コアの存在
そのころ、京は保と一緒にいる
「京は、コアの存在を知っている?」と保は俺の体を見ながら向きなおすとくるりと前をむきながら話す
自分の体のそばにいる、俺に、質問をしてくる
「コアって、核のことか?知らない。俺が知っているのはキューブを守ることただそれだけだ」
「京も知らないんだね……。コアは、俺たちと繫がってるが、誰もその存在は知らないんだ……。
俺の存在が保ってる間にそれを見つけたいんだ」と覚悟を決めたかのように力強い目でこちらを見てくる保
「俺は、どうしたらいい?」と答えを簡単に求めるのはどこかズルいような気もするが俺は……。
今どうしたらいいかわからない状態の——自分にイラついている
「とりあえず、時間を待つしかないな。動ける時間帯、深夜二時までは待ちだな」
「なんで二時なんだ?」
「二時は幽霊が動ける幽霊の時間だからな。俺たちもそう変わらない存在になってるんだろうな」
「幽霊……か」確かに、意識と体が離されている状態だからかと妙に納得できる
今は、何時なのかもわからない日の光が入らないこの部屋で。
ここにいるバラが咲いた者たちは大事な人を消されているという共通点があると思うと、何とかして解いて復讐をできるようにしたいと考えている。
このままやられたい放題なんて許せないだろう
自分の体がある部屋で、ただただ保と話す俺は、感情を落ち着かせようとコントロールしようとしている
今まで、俺が教わってきたのはただキューブを守ることが家訓としてあった
それ以外を知る気もなかったし、知りたいと思うことはなかった。
期限付きのアルバイトのような感覚だった。
「保はもともと気にしていたか?魔法使いになることを俺は、自分に出会った魔法使いは、敵しかいなかった。本当にこんなにたくさんの人がいたのは……知らなかった」
「俺は、もうよく覚えてないけれどいなかった気がする。姉以外は……。目的を知りたいと思ったのはこうなってからだったと思う……」
——赤く咲くバラが、俺たちを見てるかのようだった
母や父が目の前で殺されて落ち着いていられるわけははずなのに……。
自分以外にも辛い目にあっているから安心というわけではないが、少なくとも孤独ではないことが救いだった。
呪いのように俺を包む感情が侵食してくる。キューブも神さえも今は呪いたい気分だった
この感情も花びらが散れば徐々に感じられなくなるらしい。
保の楽観的な姿を見ると、そぎ落とされていっているのが感じる
でも、保と一緒に抜け出したい。そんな気持ちにさせられる男だ——
ラビットのことも心配で、もう大切なものを失いたくないんだ……何とかこの状態をどうにかしなければいけないと感触がないこぶしを握る




