召喚と美幼女
2人目のヒロイン?の登場です
「はぁぁぁぁ!!」
振り抜いた刀は、豚人型モンスターを両断する。だが刀は、なおも止まらず2体目のモンスターをも両断する。
モンスターの体から溢れる臓物が、街道を汚していく。
「三重魔法・炎蛇!!」
詠唱の後に現れたのは、炎を身にまとった大蛇だった。大蛇は燐光を迸らせながら、モンスターへ絡みつく。
絡みつかれると、その圧倒的な熱量でモンスターを炭化させ、違うモンスターへ乗り移っていく。
暫く後には、モンスターの死体が30程残されていた。
「ユウ! お疲れ様!!」
「ありがとう、アリシア。相手が弱かったから肩慣らしにもならないけどね。」
「オークはDランクモンスターだけど、数が多かったから単独撃破するなら、Bランク以上の冒険者くらいだよ!」
アリシアは、熱く真剣に説明してくれているが、全く脅威に感じなかったのは仕方ないと思う。
(ダンジョン深層のモンスターの方が、まだ苦労すると思うが。まあ、今の俺達なら脅威に感じる敵は、そうそう出てこないと思うけど。)
「–––だからね、ユウの側には私が居ないとダメだからね! 分かった?」
「ああ、しっかりと危険性は伝わったし、アリシアの大切さも再認識出来たよ。何時もありがとう、アリシア」
そう言って抱き締めると、耳の先まで真っ赤になっているのが分かる。
また、女の子特有の甘い香りが鼻腔に広がり、此方まで恥ずかしくなる。抱きしめた体は柔らかく、アリシアが女の子なのだと強く感じる。
悠は、『この女の子を、これからも護っていきたい』という想いを胸の内にしまい込む。
腕の中から、あたふたした雰囲気が伝わってくるが、直ぐに身を任せてくる。
本当に可愛い奴だ。
「……で、今はどの辺なんだ?」
悠が抱擁を解くと、アリシアは名残惜しそうな表情を浮かべるが、質問に答えてくれる。
「……もうそろそろ、王都に到着する頃合いだと思うよ!」
そう
俺達は、ギルドを出た後に王都へ向け旅立ったのだ。必要な食糧や、野営する為の道具なども、あらかた購入した。
資金は、ダンジョンで手に入れた高ランク魔石を売却して確保した。
Aランク魔石は高く売れるのだ。
歩くのは時間がかかり過ぎるから、馬を2頭買い、アリシアに教えてもらいながら旅を続けてきた。
最初の頃は、乗馬経験なんて無いから全然上手く出来なかったが、そこは便利な女神スキルのお陰か、直ぐに乗りこなせる様になった。
「…よし、日も暮れるから野営出来そうな場所を見つけようか。」
「うん、分かったよ。」
巧みに馬を乗りこなし、今夜の野営地を探しにいく。野営などの冒険者知識も、アリシアに教えてもらったのだ。
アリシアは、小さい頃から冒険者をしていたのと、アグネスさんが高ランク冒険者だったから冒険者知識が豊富だった。
そこで、これから困らない様に、今回の旅で教えてもらう事になったのだ。
それから1時間ほどで、野営準備が完了する。
俺は新たに創生した魔法の研鑽に向かう。アリシアは、武器を扱う練習をするのだそうだ。
魔法だけだと、近距離戦闘がまともに出来ないからだそうだ。平時は俺が前衛をするが、非常時に俺が前衛を出来ない時に困る事もあると思うから、俺も賛成だ。
それに
『ユウの隣に立つ為には、今以上に強くならないと…。置いてきぼりにされちゃうのは、イヤ。……だって、ずっと側に居たいもん。』
なんて言われたら、俺はアリシアを止める事は出来ない。
俺も逆の立場なら、同じ事を考えるからな。流石は、俺の大切な女性だ。
「じゃあ、今日は召喚魔術の研究でもしようか。」
以前、隕石魔法を創生した時を覚えているだろうか。
その時に、何個か創生しておいたのだ。その内の1つが召喚魔術だ。
何も変化が無いと思ってるかもしれないが、それは間違いだ。これは魔法から、魔術に変わっただけあって汎用性が非常に良くなった。
前までは、生物や、悪魔くらいが召喚対象だったが、それらの制限が無くなったのだ。
簡単に説明すると
精神体いわば、幽霊や、精霊などの高位存在も召喚出来る。非生物で言うなら、日本刀や、銃なんかも召喚出来るらしいが、まだ試してはいない。
銃などの文明度の高い物は、基本的に召喚するつもりはない。
もしも、この世界で研究なんてされれば、ドワーフの職人などが、簡単に量産してしまうからだ。
あんな誰でも殺傷力を持てる兵器が、この世界に溢れると、世界中が戦争だらけになるからな。
以前までは、役に立たなかった雑兵が、簡単に強くなるんだから、国の首脳陣が戦争を仕掛けるのも当然だろう。
だから、核爆弾でも召喚しようと思えば出来ない事もないのだ。
……いや、しないからな。
「今日は、俺の仲間になれるくらいの強い奴を召喚して契約しよう。」
召喚獣ならソルスがいるが、竜という事もあって、普段は召喚する事が出来ないのだ。王都へ行って、召喚士登録をすれば公の場で召喚獣を出しても大丈夫らしいが、そこら辺は曖昧らしい。
なので、出来れば人型の、もしくは歴戦の戦士のようなのを召喚して契約しておきたい。
……ただし、男はダメだ。アリシアに変な虫が付くのは我慢出来ん。
そんな事を考えている間も、詠唱と、魔力の収束・圧縮は忘れない。ついでに、女神の加護を使用して、膨大な魔力を引き出す。
「––––我の求めに応じよ!」
「召喚!」
極光が瞬き、辺り一帯を白く染め上げる。周囲の空間が、膨大な魔力にミシミシと軋みをあげている。
あまりの光量に悠は目を閉じ、手で覆い隠す。
「妾を呼んだのは貴様かの」
そう聞こえ、閉じていた瞼をゆっくりと開けていく。少しずつ、ピントが合い相手を見る事が出来た。
そこには
一糸纏わぬ姿の………幼女がいた。
胸は慎ましいと表現するくらいに小さく、体つきを見ただけでは、女だと判断出来ない程の幼女だ。
辛うじて、女と判断出来るのは、男にはあるものが、無かったからだろう。
また、腰まで伸びている黒髪は、前世で見慣れた色だが、瞳は金色に輝き見ているだけで魂を抜かれそうな魅力を放っている。
顔は非常に整っていて、前世でも見た事がない程の美幼女だ。
「ユウ!! 何があったの!?」
そこへ、アリシアと思わしき反応が近づいてくる。最近は、武術をしているからか、以前とは比べ物にならない速さで近づいてくる。
「…ん? 彼奴は誰じゃ。」
幼女も気付いたのか、右手を掲げ魔力を収束させていく。だが、悠とは、魔力の密度と量が桁違いだった。
この攻撃が放たれれば、アリシアは一瞬で消し飛ぶだろう事は明らかだ。
悠は考えるよりも先に体が動いていた。
幼女に覆い被さるように、射線を隠し、アリシアを庇う。
だが、意図せず、抱き付いた形になってしまった。
幼女の胸は薄かったが、しっかりと柔らかさを感じる事が出来て、女なのだと、しっかりと認識出来た。
また、左手では柔尻を揉みしだいていて、極上の柔らかさが掌から伝わってくる。
………そこへ、アリシアが到着した。
新連載はじめました!
ヒキニートが転生したら吸血鬼だった。です!
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