43闊歩
ギルマス部屋から出て本館1階の受付に向かった
エレナを見つけた受付嬢が聞いて来た
「エレナ、それなに?」
「あー、うん、ミサが拾ったカバよ」
「え?拾ったの?」
「そうよ、ギルマスに見せに来ただけよ、説明はまたね」
数人の受付嬢は何か言っている
エレナは無視しミサ(タマ)を連れて本館を出て行った
本館前の外で立ち止まった
「あの子たちに捕まると長いからね」
「そうなんだ」
「ミサはここでタマを大きくしてくれる?」
「いいけどどうして?」
「私と一緒に披露しとけば安全なのわかるから、ギルドに苦情も来ないしね」
「タマは安全だよ?ねえタマ?」
むぎゅ
「うん」
「そうだけどね、急に大きいカバはビックリするからね、慣れよ慣れ」
「ふーん、わかった」
タマを下ろす
ぽん
大きくなったタマにミサは乗る
「改めて見てもすごいわね、じゃあ行こうか」
屋台のある広場にエレナとミサを乗せたタマはのそのそと歩いて行く
広場に近付くと人の声が大きくなる
「あれはなんだ?」
「大きいな」
「でか!」
「カバ?」
「人が乗ってる?」
「横は、エレナか?」
屋台の人や冒険者の動きが止まる
エレナが大声で言う
「はいはーい、注目!カバですよー、ミサが拾ったカバですよー、安全なカバだよー、名前はタマだよー」
「エレナさん、みんな変な顔してるよ」
「もともと変よ」
エレナは何度も声をかけて回った
「みんな落ち着いたね」
「何度も言ってると、はいはいってなるもんよ」
広場をのそのそと歩き回る
しばらくすると各々仕事をし始めた
「ね」
「ほんとだ」
「牛や馬と変わらないと思えば誰も気にしないのよ」
「かわいいカバだよ」
むぎゅ
「うん」
「そうね、ふふふ」
「カバって何かできるの?荷車ひけそうだけど」
「かわいいだけ」
「・・・・じゃあ仕事に戻るから、また卵持って来てね」
「うん、ありがとう」
エレナに礼を言って屋台に向かった
ミサは屋台で野菜と肉を買い家に向かった
大通りを歩く
ミサを乗せタマはのそのそ歩く
「あれは?」
「なんだ?」
「牛?」
「でか!」
「カバ?」
「ミサ姉ちゃん?」
街行く人が立ち止まり思った事を話してる
ミサはタマに乗り笑顔で手を振っている
「なんか目立ってるね・・・」
「うん?」
しばらく歩いて家に着いた
「ピヨー、猫ちゃん、ワンちゃん、帰ったよー」
「コッコ」
「ナーウ」
「ワフ」
みんな挨拶してくれた
「タマ、この子たちも一緒に住んでるんだよ、」
ミサはタマから降りた
ぽん
タマは小さくなる
猫と犬に近付きお互いに匂ってる
ミサは鳥小屋からピヨを出した
ピヨはタマの周りを歩いてる
3匹はタマを観察している
少しして3匹は戻った
「挨拶は済んだのかな?」
「ぶもー」
「タマって鳴くんだ・・」




