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紅の祈り

 神話も祈りももう必要のない世界が待っている


 今まで神を閉じ込めその能力を動力源にしてきたが、もうそれさえも古く使えない産物だ

 皆がたたえあう世界は終わりの時が迫っている



 病院の研究所の部屋を抜けると、祭壇がある赤い布が垂れさがるそこは異様な空気をまとっている

 その中心には偉そうな男がいる


 我々が、世界のすべてを握ることはもう確かなことだ


 紅の神を手に入れた時から我らの勝負はもはや買っているのも同然

 我々が欲しかった神という存在はAIによって変わる


 神に変わるものそして我々が思う世界が花開くのももう約束されているようなものだ

 神の遺伝子の配合でつくり、歯向かえないようにした神はAIによって一つになるのだ

 従順で幼く、命令を必ずやる式神Aiは人間の神になって、一神教になるだろう


 ——すべての神は必要なくなる


 完成はあともう少しだ

 神との契約の約束の時が来るのは、あとわずかだが解放されてしまえば、神の約束を守らなくても済む

 AIを使い祈りの力を集めれば、世界が変わる


 我々の組織の力は、誰のも負けず、優秀な我々に保護されるべきだとそれには八尾比丘尼の力は

 必ず必要だ。扉を開け時空を旅するものそしてその能力が我々の力になれば理想郷を生み出せる

 誰も悲しまない・誰も苦しまない世界を我らが作ってやるのだ。


 ——そして感謝し喜ぶことだろう


 キューブも光出す


 人はそれを悪夢というがまだ人々はそれを知らない知っているのは囚われた神だけだった


「ルチル様……悲しまないで。俺が守りますから」

「もう、どうにもならないところまで足を踏み入れている。もうこの世界は崩壊に向かうのしかない」

 かわいそうににとらわれた姫は、何もない祈りの世界をただただ沈み込むようにもう祈りの歌は

 聞かなくなるこの世界の灯を感じていた


「約束の時を、覆がえようとしている人間は傲慢で、汚らしい。だが本当に美しさを取り戻そうとして  やっているこのことは、滑稽だ」


キューブを見つけなければこんなことにはならなかったというのに、運命とは残酷だ


せめて二つの本がここのままバレなければ世界の時計の針は速度を落とすことができる

それを願う私は、祈りのような感情が湧き出す


あれほどまでに、祈りを嫌っていたはずなのに滑稽さに笑えて来るほどだ


ただ私は祈る——この計画が進まないことを

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