第42話
「よし!じゃあアイシャちゃんはお姉ちゃんの部屋に行ってお話しましょうねぇ」
ルナリアは顔のにやけが抑えられずにニマニマしながらアイシャをズルズルと引っ張っていく。
「ちょ、お姉様!やめて!これから明日の予習を.....」
充は首を突っ込む勇気もないのでアイシャがルナリアの部屋に連れて行かれている現実から目を逸らした。
(女って怖いわ.....)
充はルナリアに限らず女性には誠実に対応しようと決心した。
充は自分の部屋に戻り、ふかふかのベッドに腰を下ろしステータスを開く。
もちろん、覚醒についてだ。
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覚醒
これを使用したスキルを覚醒させる。覚醒したスキルは凄まじい効果を発揮する。
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「うーん.....今のところ4つ覚醒出来るんだよな。まずどれから覚醒させていこうか?」
正直、このスキルは得体の知れないものである。なので充は慎重に選択肢を絞っていく。
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鑑定
疾駆
魔法創造
双剣術
付与術
捌き
覚醒ジョブ×10
覚醒スキル×4
固有スキル
属性値操作
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今のところこれが充が持っているスキルである。
「とりあえず3つは取っておくとして.....」
疾駆は自身の俊敏のステータスを一定時間1.5倍にするスキルだ。だが今のステータス的に全然困っていないから覚醒させる必要は今のところ無い。魔法創造も同じように今は困っていないからスルーだ。
などと、吟味していき充は双剣術・捌き・属性値操作の3つに絞った。
「まともに考えると双剣術か捌きなんだけどなぁ」
双剣術は普段の充の戦闘スタイルであるからこれが覚醒すればさらに戦いやすくなること請け合いだろう。
捌きも先程のような一対多戦闘において凄まじい効果を発揮している。これが強化されるとどうなるのかとても興味がある。
属性値操作はゼノからの加護を貰うきっかけにはなったが属性値が高すぎてまともに使ったのはリンに治癒魔法をかけた時くらいだ。だが固有スキルと言うくらいだ。何かすごい力を持っていてもおかしくない。
「今は戦闘に困ってないし、死にスキルと化している属性値操作に使ってみるか。まぁ最終的にあまり意味がなくてもあと3つあるし」
充は覚醒を属性値操作に使用した。
「ぐっ.....!なんだっ、これ.....頭、が.....」
充を激しい頭痛が襲い、意識が遠のいていく。やがて充は腰掛けていたベッドに横たわるようにして気絶した。




