63肉
ミサは着替えた
タマは寝転んでいる
バタン
ミサとタマは外に出る
「ぴよ、今日もいい子にしててね、行って来ます」
「ピヨ行ってくる」
コッコ
にゃう
ワフ
「みんな行って来ます」
ぽん
タマは大きくなった
ミサは乗る
ギルドのある広場へ向かった
のそのそとミサを乗せたタマが大通りを歩く
「こねこいる?」
「居るかなー?匂わない?」
くんくん
「いない・・」
「残念。まだ隠れてるかもね、また遊ぼうね」
「うん」
路地を一度見て、歩き出すタマ
広場に着いた
屋台に近付くタマ
「何か食べるの?」
「うん肉」
「はいはい」
肉焼きの屋台に向かうタマ
「おじさん、タマ用の肉焼いて」
「おう」
ドン
ジュウジュウ
肉親父は肉を出し焼く
じゅるじゅる
「食え」
肉をお皿に盛りタマに差し出す
ミサはタマから降りてお皿を受け取る
ぽん
小さくなるタマ
タマの前にお皿を出す
あぐあぐ
ミサは親父にお金を渡す
「安いね」
「硬い部位だ」
「好都合だよ」
「ああ」
タマは食べ終わる
「おやじうまい」
「ああ」
「じゃあね」
親父は手を振る
ミサはタマの口を拭く
タマを抱っこして屋台を離れた
ギルドの受付に向かう
近づくと受付でエレナと綺麗な青い服の女性が話しをしている
「誰だろう?」
「だれー?」
ミサはタマを抱っこしたまま受付に近づく
少し後ろから二人の会話を聴く
「だから、居るの」
「信じられません。噂は聞いてますがそんな動物がホントに居るのですか?」
「姉さんは頭硬いから」
「硬くはないです。」
「なんで妹に敬語なの?」
「癖です」
「そのうち来るよ、ミサはいつも卵納品するから」
「卵?何ですか?」
「前にも言ったでしょ?黒鶏飼ってるの。卵を納品してくれるのよ」
「それは・・美味な卵では?確か王都にも出回ってました」
「そうよ、結構貴重な生き物と卵なのよ」
ぎゅむ
タマを抱きしめるミサ
「・・・私の事かな・・」
ミサは受付けに近付く
「おはようエレナさん・・・」
振り返る青い服の女性
「おはようミサタマ、ほら来たわよ姉さん」
「お姉さん?」
「そう、この人は私の姉で神官のアイラ」
服装を正すアイラ
「初めましてミサさん。私は神官のアイラと申します、よろしくお願いします」
丁寧にお辞儀をするアイラ
「姉さん硬い」
「硬くないです」
「ああ、はい・・ミサと言います」
お辞儀をするミサ
「姉さん、これが喋るカバのタマよ」
エレナはタマを指さす
ミサも紹介する
「はい、この子がカバの赤ちゃんかな?タマです、かわいいです」
「ぶもー」
タマは鳴く
「・・・・エレナ、喋らないじゃないですか・・・」
「・・・タマ、喋りなさいよ、カバみたいに鳴いて。」
「エレナさん、カバだよ」
「そうだけど・・タマ、言葉忘れたの?」
「ぶもー」
「もう何なの!いつもみたいにエレナって言いなさいよ」
「ぶもー」
「・・・・・」
じっとタマを見るアイラ
「エレナ、もういいです、この子はかわいいカバですね、ミサさん、抱っこしてもいいですか?」
「いいですよ」
ミサはタマをアイラに渡す
ぎゅむ
アイラはタマを受け取り抱きしめる
「かわいいですね、赤ちゃん程の重さもありますね」
「だれー?」
「・・・・・・え?」




