第一章:一度きりの熱、仕組まれた劇薬
通信制高校の一年生、可奈(かな・16)。彼女のすべてだったアイドルグループの解散ライブ。SNSの海を彷徨い、ようやく繋がった「二人枠の連番が当選したから一席譲る」という純粋なファン仲間。しかし、相手から提示されたのは、定価に上乗せされた、可奈のバイト代では到底払えない大金だった。
「これさえ手に入れば、あとはどうなってもいい」
可奈は推しを失うという絶望に抗うため、チケット代の現金を稼ぐ目的だけで、夜の街の男に十代の純潔を売る約束を交わした。
指定された安ホテルのベッドの上、見知らぬ男から現金を受け取り、これでライブに行けるという極度の安堵と疲弊の中、男から勧められたカクテルを口にする。それが、夜の街の冷酷な罠だった。意識が急速に遠のき、可奈の身体から力が抜けていく。
どれほどの時間が経っただろうか。突然、脳の奥を爆発させるような、これまでに経験したことのない鋭い感覚が可奈の全身を駆け巡り、彼女は強制的に意識を引き戻された。
男が、薬で眠らせた可奈の二の腕に、非合法な覚醒薬物を直接注射したのだ。あまりにも過敏になった五感の檻の中で、可奈は拒絶の声を上げることもできず、ただ涙を流した。薬物の快楽と激しい恐怖が混ざり合う悍ましい感覚のなか、男は可奈の動けない身体を、ただの肉塊のように容赦なく貪り続けていた。




