25寄り道
ミサを乗せのそのそと大通りを歩くタマ
「魚焼こうね」
「うん?、にくは?」
「さっき食べたじゃん・・野菜買ったよー」
「うん、やさいある」
人通りの少ない道を歩く
お家から光が漏れている
くんくん
タマの鼻がヒクヒクと動く
「におう」
「いい匂いだねー、おいしいの作ってるかな」
タマは近くの家に近付く
くんくん
とんとん
タマは頭で家のドアをつつく
「え?」
ミサは声が出た
「あけてー」
タマはドアに向かって声をかける
「はーい、どなた?」
がちゃ
ドアが開く
女性が出てきた
「はい?カバ?」
女性はタマとミサを交互に2度見て黙る
「おいしい?」
ドアから入ろうとするタマ
ぽんぽん
ミサはタマの肩を軽く叩いて止める
「あ、ごめんなさい、タマが美味しい匂いに釣られてノックしました・・」
「あー、カバ姉ちゃん!」
女性の後ろから小さい女の子が走ってくる
女の子はタマの顔に抱き着く
べろん
タマは女の子を舐める
「くさーい、でもかわいい!」
「ごめんね・・」
「あらあら・・ふふふ」
女性は笑う
「すいません、すぐ帰ります・・タマ行くよー」
ミサはタマから降りてタマの向きを変える
「ごはんおいしい?」
タマは女の子に聞く
「ごはん?おいしいよー、カバさんも食べる?」
「たべる」
「おかあさん、カバさんにシチューあげていい?」
「え?、あ、シチューね、いいけど、食べるのかしら・・」
「何でも食べますけど、貰っていいんですか?・・」
「いいわよ、ミミはカバさん大好きでね、見かけるといつも話してるの。」
「そうなんですか・・」
ミサはタマに小さくなってと言った
ぽん
「小さくなったー!」
むぎゅ
ミミはタマを抱き上げる
「え・・・」
母親はタマをみつめる
「噂では聞いてたけどほんとに小さくなるのね・・」




