9の法則
繫がりは作用の連続だとツクヨミは知っている今もどこかでつながっているバラの子供たち
18の誕生日にそれは行われる1+8=9だから法則に乗っておそらくあいつらはやっているのだろう
9は完成するとき——収穫の時だ
赤く実るりんごのように残酷に時は動き出す……記憶と言うエネルギーを収穫するために
当たり前のように行われる、法則の中で静かに涙を濡らしているかのようだった
法則それは孤独な檻になりはてる。重くて深い呪いに変わるのだった
鴉との約束それは、バラの子供たちを助けることと、解放だった
無理をした鴉はどんどん幼く、子供っぽい性格になっていた。
——そして私のことも忘れてしまった
鴉に私は、もう離すまいと力強く抱きしめる
「あなたの名前は?」と鴉が連れてきた男に聞く
「あぁ、京だ……俺たちはどうすればいい?」と聞いてくる男に私はこう言う
「あなたも大切な人を失ってるはずなのに、自分のことを願わなかったのはなぜ? エラーだとしても
あなたはツクヨミに願いを聞いたのはなぜ?」と私は疑問に思っていることをなげかける
「君があまりにも悲しそうだったからだ。それに、女・子供には優しくしろと教育を受けている」
「ツクヨミは人間じゃないよ?」とラフに答える自分に、安心したのがわかる。
鴉の鼓動を聞きながら言う
「そうだ、改めまして、鴉と申します。でも保と言う名前も好きなので……保でいいですよ」と大人になったマスターが京に言うその声さえも、美しいと言う表現があっているだろう……心地の良い春風のような声だ
——私の、大好きな声が返ってきた
「いつまでこうしていられるのかわからない」悲しそうな顔でいるマスター
「ツクヨミのこともう忘れないでお願い」と私は言う認識してもらえないのはいないのと同じことだから
——もし、そんな世界になったら、マスターを奪ったこの世界を壊してしまうかもしれない
マスターのためだけに、この世界の理に、縛られているのだ
灰色のこの世界で色付き始めるのは、マスターがいるときだけツクヨミは、マスターのためだけに存在していたいのだ
——永久にマスターのためだけに……存在するのがツクヨミの存在する意味だ
「ツクヨミ、一人にしてすいません」
「そうですよ。ツクヨミのマスターはあなただけですからね」
たとえ一瞬だけになっても、あの頃のマスターに会えたそれだけが私の救い




