ではあと2人いるんだけどー。」


あー、なんか嫌な予感するなー。

何も言うな。何も言うな。お願いだから。


「凛も迅も、奨学生だよ」


ですよねー。そう言うと思った。

やっぱりか!


いいよー。どうせ私なんて勉強もそんなに出来ないですもんー。

いーだ。

だいたいねー。凛君は分かるんだよ。なんか、いかにも全てを完璧にこなしますー。みたいな感じなんだもん。

それよりも、迅君。彼はなんでだ。

なんでやねん。


どこからどう見てもあんまり勉強ができなさそうな感じじゃないかー。


「えー。2人ともそんなことないと思うけどなー。

頭良さそうな雰囲気が漂ってるよー。

麗華ちゃんが、あんまり勉強に興味が無いだけじゃ……」


そういう正論言われてもむかつくんですけどー!!


「まぁまぁ、小学生だとそんなにハードル高くないんだよ。」


とにこりと笑う雫ちゃん。怖いですね。


「それより、花梨ちゃんの話でしょ。」


は! そうだった。

うっかり忘れるところだった。


「もう、麗華ちゃん。しっかりしてよー。」


はーい。



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