その日から、僕は……。
お店に入ると、何人もの人が、入ってくるので、ロボットが急いで、案内をしている
今日のメニューと表示された、食事は一つだけ
昔は、アレルギーというものがったみたいだが、研究者が完全アレルギーが出ないように
中和する添加物を開発し、それから、僕たちのメニューは一つしかない状態になった
またそのおかげで、食べ物の生産性のコントロールがしやすくなったと社会の授業で教わったことを思い出した
毎日、一種類の献立しかない
母の時代には、メニューが何種類もあって選ぶことができたらしい 。
和・中・洋と選べて、みんな一人一人好きなものがって選べたようだ
一つに出来たら、生産性が上がるのではと、政府が考えたらしい
顔は同じだったが、味の好みは、一人一人違うものみたいで…… 僕にはよくわからない
いつか、毎日一種類しかないメニューから、一生一つの物しか食べらない世界に いつ変わるのか
僕には、想像できないけど、とても黒い煙が体を包むかのように足から力が抜けそうになるんだ
本をどこで読むのかを、また考え始めると トイレと風呂場は、監視カメラがないけど、
トイレはすぐ出ないといけない 。
お風呂にお湯を貼ってしまうとふやけてしまうので、家族がいない時に、
お湯をはらなければ読めると思うけど……少しの時間なら大丈夫だろうか
とりあえず、家に帰って読んでみることにした
本の内容が気になって仕方がないのだ
家に帰ってさっそく、お風呂場に行くのにタオルで包んで服を持っていく
本を開いてみると、漢字と言葉の意味がたくさん載っている ……辞書みたいだ 。
意味もなく言葉を見つけては読み込んでいると 僕は試しに、気になる言葉を探してみることにした
「鼓動」という漢字を見つけた
これは、学校で意味が一つしかないと教わっているので見てみると 別の意味があるみたいだ。
それを読もうとしたとき 集中しすぎてしまい 、ランプとブザーが鳴った。
いつまでも出ないので 、倒れたんじゃないかと家族が集まってくる足跡を聞き、急いでタオルの中に
本を戻し、急いで体と頭を濡らした。
そのあと大騒ぎになった家族を安心させるのに時間がかかった。
もっと、長い時間読めるところがないか、と考えなければ……
(そうだ、取り壊し予定の旧校舎があったな……)
取り壊し予定の旧校舎には監視カメラが無いから、読むことが出来るだろう
でも、そこまで行くのに、カメラがあるのでどうしようかと考えながら 、ベッドに寝転がる
「就寝時間です、消灯します。おやすみなさい侑斗さん。
質のいい睡眠を提供いたします」
僕は、瞼を閉じた
いつもは、すんなりと寝れるが、体の置き方を忘れたような寝苦しさを感じた