表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜の深淵で、Lilie(リーリエ)は二度枯れる  作者: 海内裏
第四話:太陽の裏側の僕たち

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/27

第五章:太陽の裏側で生きていく覚悟

たとえいつか、この仙台の聖域が警察や大人たちに見つかり、決定的に引き裂かれる日が来るとしても。二人はもう、大人の望む反省した良い子に戻るつもりなど毛頭なかった。どんなに眩しい正しい光を浴びせられても、二人の心はあの太陽の裏側の部屋に置いたままだ。

あの冷え切った夜の空気。パチッと弾けた錠剤の音。ボッタクリバーの安っぽいネオンの光。大人たちがどんなに明るい未来を押し付けようとも、彼女たちの魂がその深い呪いを解くことはない。

「あの夜の、あの瞬間だけが、私の本当の人生だった」

二人はそれぞれの闇の中で、お互いの存在という唯一のヒカリを胸の奥で握りしめ、太陽の裏側で生きていく覚悟を、静かに、しかし決然と研ぎ澄まし続けている。

セキュリティの壁の向こう。二度と少女たちと関わりのないリリエは、今日も他人の痛みを麻痺させる薬を売るために、右足の痛みに耳を澄ませながら夜の闇を歩き続ける。二人が暗闇の中で重ね合わせた記憶だけが、冷徹な秩序の中に、消えない残像として残り続けている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ