第十一話 邪魔な者
僕達は午後の授業を受けいつも通り時間が流れた。
普通のような生活、普通のような日常だけど非日常なバケモノに自分たちの記憶。
「・・・水原さん、少しいい?」
僕は帰ろうとしている水原さんに声をかける。
「少しだけならいいけど」
水原さんもそう答える。
僕達は屋上へ行き遠くを見つめていた。
「あのさ、僕さ好きな人が居るんだ・・・可愛くて不思議な人で」
僕は言う。
「告白しないの?」
水原さんが聞いてきた。
「でも、その子は悩みがあるらしいから僕はその子のために悩みを救ってあげたい・・・僕に出来ると思う?」
僕は水原さんに向かって聞いた。
「・・・出来るよ、だって遥斗くんはさ優しいから、きっと出来る・・・私は応援してるよ」
水原さんはそう答える。
「そっか・・」
僕は水原さんに向かって
チュ。
?!
「これはありがとうの気持ち、僕の悩みを聞いてくれたお礼」
僕はそう言い校舎へと入っていく。
遥斗くん、今のは・・・・それにあの顔は・・・中学の頃のあの顔。
僕が教室にカバンを取りに戻ると洋介と沙織が居た。
「あ、ごめん!待っててくれた?」
僕は二人に謝る。
「気にしなくていいよ、私も洋介と少し雑談していたし」
沙織はそう答える。
「水原と何喋っていたんだ?」
洋介が聞いてきた。
「教えな〜い」
僕はそう答える。
屋上
新田遥斗、私が好きな男の子。
キスをした私の唇に・・・ふふふ。
私の物にしたい、あの子を・・・ふふふ、それには邪魔な物を排除しなくちゃ・・・三神洋介と春野沙織、まぁ後は別の世界の子たちにもね。
僕は剣さんのアジトへと向かった。
そこには洋介と沙織も居た。
「さてとこれで全員か?」
剣さんが言う。
「ええ、これで全員よ」
水口さんが剣さんに向かって言う。
「さてと、俺は有川亜津紗と言う女を一応調べたが、どうやらこの世界に存在しない女らしい。
間違いなく、俺たちの世界から来たものだろう。
と、言うことでその有川亜津紗を捉えようと言うわけだ。
バケモノを出しているのもきっと有川亜津紗で間違いない」
剣さんはみんなに向かって言う。
「水原さんはこの世界の人間でしょ?」
僕が剣さんに向かって言う。
「水色の髪の学生だろ?それは市役所で聞いたが水原亜香里はこの世界の者だ、間違いない」
剣さんは言う。
良かった。
「だが、有川亜津紗の手伝いをしている可能性がある。
だから、捉え尋問でも拷問でもする!」
剣さんはそう答える。
?!
「ちょっと待ってください!水原さんは悪い人じゃない。
不思議な人なだけ」
僕は言う。
「ええ、亜香里はいい人なの。
悪い事なんてしてない」
沙織も言う。
「二人共、お前らは水原をいいやつだと思ってるのか?
奴はクズだぞ?」
洋介が言う。
「洋介!どういうつもりだ!」
僕は洋介の胸ぐらを掴む。
「アイツは男と関係を持っている・・・学校でぶらついていたとき男と手を繋ぎながら帰っていた所を見たことがある。
そんな汚れたやつがいいヤツだと?笑わせるなよ」
洋介は言う。
「ふざけるな!水原さんの悪口を言うな!」
僕は洋介に向かって言う。
「おい!落ち着け遥斗!気でも狂ってるのか!」
橋原が僕を洋介から引き離す。
「だけど!」
「お前には悪いがアイツの言う通りだ、俺も水色の髪の女の学生を見たが男と歩いていた。
それに、金を貰っているところも見た、これでどこがまともな人間だ?
それによ、アイツは記憶を消す能力があるのを知っているか?」
橋原が言う。
「は?記憶を消す?」
僕は少し冷静になる。
「そうだ、荒川と調査していてな。
どうやらお前の言う学生、水原亜香里は有川亜津紗に力を貰っている。
それで中学の記憶が無いんだろう、それと親の記憶も」
橋原はそう答える。
「嘘だ!亜香里は悪いやつじゃない!僕が守らないといけない子なんだ!」
?!
「ぐぅ!」
き、記憶が・・・・。
こ、これは・・・中学の記憶か?
僕と洋介、沙織、それに亜香里。
ここは神社?追いかけっこでもしてる?
「おい!大丈夫か!」
剣さんが僕に向かって言う。
「あ、はい。
大丈夫です」
僕はそう答え立ち上がる。
「お前、中学の記憶でも戻ったのか?」
洋介が言う。
ピクッ。
「その感じ少し思い出したんだな、カマをかけたが正解だな」
洋介が言う。
「思い出なのか分からないけど神社で四人で遊んでいる記憶、僕と洋介、沙織そして亜香里」
僕は洋介に向かって言う。
「はぁ〜これだから・・・お前が亜香里を守るんだろ?
なら、アイツの不安をお前が取り除いてやれよ!
好きなんだろ?亜香里の事が」
洋介が言う。
「え?そうなの?遥斗くん?」
沙織が僕の方を見る。
「・・・キスをした」
「え?・・・・えー!!!!???」
この場に居る全員が驚いた。




