趣味:弟が隣人を崖に突き落とした後、バナナの皮で屋根を修理すること
皆さん、読んでくれてありがとうございます!今回のバスカラは、ソーシャルミッションのために『模範的な村人』になろうと奮闘しますが、運命(そして弟のクルエル)は彼を放っておいてくれません。クルエル流の『物理法則』が炸裂しますので、心の準備をして楽しんでくださいね!
あの「牛乳の悲劇」から数日、バスカラは近所の人々に避けられるようになっていた。あぁ、本当に変人だと思われているらしい。
「システム、俺は平穏に暮らしたいんだ。隣人といい関係を築きたいんだよ。俺が死んだ時に弔問客が来るようにさ。お前みたいに嫌味を言うやつだけじゃ寂しいだろ?」とバスカラはぼやいた。
システムはバスカラをじろりと見た。目の前の若者の言っていることは、もっともかもしれない。
[ソーシャルミッション!村で一番恐れられている市場の番人、ブルーロックおじさんに挨拶せよ。条件:
彼の干しせんべいコレクションについて心からの褒め言葉を伝えること!]
「簡単じゃん!せんべいを褒めるだけだろ」とカラは得意げに笑った。彼はこのミッションはすぐにクリアできると確信していた。せんべいを褒めるだけで何が難しいのか? それは彼にとっての話であって、作者にとっての話ではない。この「死神に追われる男」の運命をただ祈ることにしよう。
「そういえばテム、ちょっと言いたいことがあるんだけど」
[言いたいこと? まさか自殺志願か?]
「お前、言いたいこと言ったら死ぬと思ってんの? 違うよ! ただ最近のルールを見てるとムカつくんだよ。この国のルールってやつは、まるで蜘蛛の巣だ。俺みたいな小さな虫はすぐに引っかかって潰されるのに、『龍』が通るときは赤い絨毯が敷かれる。俺たちが税金を少しでも遅れれば督促状が来るくせに、あいつらが国民の声を何年も無視してるときは『検討中』かよ。検討が長すぎて、俺たちが化石になるのを待ってるんじゃないのか?」
[どうやら、未来で化石になった君を見つけるのを待っているようだな、負け組くん]
「なあ、そうだろ! 今の俺なら官僚にぴったりだよ。見ろよ、俺はインスタントラーメン一袋で一日を生き延びる予算管理ができるんだ。あの時の報酬をうまく管理できたしな、ハハ。違うのは、俺が管理すればラーメンは本当に弟の胃袋に入ることだ。あいつらが管理すれば、予算でラーメンを一コンテナ買うだろうが、国民の口に入るのはスープの素だけで、しかもそれは湿気てる。すごいよな、魔法のように手際がいいよ」
[もういい、負け組くん。ここで監視カメラが歩いているのが怖くないのか?]
「別に。俺はむしろ、金で雇われた議論の相手をさせられる方が怖いよ——」
[黙れと言っただろ、負け組くん! その話題は出すな、健康保険の給付が受けられなくなるぞ——]
「それもひどい話だよ!! 今は病院に行こうとしても、プログラムの予算が削られていて——」
[負け組!!! もう続けんな。反逆者というレッテルを貼られたいのか? まだ安全に生きていたいだろ? 残りの人生を幸せに送りたいなら、これ以上喋るな。作者がローストされるのは御免だぞ]
「はいはい、ごめんよ。つい口が滑った、反射だよ、反射」
システムはカラを少しだけ睨んだ。この男の頭を叩くのはアリだろうか? すでに感情がすり減っている。
[今はミッションを遂行しろ、負け組くん。文句を言っても誰も聞いてくれないぞ]
「分かってるよ。簡単そうなミッションだしな」
現在、バスカラはコンクリートのように強面なブルーロックおじさんの家の庭にいた。カラは生意気で調子に乗った足取りで歩き、弟のクルエルは兄の服の端を掴みながら、……疑わしい眼差しで後ろをついてきている。
「おはようございます、ブルーロックおじさん! わあ、今日のせんべいはすごく白いですね。システムがいなかったら、俺の未来くらい真っ白ですよ——」
バキッ!!
得意げに愛想を振りまいていたカラは足元を見ていなかった。足が芝生にあった物干し竿の紐に引っかかってしまったのだ。結果は? そのまま転倒し、顔から生のせんべいの木箱に突っ込み、さらに半分ほどの物干し竿がカラの痩せた体に倒れかかってきた。
クソッ、あれを思い出す。あの日、2階の隣人の物干し竿が倒れてきて死んだ時のことだ。あの時、友達と肉団子を食べながらTikTokのミームを見ていて、うっかり肉団子を喉に詰まらせたんだ。友達が水を慌てて探している間に、物干し竿が直撃して即死したんだっけ。しかもあの世に行く間際に、隣人のパンツが顔に引っかかってたし。
「おい!!! 何やってんだ?!! せんべいを盗もうとしたのか、それともお前をせんべいにしてやろうか!!!」とブルーロックおじさんが猛烈な勢いで怒鳴りながら近づいてくる。顔は真っ赤で、怒り心頭だ。
カラはゆっくりとせんべいの山から頭を上げた。口に一枚せんべいが引っかかったまま、引きつった笑顔を浮かべる。そう、終わりの合図という名の笑顔だ。冗談、ただの罪悪感に満ちた笑顔で、体は殴られるのが怖くてすくんでいる。
「すみません、おじさん。おじさんのせんべいの歯ごたえを、俺の頬で確かめる新技術なんですよ……そう、新技術です、ヘヘヘ……」とバスカラは誤魔化した。体はまだ物干し竿のせいで痛むが、近所付き合いのために耐えなければならない。
「このゴミめ! 貧乏な上に馬鹿か!! 二度と俺の前に姿を見せるな、肉まんの具にしてやるぞ!!」と罵りながら、ブルーロックおじさんは洗剤の混じった排水をカラにぶちまけた。
[通知!自尊心ポイント:-200。しかし侮辱ポイント:+500。報酬:オレンジの香りの石鹸(排水の匂いを消すため)]
カラは心の中で泣きながら、崩れたせんべいを拾い集めた。捨ててはもったいない、カラにとっては貴重な食料だ。
『システム、見たかよ。弟の前でこんな屈辱を受けて。次はどんなイカれたミッションをよこすんだ、クソッ!! ああ、もうコリゴリだ!』
クルエルがカラの背後から現れた。なぜカラが転んだ時に転ばなかったかといえば、弟はすぐに兄の服から手を離していたからだ。クルエルの鋭い視線が、満足そうに笑うブルーロックおじさんに向かう。きっと彼は思っているのだろう、この弱くて脆い兄に対してよくもこんなことができたものだと。
「兄ちゃん、あのおじさんは悪い人だね? 兄ちゃんを汚したから」と弟は冷ややかに言った。その鋭い眼光はブルーロックおじさんから離れない。
カラはとっさに賢そうな顔を作った。
「いいんだよ、エル。成功するためには苦労も、洗濯の残り香もたくさん浴びなきゃいけないんだ。許してやろうぜ、な? もう……忘れてくれ」と言って弟の髪を撫でた。
[成功はラーメンのブランド、経済は石鹸のブランドだ。成功したいなら、石鹸を混ぜたラーメンでも食ってろ]
『そうすりゃあの世に直行できるな。お前が先にやって見せろよ、口先だけじゃ何の役にも立たねえ』とカラは心の中で言い返した。
クルエルはカラを真っ直ぐに見つめ、平坦な声で言った。
「でも、夕方ちょっと遊んでくるね、兄ちゃん」
「え、何を遊ぶんだ?」とカラは怪訝な顔で聞き返す。
[分析:小さな悪魔が、バナナの皮とオイルによる摩擦係数を用いた重力スキームを設計中。助言:クルエルの次の行動に備えて精神の準備を]
『システム!!! 分析するな、止めろよ! 今すぐ母親の胎内に突き返せ! 物理学ができる殺人鬼の弟を持つより、親不孝者と言われるほうがマシだぞ!!!!』
バスカラは心の中で叫んだ。この不条理なドラマに疲れ切っていた。低血圧……いや、高血圧になりそうだ。
カラは村で最も恐ろしい隣人への挨拶を終えて「好感度」を得た……わけだが、バスカラは一つだけ気づいていなかった。その日の夕方、ブルーロックおじさんが「謎の事故」で病院に運ばれたということを。……まあいい。もし今の私たちのMCが何をしていたか聞きたいなら、18歳のその青年は、昼間に弟と食べたバナナの皮を使って小屋の屋根を塞ぐのに忙しかった。
「エル、このバナナの皮はカリウムが豊富なんだ。雨が降ればその水は栄養になる。もし雨漏りして顔に落ちてきたら、それは天然のスキンケアってわけだ。兄ちゃんってば先見の明があるだろ?」とカラは小屋の前に立つ弟に説明した。
奇妙なことに、クルエルは黒く濁った液体がべっとりとついた風車のおもちゃを手に持っていた。まるで……オイル(?)だ。数時間前に清潔に洗ったばかりの、あの小さくて純粋な弟(カラの目にはそう映っている)が、一体どこでこんなものを……。
クルエルは無表情のまま近づいてくる。
「兄ちゃん」
「ん、どうした? またお腹空いたのか?」
「今朝、兄ちゃんを怒鳴りつけたブルーロックおじさんが……病院に運ばれたよ」
ドキンッ!!
心臓が跳ね上がった。弟はなんて言った? 今朝挨拶(暴言)を交わしたおじさんが精神病院? いや、病院に?
「えっ? なぜだ? せんべいが壊れたショックで心臓発作でも起こしたのか?」カラは作業を止めて弟の元へ駆け寄る。
「ううん、井戸の前でバナナの皮で滑って、3回宙返りをして、大きな甕に飛び込み、そのままその甕が転がって崖下に落ちたんだって。不思議だよね。どうしてそんなことが起きるのかな、兄ちゃん?」
[通知!レベル1の嘘発見。クルエルは嘘をついている。分析:バナナの皮を置き、サンダルにオイルを塗り、甕を崖に突き落としたのはクルエルだ]
カラはシステムの通知を聞いて背筋が凍った。どうやらクルエルのサイコパスの才能が開花し始めているようだ。
『ママ、助けてくれ! 俺の弟は映画『ファイナル・デスティネーション』みたいに事故を仕組めるんだ!!』
クルエルが鋭くカラを見つめる。
「おじさんが病院に入って嬉しいでしょ? 兄ちゃんに意地悪したから」
バスカラはとっさに悲しげな顔を作った。
「エル……おじさんは悪くないんだ。今朝、排水をぶちまけたのは、兄ちゃんの顔がチャン・リンヘみたいに輝いていてかっこよすぎたからさ。他の人が眩しくないようにするための配慮だよ」
カラは心の中で祈った。この小さな弟が信じてくれるように。少し論理が飛躍していて馬鹿げているが、この未来の悪魔を納得させるための精一杯の言い訳だった。
クルエルは疑わしそうにバスカラを見ていたが、猿……いや、拾ってほしいと懇願する犬のような顔をした兄を見て、溜息をついた。
「そうなんだ……おじさんは悪くない人だったんだね」
[通知:あなたは小さな悪魔を騙すことに成功した。報酬を与える。報酬:焼いたサテの香り]
『クソ、サテの匂いだけでサテ自体がねえのかよ。
報酬を与えるならもっとマシなものを寄越せ。揚げ物とかさ。なんだよ、ただの匂いだけって』
「バスカラの『天然スキンケア』の結末と、相変わらず冷徹な弟クルエルの活躍、いかがでしたか?皆さんの応援(ブックマークや感想)が、作者の執筆の最大のエネルギーになります!ぜひ一言でも感想をもらえると嬉しいです。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!」




