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保と俺たち花びらの理

 ※名前を間違えました ルリではなく正しくはルチルです 申し訳ございません

 

「花びらが抜け落ちたら、完全に魂の形を保てなくなる」と言うその顔は悲痛な顔でもなく感情が抜けた顔をしている

「君は、いつから?」

「ずっと前に感じると2~3年くらいだと思う。まぁ、計算が合っていたとしたらな」

「そうか」

(何とも言えない気持ちになる。花びらが落ちるとどうなるんだ……)

「花びらは想いの重なりなんだ。それが落ちるということは、記憶をはがされるんだ」

「想い……君も両親を——」

「いや姉を……された姉との記憶だけが最後まで唯一残っていることだ。

 あの笑顔だけは忘れたくないんだ」

「そうか」

「お前って、口下手だな」っていう名前の記憶がない彼に安心感を持つ

「俺は京。君のことは保って読んでもいいか。俺と君が保ってるようにって願いを込めて」

「いいぞ、久しぶりの名前だ。たもつっていいな~」

「あぁ、本当に君がいてよかった。初めて会ったのになんだか安心する」

「ならよかった」と驚いたそぶりを見せる

「久しぶりに生きている感じがするよ」と保つは自分の髪を触る

「あぁ」

 腕を伸ばしながら保は言う

「とりあえず、俺がそばにいてやる」

「ありがとう」と小さな声でつぶやくと

「俺も、打開策を見つけたいしな」


                          *

                          *

                          *

暗いコンクリートの箱庭で黒髪の和服の少女に

「偽物、本物どう見つけ出す、何が偽物で何が本物??それを知る人はどこにいる」と少女が歌う

「ルチル様、またここにいたんですか」周りには花が咲く子供たち

「何度もルチルって呼んでって言ってるでしょ。二人きりの時は……。」

「そうですね、」聞きなれた声だ

「ねぇ、偽物はいつまで偽物でいつ続けなければいけないんだろう?求められてるのは本物を偽装すること。ねぇ、私たちはいつまで……」待たなければいけないのかと沈みそうになる心で言う


 沈んでは浮き上がり、また沈むそんな存在の私に意味があるのだろうか

「もうすぐですよきっと」その声はまるで祈りのように聞こえた


 私も彼ももう待ちすぎた。

 疲れを感じることもない体が悲鳴を上げているかのようだった

 また魔法がかかるとき、何重にも檻が出現する。絶対逃さないのをわからせるかのように

 約束の時が来ること、今か今かと待つ私たちは滑稽なのかもしれない




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