竜巻とツクヨミ
「らたらた、藤はどうしてこんなにかわいいんでしょう?なんて、かわいくておいしそうなんでしょう
ねぇ、一どう思う?」
「うんかわいいーかわいいー」
「えへへ、」
「藤は、同じくらいのサイズ感の友達ができて、よぽっど嬉しいんだろうな」と樹は言う
「僕はびっくりです。どこまでいっても砂漠ですね」と一は考えるのをやめていう
遠くから風の渦が見えてくる
これもしかしてやばい?
「竜巻だ。くるくる~どうしよう沙月」
「とにかく逃げなきゃ」とパニックになりながらも逃げようとするが一は
目の前に見える時点で風速的に
逃げられないんじゃないかと目をつぶる
「沙月変身、ルリ」と合図を出すとルリが本を出す
変身をすると、体が軽くなり飛ぶように進めるが、それよりも竜巻のほうは早いが、
「なんか言っている」と沙月が言い出す。確かに耳を澄ましていると、言葉が何かはわからないが囁いているような声がしていた
*
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「……ツクヨミはマスターのためだけに」と声がする世界が重なり合う
飲み込まれると思ったとき、聞こえてきたのだった
樹が「手をつなげて輪になれ」と藤も一一も手をつないで飲み込まれる落ちていくかのように巻きまれる風にあたる。逃げることをあきらめて、着地ができるかのように向かう覚悟を決める
宙に浮いている下に落ちながら見たところは病院みたいで……。そこには、沙月の体もあった
「どういうこと……?? 私の体があそこにあるのはなぜ?」
「沙月だ——現実世界の沙月だ」と樹はその姿を確認して思わず声が漏れだす
顔色が青白く蝋人形化のような白さにその美しさをまとうかのように白いバラが咲いている
どういうことか、分かるものはここにはいなかった
返事のない問いは、静かに浮かんで落ちるかのようだった
「聞いてない、聞いてないー」と叫ぶ一に
「大丈夫だよ沙月が何とかしてくれるよ」とまるでこの状態にあっていない掛け合いに何故かほっとする自分がいた……。
「そんなぁ~~一の相棒も忘れないでください」と言われて、ルリはしっかりと手を握る
なぜだか……狼のぬいぐるみも怖がってるように瞬きをした気がした
ルリは静かにでもしかっりと手をつなぐことであぁ、私は一人じゃないと思うので精一杯で……。
これから来る衝撃に、覚悟を決めていると、あちこちに飛ばされているようで目まぐるしく景色が変わっていく——。




