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——守るべき同士たちよ

 使われるものは、用が済めば捨てられる——それがキューブであった

意識ができたのはいつのころだろうか……神から人間の手に渡ってからだろうか

ただのものでしかなかったキューブであるものが意識を持ったのはこの地のかみによるものだろうか

そして同士ができた。同士が生まれてきたのだった

人間は、キューブの特性を使い、拷問したり音にならない声で共鳴する同士たちよ


たった一人の観測者だけは、ものである私の声が聞こえるようだった


ひとつ残らず救ってほしいその願いを託せる男がただ一人いたそれも人間だったが、


「キューブはきっともうただのものじゃなくて、付喪神になったんですよ。きっと……」と言う男は

いつも文字を打つのが忙しそうだった


キューブの声を聴ける観測者とそれを信じる人間は、とても居心地のいい時間が流れているかのようだった。まるで紅茶のような香りがしたきがする

飲めたことはないが……

適合者を見つけそして、同士たちを見つけることが初めの1である個体の役割だ

そして彼女は適合者に選ばれていたのだった

その子とは彼女も知らない時の中で結ばれた約束の地に存在する

満開の白いバラの花を散らせるように、彼女は暴走し同士たちも苦しんでいた

彼女を助けなければ、同士たちが傷つくことになる

そして私の九十九神である力を今解き放つのだった

                        *

                        *

                        *

「イヤだ、もうヤダ触るな!」と樹たちをも巻き込む勢いで力が暴走している

「大丈夫だ、俺は傷ついてない。ルリや藤も大丈夫だ」

「さつき、とめてお願い」と今にも外に吹き飛んで行ってしまいそうになる藤はしっかりとつかむ

「このままだと大変です。沙月がどうなるかわからない」

「イヤーー」と白いバラの香りは、甘い香りがした

無人戦闘機は消えて、もう存在しないものになっている

沙月の胸にある、ネックレスからキューブの破片が巨大化し、割れる。

飲み込むように俺たちを包み込んだ

疲れたかのように、力が途切れる沙月

そして、ラビットと京の目の赤さも消えていた

お互い見合い、真っ暗なのに目は明るいところにいるようなそんなありえないこの場所に

「ここはどこ?」と沙月は元に戻ったかのように……とりあえず安心したが

「大丈夫、沙月?」と藤は心配そうに見ている


ルリは、沙月の暴走が止まり元に戻っていることを、心の底から安心しているみたいだった。

その顔は、もうずっと前から、仲間だったかのように安心できるそんな時間の流れだった

ルリがいろいろ後ろで、やっているがどうやら出れないようで困っているのもあちらも同じらしい


                        *

                        *

                        *

——守るべき同士たちよ





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