表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
状態異常使い、敵を溶かす。~状態異常ビルドのVRMMO~  作者: MeはCat
【第六章】厄災と動乱、その奔流

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
122/140

戦争前夜

『ルナ街』


 街の名前の通り、月を思わせるような建造物が立ち並んでいた。

 屋根は三日月のように反り、街灯は淡い月光を閉じ込めたような白銀色をしていた。

 そして、地面の石畳には月の満ち欠けを模した丸い紋様まである。


 この街は全体的に黒色を基調としている。

 石壁だって黒いし、木材も黒みがかっている。

 そして、見渡す限りの()()()

 点々と煌めく結晶が海を漂っている様子を見れば、まるで海が星空のようだった。


「なぁ、ここは常に夜なのかい?」


「その通りだ。だが、何故ここだけ夜なのかはまだ判明していない」


 上空には()が浮かんでいた。

 満月だ。

 新大陸や旧大陸ですら月は見ない。


 何故なら、常に昼のように明るいからだ。

 俺はここに来るまで、決闘場を除いて夜を見た事が無かった。

 ゲーム上の都合かと思っていたが、これを見ると何か意味があるようにしか思えなくなって来るな。


「まだまだ知らない事だらけだな」


「全くだ」


 俺達がそんな事を話していると、遠くからコツコツと歩み寄る音が響く。

 プレイヤーネーム“ローズ”。

 ゴスロリ衣装を身に纏っている彼女だが――――

 バトルロワイアルで1度見た顔だな。


「お2人が例のお客様ですわね」


「そっちの準備は整ったのか?」


「えぇ、()()がお戻りになられましたわ」


 当然だが、『ドリュアス社』にもトップが居るのか。

 こうしてみると、相当『アマテラス社』は異質なんだな。


「団長ってどんな奴なんだ?」


「お前が1度戦った相手だ」


 俺達は大きな建物に連れられた。

 他の建造物と雰囲気は変わらないものの、かなり広々としている。


「ここだ」


 その扉に立つと、その先から威圧感が伝わって来るのを感じる。

 また雪華の時のような腹の探り合いは嫌だな。

 どうせなら、腹を割って話したいものだ。


「私達の案内はここまで」


「俺達は外で待ってる」


 ローズと狩人は団長との話し合いには参加しないらしい。

 となると団長、俺、マヨ船長での会談となる。

 俺は一瞬固唾を飲んで、扉を開いた。


「……あ~団長ってお前ね」


「久しぶりだね」


 室内のソファーに座っていたのは、ヒーローだった。

 言われてみれば、トーナメント以来出会ってなかったな。


「それと……『荒波海賊団』の船長さん」


「団長様の方は把握出来てるみたいで安心したよ」


 無茶苦茶ギスギスしんなぁ。

 知ってたけど。


「君達の話は聞いた。『黒潮組』の殲滅に参加してくれるんだってね」


「あぁ、そのつもりだ。軽く捻ってやるよ」


「それは頼もしいね。彼ら案外数が多いから、戦力はあって困る事は無い」


 案外数が多いねぇ……ヒーローにそこまで言わせるとは、相手は相当数を揃えてきてるらしい。


「アタシら『荒波海賊団』も……()()()程度だが参戦するつもりだ」


「……今、雀の涙って言ったか?」


「恥ずかしい事に、殆どのメンバーは『黒潮組』か『彼岸会』に取られてしまっている。3勢力と揶揄されているが、正直『荒波海賊団』は力になれるかは怪しい」


 既に吸収されてるんかい。

 今残ってるのは、『黒潮組』と『彼岸会』を邪険に思ってる少数のメンバーだけって訳だ。


「……いや、マヨ船長さんだけでも有難いよ」


「お前自身は結構強いだろ。そこまで謙遜する必要は無い」


「同情の視線が痛い……!」


 マヨ船長自身が強かろうと、数の暴力に対抗出来るかは別問題ではあるのはそうだ。

 だからこそ、ヒーローは戦力集めてる訳で……。


「『ゆるゆるポーション屋』の事だけど、少し前にヌルハートさんと協定を結んで、特殊ポーションの供給を約束してくれたんだ」


「流石、仕事が早いな」


 ヌルハートにしても、この機会を逃すはず無いわな。

 特殊ポーションの強さを見せつけるチャンスにもなるし、戦後南に何かしらの協定を結ぶにしても介入が出来る。


「1つ確認だけど……君が参戦するのかい? それとも、『アマテラス社』が参戦するのかい?」


「前者だな。そもそも『アマテラス社』は基本的に纏まりが無い。俺のような自由人が勝手にやってるだけだ」


「それは残念だね……もし『アマテラス社』が参戦するなら有難かったんだが……」


「……あ〜聞くだけ聞いてみるか」


「助かるよ」


 俺は個人チャットを開く。

 フレンドになってて、真っ先に飛びつきそうな奴は……。


赤月

「へい蛇者」

「非常に重要な話だ」


蛇者

「突然どうしたんだ?」


赤月

「今『ドリュアス社』の所で遊びに行ってるんだけどさ」

「『ドリュアス社』と『セイレーン社』がバトろうとしてるんだよね」

「『ドリュアス社』の所の団長から『アマテラス社』も参戦するか聞かれたんだけど」


蛇者

「なる程」

「それなら俺がオープンチャットで呼びかけようか?」


赤月

「助かる」

「ちな俺は参戦する」


蛇者

「俺も参戦しようかな」

「あの人達は東の方でも厄介事起こしてるからね」


赤月

「一応言っとくが、南の連中でも『荒波海賊団』って連中は攻撃しないで貰えると助かる」


蛇者

「一枚岩じゃないんだね」

「分かった、それも伝えるね」


赤月

「自由と無法は違うと、奴らに叩き込んでやろうぜ」


 個人チャットを閉じる。

 あいつら東の方でもやらかしてたんかい。

 流石に迷惑過ぎるだろ。


「今知り合いの『アマテラス社』プレイヤーに聞いてみたらオープンチャットで聞いて貰えるってよ」


「それは良い知らせだね」


「どれだけ来るかは未知数だがな」


 奴らのやらかし度から察するに、『アマテラス社』の中でも数人は来るだろ。

 各地でヘイトを買いまくったツケを精算する時だぜ、『黒潮組』さんよ?


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


名前 『赤月の夜』赤月

階級 ランク36

所持金 95800HG(1700BP)

武器 魂縫双銃【魂吸収弾】

武器 魂縫双銃【魂吸収弾】

防具 冥灯魂衣【魂灯再臨】(紅砂のガンマン)

装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】

装飾 蒼炎冠環【燃焼加速】

装飾 青魂冥灯環【吸魂循環】


ステータス

体力 220

魔力 420

攻撃力 100

素早さ 250

吸収効力 1毎2

自動魔力回復 1毎2

状態異常命中 +140%

状態異常耐性 +60%


職業

遺物調薬師 熟練度5

【遺物調薬図鑑】【脆弱化】【遺物調薬観察眼】【高純化】【調薬合成】


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ