織りなす世界
戻ったのかわからないけれど、もうそこに敵はおらず、ラビットだけ取り残されていた
「どこ? 京どこにいるの」と子供のように今にも泣きそうな顔をしている
「大丈夫よただ、元の世界に戻っただけよ、私がそばにいって あげるわなんていい女でしょう」
「ラビットは京がいればいいもん」と言いながらも翡翠の目を持つドールと手をつないでいる
心細いのだろうか……
沙月はそんな二人のやり取りを吹き飛ばされる前に見ていた
「びっくりしたね~沙月」と藤は自分のほっぺをムニムニさせながら言う
「呪いは、文化に溶け込むってどういうことなんでしょう」とルリは、上をみながら言う
「キューブは、ずっと昔からあったんだな、そんなことよりここどこだ?」樹は周りを見る
サイダーのような甘い滝がわいている泉のようだった
「樹も、ルリも、藤も無事だよね。ケガしてない?」と私は何も起こってないか不安になる
「大丈夫ですよ、安心してください沙月」
「うん良かった……キューブの中にまさか取り込まれるなんて……わからないことだらけだ」
「とにかく歩いてみましょう」
「そうだな、でも何も触れるなよここがどこかわかるまでは……」
砂漠のような砂が遠くから風に乗ってやってくる
「藤も触らないよ~」と自信満々に言っているが不安だ
考えなければいけないことは山ほどあるのに、考えがまとまらない
私たちはとりあえず歩くことにしたが、いまだにどこかわからない
キューブの外には出れたのか、またはまだ中にいるままなのかわからない
「やばい、見つかる……どこから急に出てきたの?」と狼のぬいぐるみに紫の髪の子がいる見た目は
藤と同じくらいにも見える
テントがあって、どうやら飲み物を沸かしているかのようだった
ぎっくりと音が出そうなくらい驚いているようだった
「えぇ~とこんにちは……」と言いながらぺこりとしてくるので会釈を返すと
「わぁあ、いいな藤もテント欲しい」と騒ぐ
「こんにちは、で、あなたは誰です?」と警戒してるように目が鋭くなっているルリ
「あんま、怖い顔をするなよ。聞き出しにくくなるだろう」
「いろいろありすぎて何が来てもおかしくないでしょ」
「藤は怖くないですよ、遊びましょう」と沙月の腕から降りようとする
「危ないよ、おろすからちょっと待って」と藤をおろすと
「どこから来たの?君は何?ルリは人口精霊だよ~藤は一本角なの~」と近づこうとするルリが首根っこを掴む
「えっえと」と口ごもる紫の髪の幼女




