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状態異常使い、敵を溶かす。~状態異常ビルドのVRMMO~  作者: MeはCat
【第七章】夢の跡地【別視点】

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生物としての格

三人称視点です

「【灼熱滅却】ッ!」

「【水天昇撃】ッ!」


 炎と水のビームが前方を消し飛ばす。

 かつて脅威に思えた狂乱化ボスが見る影も無く、というより跡形も無く、ただ蹂躙されるのみ。


「かっかっか! まさか我の灼熱とタメを張る者が存在したとはな!」


「ふふん、おじちゃんには負けないよ!」


 プレイヤー“グリム”と“バンダナ”は互いに龍人の姿を模しており、龍玉の遺物をもってボスを屠る。

 ただ違うのは、それぞれの()()のみ。

 グリムは烈火の如く炎を吐き出す紅き龍人として、相手を灰燼に帰す。

 バンダナは壮麗な水を吐き出す蒼き龍人として、相手を抉り取る。


 世にも珍しい龍人に()()遺物の持ち主が、惹かれ合い邂逅を果たしたのだ。


「何だか無双ゲームみたいだよね」


「「無双ゲーム」……言い得て妙だな。魔力も減らず、狂乱化ボスが跋扈する地。()()としては、これ以上の無いエリアと言えよう」


 単なる救済処置か、はたまた()()()に準じた結果か。

 最早、彼らにとっては脅威となっていない。

 むしろ『魔水晶』を大量に取れるエリアとして使えるくらいだった。


「期間限定なのが惜しいな……あの穴の先に住まう()()を倒してしまえば、『夢の跡地』は消えてしまうのだろうか」


「どうなんだろう……今のうちに、いっぱい倒しとくべきなのかな」


「『魔水晶』が無ければ【狂暴走】は使えぬからな。取っておくに越した事は無い」


 もしかすれば、バージョンが更新されれば定期的に『夢の跡地』が解放されるイベントが来るかもしれない。

 フィールドの狂乱化も魔神の影響であるからして、もし倒してしまえば狂乱化の異変は収まるだろう。

 そうなれば『魔水晶』は容易に取れなくなってしまう。


「【水天昇撃】ッ!」


 突如現れる列車から、プレイヤーの複製体が現れても問題にはならない。

 何故なら、出現した瞬間にビームを放ち消し飛ばせば良いからだ。

 狂乱化ボスやプレイヤーの複製体でも彼らを止められず、作業と化していた。


「な、なんじゃこりゃ!」


 ここで爆弾愛好家達が合流を果たす。

 彼らは唖然としていた。

 2人の龍人が狂乱化ボスでファームをしていたのだ。

 当然周囲の廃ビルは瓦礫と化し、まさに広々とした空間が広がっていた。


「あれは偽物……じゃ無さそうだね」


「やっと他のプレイヤーと出会えたか」


 2人は地上に舞い降りる。

 優雅に、豪快に――――

 まるで本物の龍のような威圧感を放ちながら、プレイヤー達の下へ向かう。


「やってるゲーム違くないか? お前らだけ」


 強力な遺物は数多く存在するが、「規模が大きい」という点だけで見れば龍化する遺物は他遺物と一線を画す。

 空を飛び回り、高火力のビームを放つ。

 大抵の敵は、それだけで決着が着くのだ。


「当たり前だ。生物として格が違う」


「上位存在ムーブ?!」


「そうだそうだ! 格が違うんだよ!」


「上位存在の側近ムーブ?」


「何馬鹿な事言ってんだ。強ぇに越した事ねぇじゃねぇか」


 爆弾愛好家のツッコミを夜露死苦が一喝する。

 例え強大な力を持っていたとしても、味方となれば大いなる戦力と成り得る。


「グリムさん、バンダナさん。私達は大穴の底に向かう為に、人を集めている最中なんです。貴方達も私達のパーティに入ってくれませんか?」


「ふむ……バンダナ、『魔水晶』はどれ程集まった」


「えーっと……30個くらいはあるよ」


「我もそのくらいだ。そろそろ切り上げても良さそうだな」


「30……?」


 あやとりが思わず呟いた。

 彼らが多くの狂乱化ボスを鏖殺しているとは言え、1人30個も『魔水晶』を揃えてるとは思いも寄らなかったのだ。


「木こり、貴様の願いに応えようぞ!」


「応えようぞ!」


[プレイヤー グリムからパーティ申請を送られました]

[承認/拒否]

[プレイヤー バンダナからパーティ申請を送られました]

[承認/拒否]


 木こりは苦笑いをしながら承認を押す。

 一瞬意味の分からない数字が聞こえた気がしたが、ひとまずは気の所為だと思い込む事にした。


ドラゴンコンビ爆誕☆

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