女神と御褒美 2
パンパカパーン!!
–––––––え。
「ダンジョン攻略おめでと〜う!若くてピチピチの女神様だよ?今回も御褒美を下賜しようと思って来たんだよ!」
何時の間に来たのかは覚えていないが、此処は神の住まう神域だろう。
しかし、久しぶりに見る女神は、人の域を超えて美しい。
それに、さっきから、ピョンピョン飛び跳ねる度に、大きなメロンがバインバイン揺れていて、目のやり所に困る。
「……久しぶりだな、今回は何をくれるんだ?」
女神にもらった『金蘭之契』は、とても使えるスキルだったので、密かに期待しているのだ。
「んーと、今回はね……何と、何と!!EXスキルをあげれるよ!」
「ダンジョンコアは、固有スキルまでしか無理だけど、悪魔のコアは、低位のEXスキルまでなら、あげれるよ!何が良い〜?」
悠は、じっくり考えこむ。
(パーティの経験値を共有出来るスキルが欲しい。……後は、火力UPの為のスキルか。)
「ふむふむ。パーティの経験値を共有と、火力UPのスキルだね〜!」
女神が心を読めるの忘れてた。
「………そうだ。」
「じゃあ………固有スキルは『断金之交』を、EXスキルには、『創生魔術』を与えましょう。」
ダンジョンコアは、握り潰しても清らかな魔力だが、上級悪魔のコアと、魂は、ドス黒く瘴気にも見える。
オーブを谷間から取り出し、右のオーブにはダンジョンコア。
左オーブをには上級悪魔のコアと魂を込めている。
女神はダンジョンコアに魔力を注ぐと、握り潰す。
オーブが砕けると、以前の様に七色に輝くオーラが溢れて、悠を包み込む。
暫くすると、オーラが身体に……いや、魂に馴染んでくる。
「それが、『断金之交』だよ。それの効果は、金蘭之契を使用しているメンバーに経験値を共有させる事だね〜!」
「例えば、悠がモンスターを倒しても、メンバーが倒しても、経験値を100%共有出来るよ〜!」
純粋に凄い事だと思った。イデアでは、経験値絡みの争いが、頻繁に起きているからだ。
仲の良いパーティでも、経験値の事が絡んでくると仲間割れを起こす事が少なくない。それは、経験値のシステムのためだ。
経験値は通常、仕留めた人に7割、残りの3割はパーティメンバーで分ける。
その時にヒーラーと、魔法使いでは、分配率が違うのだ。攻撃に参加する程、経験値を多く貰えるから、ヒーラーは経験値をあまり貰えず、争いが多くなるのだそうだ。
「女神、ありがとう!次のスキルだが、魔術って何だ?」
この世界には、魔法と呼ばれているものはあるが、魔術は聞いた事がないのだ。
「ふふふ、それはね……魔法の絶対的な上位互換だよ〜!今のイデアで使われている魔法は、魔術を使える人が少なかったから、簡素にして誰でも使える様にしたもの、なんだ〜!」
「要するに、魔法は、魔術から出来た。って事だよな?」
「そうだよ〜、今回あげる魔術は、その中でも悠に適性があったユニーク魔術だよ〜」
(……これは…。火力UP所じゃないかもしれん。…魔法の絶対的な上位互換のユニーク属性だもんな…。)
「––––––反魂創生!」
悠が考え込んでいる間に女神は準備をしていたのだろう。神気が辺りを満たしている。
「ふぅ〜、出来たよ〜!早速、悠にあげるからね〜!」
汗を拭う真似をしているが、神に発汗機能があるとは思えない。妙に人間臭い女神だな。
「それじゃあ、頼む」
「分かったよ〜」
女神が莫大なエネルギーを秘めている、オーブを握り潰す。
先程とは、格の違うオーラが溢れてくる。
光が満ち溢れ、悠を包み込むみ、視界が極光に満たされた。
「悪魔王と、悠。どっちが上手かな〜、今なら断然、悪魔王だけど…。悠は魔術を得たから、ここからの追い上げを楽しみにしてるよ」
辺りには、誰も応える者はいなかった。
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「––––ユウ、ユウ!」
誰かに呼び掛けられ、体を揺らされている気がして目を開ける。目の前にはアリシアの顔があり、左からはソルスが体を揺らしている。
「もう…ユウったら夕飯の片付けもせずに寝ちゃうんだから。」
頬を膨らませ、リスの様に見えるが、怒っていると主張しているのだろう。
「アリシア、ごめん!俺が、ここから片付け代わるから許してくれ!」
「そこは、一緒に片付けよう?って言うべき所だよ!!」
アリシアに怒鳴られ、直ぐさま言い直すと、機嫌が直ったのか、快活な笑みを浮かべ、アリシアは頷いた。




