キ・カラ・グーグル降臨!:雨乞いと嘘と、就職難の悲哀
皆さん、こんにちは!
前回の「ハラルランプ」騒動から一転、今回のバスカラはなんと「占い師」としてデビューしちゃいます!
怪しいお香の匂いと、適当なインチキ呪文……。相変わらず地に落ちたプライドと、社会への鋭い(?)毒舌が炸裂する回です。
果たして彼は、無事に詐欺師として……じゃなくて、占い師として成功できるのでしょうか?
それでは、笑いあり、社会風刺(?)ありの本編へどうぞ!
曇り空の朝だった。暗雲は、まるでバスカラの未来のように真っ黒だ。強風が吹き荒れ、「かき氷あります」と書かれた隣の屋台の旗が、まるで戦旗のように激しくなびいている。
バスカラは昨日パク・ブリョク(ブリョクさん)から拾ってきた(という名の窃盗)揚げ煎餅を揚げるのに忙しかった。真っ黒に濁った廃油を使って。
彼がどこで揚げているかと言えば、もちろん掘っ立て小屋の裏にあるかまどだ。クルエルについては、今ごろ川で毒実験用のカエルを捕まえているはずだ。
【フラッシュバック】
バスカラは、盗んだ電球を村の集会場に返却した帰り道だった。足取りは重く、その後ろには弟が忠実についてきている。なぜ電球を返したかと言えば、ここ数日、集会場の主の霊に「電球を返せ」と夢でうなされ続けたからだ。
「兄貴、ちょっと川に行ってくる」激流に近い川の近くを通りかかった時、クルエルが言った。
「え、何しに?」
「カエルを解剖しに行くんだ」川岸にいる何匹かのカエルを指さす。
バスカラは生唾を飲み込んだ。朝からカエルの緊急手術を見せられるなんて、心の準備ができていない。
「おい弟よ、カエルがかわいそうだろ。あいつらにも母親がいるんだぞ。もし母親が怒って小屋の前でデモでも始めたらどうするんだ?」
クルエルはバスカラを鋭く睨んだ。
「もし母親が来たら、その子を追わせるために母親も解剖してやるよ」
(クソ、こいつマジでサイコパスだな)バスカラは必死に考えた。
「そうか……じゃあ気をつけてな。俺は先に帰るぞ」
「兄貴、カエルの内臓は見なくていいの?」
「いらねぇ!……いや、兄貴はまだやることが山積みなんだよ」
「兄貴って無職だよね?」
(正直すぎるだろ、しかも正論だし……クソッ、ここで吐くより帰った方がマシだ)
「屋根が雨漏りしててな、修理しないといけないんだ。じゃあな、バイバイ!」
バスカラは一目散に駆け出し、背後で冷ややかな視線を送るクルエルを置いて去った。
【フラッシュバック終了】
「ったく、風が強すぎるだろ。煙がこっちに流れてくる。しかも雨まで降りそうだし、やってらんねぇな」
[そんな口の利き方はやめなさい。お荷物さん、雨は天からの恵みですよ]
「雨は恵み?俺の小学校の同級生にラフマット(恵み)っていう奴がいたけど、あいつがいつから雨降らしの術師になったんだ?一村中を水浸しにするなんて偉いもんだな」
システムは、煎餅が焦げないように必死にひっくり返しているバスカラを冷ややかな目で見つめる。
[人間じゃないですよ、バカ!雨は天からの祝福という意味です!]
「へぇ……てっきりあいつかと思った。あいつの顔、いつもどんよりしててさ。あいつが空から降ってきたら、祝福どころか風紀委員の取り締まり案件だぞ」
[バカの相手をするのは疲れる。バカな上に守銭奴だなんて]
「なんだと?守銭奴だぁ?へん、お前の上司よりマシだぞ。ケチで、常識外れな報酬しか出さなくて、人をいじめるのが趣味のくせに」
[口を慎みなさい、世界のお荷物。上司が倹約家だからって、ケチだなんて……。私を創るために、上司は最低賃金の給料をコツコツ貯めていたんです。私が造られなかったら、誰がここであなたの相手をするんです?今ごろ野良の狂人になってますよ]
「お喋りがすぎるぞ。なぁ、ちょっと手伝えよ」
[何の手伝いですか?昨日も手伝ったでしょう。今日はやる気が起きないのでお断りです。お荷物さん、この世にタダなんてありません。サーバーの電気代がかかるんですよ。報酬は私の祝福の祈りでいいですか?]
バスカラは苛立ちを隠さずにシステムを睨みつけ、呆れて目を回した。
「おいおい、システムなのに怠け者かよ。将来どうなりたいんだよ!いいか、今回だけ頼む。インチキ占い師としてデビューしたいんだ、他に仕事がなくて困ってるんだよ」
[罪を重ねるのによくもまぁ人を巻き込みますね]
「頼むよ。金が入ったら、お前の電気代を払ってやるからさ」
システムは沈黙した。悪くない話だ。ただ、愛する上司が、この罪深い男を助けようとしていると知ったら……いや、上司にバレても「主人の電気代を稼いで手間をかけさせないためです」と言い訳すればいい。
「嫌ならいいけど――」
[いいでしょう、やります!いつ始めますか!!]
バスカラは悪だくみを浮かべてニヤリと笑った。作戦成功だ。この先どうなるかは、言うまでもないだろう……。
「よし、作戦はこうだ……」
【バスカラ視点】
世界で一番危険な仕事は爆弾処理班じゃない。悪党の巣窟で詐欺師をすることだ。というわけで、俺は今日から「キ・カラ・グーグル」としてデビューすることになった。金運を呼ぶ(自称)強力な祈祷師だ。本当は肉団子の屋台を呼ぶことさえ無視されるのに。
名前は強そうだろう?運勢を占ってくれと言われたらこう言うのさ。「申し訳ありません、私の占い枠は終了しました。冥界のカスタマーサービスにお問い合わせください」と。
「武器」の準備
鏡を見て、少し傾いたバティックのヘッドバンドを直す。部屋は換気も悪く、市場で大量買いした安い香の匂いが鼻をつく。
黒いローブを着る。……ちょっと大きすぎるか?まあいい、隣人から借りたものだ。さらに、巨大な木製の数珠と、おもちゃ屋でくすねた金色に塗られた剣を装備する。悪くない。
弟が帰ってくる前に終わらせないと。こんな姿を見られたら俺の威厳が台無しだし、何より弟が俺の悪の道を歩むのが怖い。
「いいか」鏡に映る自分に囁く。
「本物の力なんていらない。パニックになっている奴より、少しだけ詳しく見える演技ができればそれでいい」
[お荷物、お荷物。二度目の人生を与えられたのに、改心するどころか益々ダメ人間になって。せめてまともな仕事を探したらどうなんですか]
俺はシステムを軽蔑した。
「あぁ?まともな仕事だって?お前、俺たちが住んでる国を忘れたのか?ここはユニークな国なんだよ。自国民の雇用先は珍品扱いなのに、要求だけは空高くにある。若者が生きるために海外で必死に稼ごうとすれば『愛国心がない』だと?実態は、約束ばかり繁殖させて雇用を生まないシステムから逃げ出してるだけなのに」
[約束は現実よりも甘いんですよ、お荷物さん]
「甘い約束なら俺にもできるさ。簡単だよ。でも、経済的な問題や雇用問題となると話は別だ。適当なことは言いたくないんだ。見てみろよ、『店員募集、容姿端麗、22歳以下、経験5年以上』。おい、俺はいつから働けってんだ?腹の中にいる時から admin の実習生になれとでも?給料は息をするための費用を払うだけで精一杯だ。政府は生産的になれと言うけど、就職条件はバットマンの候補を探すのかよ!」
怒り心頭でそう吐き捨てた。なぜかこの世界に来てから政治的な話ばかりするようになった気がする。前世ではこんなこと一度も話さなかったのに。本当に狂いそうだ。
[もう十分です、昨日から喋りっぱなしですよ。議論はそこまでにして、見てください、最初のお客様です]
「どこだ――」
ガチャッ……。
システムを呼ぼうとした時、木の扉が軋んだ。ブランド物のバッグを持った女性が、俺とクルエルが一年間食べていけるほどの価格だろうバッグを持って、不安そうな顔で入ってきた。
[ターゲット名:ラトナさん。悩み:夫が「浮気相手」に惑わされている]
「キ……助けてください」彼女はすすり泣きながら、厚い封筒を木のテーブルの上に置いた。
俺は目を閉じ、適当に呪文を唱える。実はジャワ語版の「ヘビーローテーション」の歌詞だ。時折、空中のエネルギーを掴むような手つきで動く。
システムは笑いをこらえながら俺を見ている。本当に不届きな奴だ。
「うーむ……あなたの周りの波動はとても重い、ニャイ(奥様)」俺は煙草を吸い過ぎた親父のような、できるだけ低い声で言った。
「何者かの呪いです……匂いが、ジャスミンの香水にガソリンを混ぜたような匂いがします」
ラトナさんはハッとした。
「その通りです、キ!浮気相手はジャスミンの香水が好きなんです!」
ビンゴ!ただの当てずっぽうだ。ジャスミンの香りは、オカルト関係で一番無難な「定番の香り」なんだから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今回の「Ki Kara Google」のデビュー戦、いかがでしたか?
適当な占いで見事に心をつかんだ(?)バスカラ。でも、彼の本当の目的はただの金稼ぎだけじゃないかもしれませんね。
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また次回の更新でお会いしましょう!




