37ピヨからひと月後
ミサは起きて用意をした
いつものように着替え装備を整えて外に出る
「おはよーみんな」
「にゃう」
「ワフ」
「コッコ」
「みんな元気だね」
ミサは鳥小屋に入る
「モフモフだねピヨ」
「コッコ」
「今日は卵はないね」
鳥小屋の掃除をし、水と餌を入れ替える
「じゃあ行ってくるね」
みんなに挨拶してギルドに向かった
路地裏の子猫に気を取られながらギルドに着いた
受付のエレナに挨拶する
「おはよー、エレナさん」
「おはよー、ミサ、卵は?」
「今日は無いよー」
「残念、薬草採取ね、行ってらっしゃい」
「はーい」
ミサは屋台で肉串と干し肉と、でかパンを買った
肉串は食べて干し肉と、でかパンはバッグに入れた
広場を出て門へ向かう
「おはよーザック、ポール」
「おう、ミサ」
うなづくポール
「行って来い」
ザックが言い、手を振るポール
「うん」
門を出て街道を歩く
横道を逸れて森に入って行く
ガサガサ
ナタで草を刈る
薬草を見つけカマで採取しバッグに入れる
森の奥へ入って行く
ミサはピヨの大木へ向かった
「また、誰か居るかな?」
ミサは大木の洞を見る為後ろに回った
「あれ?洞が無い?・・・」
大木の穴があった所には大きな岩がある
「おかしいな・・ピヨが居た木はここじゃない?・・まあいいや」
ミサは大きな岩に上り座った
「見晴らしがいいなー」
ミサはバッグから、でかパンを取り出し食べる
もぐもぐ
「ふう・・・」
食べ終わって一息ついていると岩から音がした
ゴソゴソ
ミサの座ってる岩が動いた
「え?・・・うわわああああ」
ミサは岩から転げ落ちた
「いたた・・何?」
岩が動いて洞が見えた
洞から顔が見える
「え?」
洞から顔を出しこちらを向く
それはあくびをしていた
「カバ?」
「だれー?」
「え?」
「だれー?」
カバが話しかける
ミサは答えた
「・・・・ミサだよ・・」
ミサはカバを見る
カバはミサを見る
「ミサ?」
「うん、そう、私はミサ・・」
「タマ」
「え?」
「タマ」
「・・・タマって言うの?・・・」
「うん」
タマは欠伸をしている
「そうなんだ、かわいいね、喋るんだ凄いね、大きいねー」
「タマかわいい?」
「うん、かわいいよ、ごめんね岩だと思って座って」
「うん?」
「タマはお腹減ってないの?」
「へった」
「干し肉食べる?」
「たべる」
ミサは干し肉をタマに差し出した
あぐあぐ
タマは大きな口ですぐ食べた
「おいしい」
「まだあるよ、食べる?」
「たべる」
ミサは全部の干し肉をタマの口に入れた
あぐあぐ
「おいしい」
「よかった」
ミサはタマを観察して撫でる
「大きいねー」
「ミサ」
「なに?」
「のる?」
「え?いいの?」
「うん」
ミサはタマの背によじ登った
「うわー、すごい、タマすごいよ」
「うん」
ガサガサ
タマはミサを乗せ辺りをのそのそと歩く
大木の周りを1周した
ミサは辺りをキョロキョロしていた
「ミサたのしい?」
「うん、楽しいよ」
「タマは?」
「タマもたのしい」
「タマはここで寝てたの?」
「うん、寝てた」
「そうなんだ、穴が好きなの?」
「うん」
「タマ、うちに来る?ご飯あるよ」
「いく」
「うん、じゃあ家に行こう!」
「うん」
「あ、家に入れないかも・・・」
「家?」
「うん、大きいと入れない・・」
タマは立ち止まった
「ミサ、おりて」
「うん」
ミサはタマから降りる
ぽん
「え?・・・」
タマは小さくなった
「小さくなる」
「え、すごいタマ、すごーい!」
むぎゅ
ミサはタマを拾いあげ抱きしめた
「かるーい、柔らかーい」
くんくん
タマはミサの顔を匂う
「ん?」
ベロン
タマはミサの顔を舐めた
「う・・臭い・・・」
「うん」
「何で・・舐めたの?・・」
「おいしい匂いした」
「・・・・・」
ミサはタオルを出して顔を拭いた
「・・・小さくなれるのは凄いね・・・」
「うん」
ミサはタマを抱っこしたまま歩こうとする
タマはミサの腕から降りようともがく
「降りるの?」
「うん」
ミサはタマを地面に置く
ぽん
タマは元の大きさに戻った
「のって」
「いいの?ありがとう、じゃあ家に帰ろう」
「うん」
タマはミサを乗せて町へ向かう




