42ギルマス
しばらく歩くと本館に着いた
扉を開け本館に入って行く
職員がこちらを見ている
「え?何あれ?」
「あの子は?」
「何を抱いてる?」
職員の声が聞こえた
二階に上がるエレナとミサ
エレナはギルマスの部屋のドアを叩いた
トントン
「エレナです、入ります」
「ああ」
中から声が聞こえた
ドアを開けて入るエレナ
「エレナか、どうした?」
「はい、ミサがまた拾ったので・・・」
「ほう」
「ミサ」
エレナはミサを部屋に招き入れた
「初めましてミサです」
「鶏のミサか・・・?それは?カバか?」
「タマです」
「カバの赤ちゃんか?」
「かわいい、タマです」
「・・・ふむ、かわいいな」
「言うと思った」
エレナはギルマスを見る
「なんだエレナ、かわいいだろ」
「まあそうですけどね。
ミサが鶏に続いてカバを飼うので見せに来ました」
「そうか、それは大事だ」
「だれー?」
「・・・・・」
ギルマスはタマを見てる
タマはギルマスを見る
「・・・・ははは、面白いな、喋るのか・・・」
「だれー?」
「私はラキアだ」
「ラキア」
「そうだ、ラキアだ、ミサだったか、抱っこしていいか?」
「いいですよ」
ミサはタマをラキアに渡した
むぎゅ
ラキアはタマを受け取り抱きしめる
「うむ、かわいい!抱き心地がいい」
「かわいいでしょー」
「ギルマス・・あまり驚かないんですね?、カバが喋ってますけど?」
「うーん、驚いてるが、かわいいからな」
「そこですか?」
「ミサはどこで見つけたんだ?」
「えと、森に大木があって洞があってそこにピヨがいたからもう一回行ったらタマが居ました」
「それで持って帰ったのか」
「はい、タマが大きくなって乗って帰って来ました」
「ん?大きくなる?」
「はい、大きくなりますよ、ねタマ?」
「うん」
タマはラキアを見る
「ちょっと大きくなってくれ」
「いいですよ、タマお願い」
ラキアはタマを床に置いて離れる
ぽん
タマは大きくなった
「おお!すごいな!タマ」
「え?ほんとに大きくなった!」
喜ぶラキア
エレナは目を見開いている
ラキアはタマの背を撫でる
「ミサ、タマ、乗っていいか?」
「いいですよ」
「うん」
「え?ここで?」
ラキアはタマに乗った
「フハハ、カバに乗ってるぞ!これはいい!森に行きたくなるな!」
部屋の中をのそのそとタマは歩き回る
「あげませんよ」
「ぐ・・先に言われた・・」
「冒険者の所有物を奪わないでくださいギルマス」
「冗談だ」
ラキアは名残惜しそうにタマから降りた
「日々忙しいがなかなか楽しい時間だった、ありがとうミサ、タマ」
「いいえ、どういたしまして。何もしてないよ。」
「タマありがとう、また乗せてくれ」
タマを撫でる
「うん、ラキア」
「動物から名前を呼ばれると嬉しいな、不思議だ」
「そうですね」
ミサとエレナは同意した
「じゃあ、ギルマス忙しいのでこれで失礼します」
「ああ、また来い」
ぽん
タマは小さくなる
ミサは抱っこする
エレナとミサとタマは部屋から出て行った




