偽医者バスカラの「加持祈祷クリニック」!診断結果はまさかの…男の妊娠!?
読者の皆様、こんにちは!
バスカラ、ついに医師免許(?)を取得!? いや、ただの白衣と偽の聴診器を手に入れただけでした。
今回は、彼の超絶デタラメな「加持祈祷クリニック」がオープンします。
患者の腰痛を「妊娠」と診断する狂気の診療、ぜひお楽しみください!
数日が経ち、バスカラの小屋は再び変貌を遂げていた。
小屋の正面には、赤いペンキで書かれた白い横断幕が掲げられている。
『祈祷師の健康クリニック – 内科・外科・霊障のスペシャリスト』
その隅には小さな字でこう書かれている。
「BPJS(国民健康保険)は使えません。私は公務員じゃないので。支払いはペェック(揚げ物)のみ受け付けます」
小屋の中で、バスカラは木製の椅子に座っていた。古着屋で買った白衣を着込み、20,000ルピア(とおまけのおもちゃ)で叩き売らせた子供用の聴診器を首から下げている。本当は100,000ルピアだったのだが、バスカラがしつこく値切り倒し、さらにペェック5個を付けるという条件で店主を屈服させたのだ。
(回想……)
バスカラは隣村の「スカマンジャ村」の古着屋の前にいた。スカマジュ村からアンコットで数分の距離だ。
一人で行けと言ったのに、クルエルが背後についてきている。
市場は人で溢れかえり、まるで秘密の軍隊のような賑わいだった。
「テム、これ本当に人間か? もしかして異界の市場か?」
[見えないんですか、負け組。足が地面についているでしょう。彼らは人間です。バカも休み休み言ってください]
「だってさ、インドネシアの幽霊ってオシャレだろ? クンティラナックもみんなスタイル抜群だし。現代の女子高生より露出控えめで上品じゃないか」
[……あなたの女性の幽霊への熱い語りなんて聞いてませんよ]
「兄さん」クルエルの呼びかけで、バスカラは我に返った。
「クリニックの道具を探すんじゃなかったの? この市場ごと全部買い占めるつもり? 僕が全員殺せば、全部奪えるけど……」
「ダメだ!! そんなことするな!」バスカラは冷や汗をかいた。
「あったぞ! あれだ!」バスカラが適当に指差した店をクルエルが見る。
「あれは建材屋だよ、兄さん」
「あ、いや……その隣だ!」
[隣は食料品店です]
バスカラはパニックになりつつ、ようやく本命の店を見つけた。
店に着くと、バスカラは白衣を選び始めた。店主のサムスルさんが「100,000ルピアです」と言うと、バスカラは顔をしかめた。
「高いな……サムスルさん、この白衣……呪われてるな」
「えっ?」
「『給料日前なのに金がない』という最強のコダムが憑いてる。俺が買い取って浄化してやるから、20,000ルピアでいいだろ?」
「お願いします!!」
バスカラは適当に『キカウマニア』の歌を呪文代わりに唱え、20,000ルピアで白衣を手に入れた。
次に、店主の子供が持っていた聴診器を見つける。
「サムスルさん、その聴診器、昔事故で使われたやつじゃないか?」
「えっ、本当ですか!?」
「ああ。それが原因であなたの子供に奥さんが見つからないんだ。俺が引き取ってやる」
店主が聴診器を取り上げると、子供が叫び出した。「パパ!うわぁぁぁ!!取らないで!!」
その泣き声はあまりに凄まじかった。
「おい、静かにしろ!新しいママを連れてきてやるから!」
「やだ!!パパ大嫌い!!」
クルエルが静かに近づき、子供の口に人参を突っ込んだ。
「黙れ。さもなくば、二度と喋れなくなるぞ」
その冷徹な殺気に、子供は即座に黙り込んだ。
(回想終了)
小屋に戻ったバスカラは、準備を整えた。
「テム、最初の患者だ。格好いい診断をしてくれよ」
[通知:無免許医療行為で懲役刑確定です。罪悪ポイントが測定不能まで爆発しました!]
最初の患者は、腰を痛そうに歩く髭の濃いおじさんだった。
「ドクター・カラ、腰が痛くて……」
バスカラはサングラスをずらし、キザに決める。
「……重症だな。手首を見せてくれ」
彼は脈を測るふりをしながら、屋根の上のヤモリの数を数え、適当な呪文を唱えた。
「アパラセ・タンポル……アモキシシリン……腰の悪霊よ、去れ!」
一分後、バスカラはシンミリとした表情で言った。
「……おじさん、残念な知らせがある。……おじさん、妊娠してるよ。しかも双子の五つ子だ。おめでとう!」
おじさんは絶句した。「はぁ!? 俺は男だぞ!! 何言ってんだこのヤブ医者は!!」
[爆笑! 今世紀最大の誤診です! 腰痛を妊娠と診断するなんて!]
バスカラは焦ったが、ポーカーフェイスを崩さない。
「霊界では何でもありだ! おじさんが幽霊の妊娠をバカにしたから、その罰が当たったんだよ!」
おじさんが激怒してサンダルを投げようとしたその時、背後にクルエルが現れた。冷徹な殺気を放つ弟を見て、おじさんは一瞬で凍りついた。
「……問題でも? 帰れ。そして『蚊の佃煮』を食え。胎児に健康にいいから」
おじさんは恐怖のあまり、言われるがままに佃煮を買って帰っていった。
最後までお読みいただきありがとうございました!
「妊娠した五つ子」なんて診断、さすがにバスカラも飛ばしすぎですね(笑)。
あのおじさんが二度と来ないことを祈るばかりです……。
今回のエピソードも楽しんでいただけましたか?
皆様の【ブックマーク】と【評価】が、バスカラの診療費(?)になります!
それでは、また次回の更新でお会いしましょう!




