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状態異常使い、敵を溶かす。~状態異常ビルドのVRMMO~  作者: MeはCat
【第六章】厄災と動乱、その奔流

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【別視点】菌王の逆襲

スカーフ視点です

「こいつ……強い!」


 僕と飴雨、永年労働者は苦戦を強いられていた。

 相対するは茸で覆われた『のこ丘』の主――――

 マイセラ=ファガス。


 たった数分戦っただけで分かる。

 明らかに通常の個体ではない。

 前に戦っていた時よりも遥かに強大になっている。

 普段の様子とは異なり、身体には青い水晶らしき物体が生えている。


 一体どうなっているんだ……!


「グガァァァァァ!!!」


 マイセラ=ファガスは雄叫びを上げる。

 すると地面から青紫色の茸が大量に生成された。


「それ本当ウザイんだけど! 【反響跳弾】!」


 飴雨は指に挟んだ複数の『跳界核』を一斉に投擲した。

 『跳界核』はスーパーボールのように跳ね回り、あちこちを()()する。


 ドゴンッッッ!!! ドゴンッッッ!!!

 ドゴンッッッ!!! ドゴンッッッ!!!

 ドゴンッッッ!!! ドゴンッッッ!!!


 『跳界核』が青紫色の茸に触れると、大爆発が起こる。

 それも1回や2回だけではなく、連鎖的に『のこ丘』が破壊されていった。


 青紫色の茸は地雷のようなものだ。

 あんな風に、一瞬でも触れると大爆発が起こる。

 それが地面一帯に設置されているとなれば、ここら全てが地雷原と見立てた方が良さそうだな。


「こっちだ!」


 永年労働者は『採掘鶴嘴』をフルスイングで振り上げる。

 マイセラ=ファガスの身体を抉るも、負けじとその身体から触手を伸ばして攻撃する。


「【重撃採掘】!」


 軽々と振り回し続けて触手の攻撃を捌いた後、先程の軽さを感じさせない程の強烈な一撃を振り下ろす。


「グガァァァァァ!!!」


 余りの衝撃にマイセラ=ファガスは少し怯むも、即座に復帰して触手を振り回す。


「くっ……!」


 永年労働者は遠くに吹き飛ばされ――――

 いつの間にか()でグルグル巻きになっていた。


「【旋風】!」


 僕は突風を飛ばし、その糸ごと永年労働者を吹き飛ばす。


「助かった」


「気を付けろ。油断1つが敗北に繋がるぞ」


 触手攻撃に地雷原、そして糸での拘束――――

 明らかに前よりも攻撃パターンも増えているな。

 迂闊に攻撃すら出来ない。


「うぅ……この()なんとかなんないの?」


 それに加えて、周囲には常に()()()が降り注いでいる。

 戦闘中は強制的に毒状態になるようだ。

 これじゃ、相手の攻撃を避ける避けない以前の問題じゃないか。


「このままじゃジリ貧だな……今の所は体力回復ポーションで何とかするしかないか」


 この毒のせいでリソースの消費を強制されている。

 長引けば長引く程、戦況は不利になる。


「グガァァァァァ!!!」


「【反響跳弾】!」


 ドゴンッッッ!!! ドゴンッッッ!!!

 ドゴンッッッ!!! ドゴンッッッ!!!

 ドゴンッッッ!!! ドゴンッッッ!!!


 再度、マイセラ=ファガスは毒茸の地雷原を生成する。

 その瞬間、飴雨は【反響跳弾】で取り除いた。


「グガァァァァァ!!!」


「っ! 【旋――――」


 爆発の中をマイセラ=ファガスは駆け抜ける。

 僕は【旋風】で相殺しようとするも、間に合わず触手攻撃をモロに喰らってしまった。


「部長!」


「がはっ……!」


 受け身すら取れず、巨大な茸に叩きつけられてしまう。


 体力も残り僅か。

 毒で死ぬか、触手でトドメを刺されるかの極限状態。

 僕は立ち上がろうとするも、マイセラ=ファガスの追撃の方が速い。


「グガァァァァァ!!!」


 万事休すか……。

 尖らせた触手が僕に向かって――――







 ピカッッッ!!!








「――――ったく、助けに入る前にデスポーンされたら困るぜ?」


 気が付くと、僕は赤月に担がれていた。


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