一と沙月たち
「ない!!」なんて大きい声を出してる僕は一として、監視対象者と一緒に行動してるなんてありえない——どうしよう……チャイが飲みたいよ~やっぱりおかしいよね。オリジナルに怒られちゃう怖いよ、怒るのかな?でもまずいよね?
「一《いち》は、何か探してるの?」と沙月が藤を抱っこして、樹が僕を抱っこしてる。
樹の体は、なんかひまわりみたいな香りがする隠れてクンクン嗅いでいると
「一、隠れて嗅いでいる? 臭いのか」と自分の体をかぐ
「一、抱っこされたの初めてな気がする」
(だってみんな自分とみんな同じだもんね。手をつないだことは僕らもあるよ)
話をごまかす、僕は空を見たりする青色だ……これからどうしよう
「そっか、これからはいっぱい抱っこしてやるからな」と樹と言う男が話す
それにしてもこんなにゆったり過ごしてていいのだろうか——変わってるなっておもいながら狼ぬいぐるみを一緒に抱っこしている樹はなんだか優しいかもしれない……いや、一応敵??だから絆されちゃだめだろうと自分の顔をごしごしと触る
「一は?いったいどこから来たんだろう?」と少女は首をかしげる姿は美しく見えるやさしいし、怖くないしもしかしていい人か……も?と後ろの人?かわからないけど怖い存在がいるずっと視線を感じる。
ぼくだってこの状態どうすればいいのかわからないの!!そんな顔で見ないでよ
「当たり前のように連れてきてるけど、大丈夫なんですかね、見た目無害そうですけど……」
「藤のお友達に怖いこと言わないで」
「……友達」
「藤のお友達じゃないの……」泣きそうな顔をしているしめんどくさいことになりそうだから静かに頷く
「藤のお友達だよね、うんうん仲良くて偉い!!」と藤は満面の笑みでこちらを見る
「はぁ、それよりもこの砂漠いつまで続くんでしょう?樹も沙月ももう考えること放棄しているでしょ」
人口精霊である私以外は気にしてないかのようだった。まともなのは私だけなんだろうか……
『バレた』同時に二人言うところはとても似ている。
かわいいものに目がなく優しいというところとか——全く私がいなかったらどうなっていたんでしょう
優しいのはいいですが足元が救われないように自分だけでもしっかりしとかないと……
別に嫌いじゃないんですけどね、この二人と一緒にいると自分まで甘くなっているのを感じている
シーソーのように影響を起こしあうなんてまだ知らなかった——
これから起きることが、全て繫がっていることを……知らずにただ当てもなく歩く私たちには、思いつきもしなったんだ




