↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/42

激闘の末に


アリシアから解き放たれた『迦楼羅(カルラ)』は、体表が炎に包まれていて、実体化する程の濃密な魔力の塊で構成されている。



神鳥はアリシアの頭上から、悪魔を睥睨している。


アリシアは魔を滅ぼすべく、命令を下す。


迦楼羅(カルラ)、悪を討ちなさい!『滅魔の息吹』!!」



神鳥の炎が一瞬、激しく燃え上がる。


アリシアの指令に応えるかの様に、破魔のブレスを溜め、アスモデウスに解き放たれた。



「………!?……グァァァァ!!」







悪魔からすると、煙が晴れると目の前には、自分を滅ぼす為の破魔の息吹だ。


悪魔に少し同情してしまうよ。






だが、アスモデウスは簡単には諦めなかった。


気合いの咆哮をあげながら、現在上昇している、『全ステータス1、5倍』にモノを言わせて、魔力障壁を展開する。



暗黒魔壁(ダークウォール)!!」





滅魔の息吹と、暗黒魔壁(ダークウォール)が激突する。



凄まじい光量を有した、破魔の耀きが、魔壁を分解し、魔を滅するべく突き進む。



次々に、障壁を展開する悪魔だが、分解速度に展開速度が追いついていない。



あと、数分も保たずアスモデウスは消滅するであろう。だが、アリシアも固有スキルの制御で精一杯なのか、額から汗が滴り落ちている。



「……アァァァァァァァ!!!!!…死んで…死んで、たまるかぁぁー!!!」



最期の足掻きなのか、術者を直接攻撃しようと、特大の魔弾を放ってくる。


魔弾は、闇をも飲み込む、漆黒の魔力で構成されていて、周囲を抉り、取り込みながら、突き進んでくる。



今のアリシアは、回避が出来ない。

それに、ソルスは魔弾が命中すると、絶命してしまう可能性が高い。それは、逆の属性は弱点になるから、ソルスに暗黒属性は特攻なのだ。







悠は、すかさず女神の加護を発動させる。


不慮の事態に備え、準備はしていたが、まさか使うとは思ってもみなかったが。





–––––周囲に一瞬で、神々しい魔力が満ち溢れ最下層を満たしていく。




急速に、魔力が収束・圧縮され、神の権能が顕現してくる。



「……『(イージス)の楯』!!!」



名を唱えると同時に、悠と、アリシアの前に、魔力で創られた楯が出現する。



楯は、神気を纏っていて、絶対的な安心を与えてくれる。また、装飾は簡素だが、贅沢に彩られたものより断然、美しく戦闘中だという事も忘れ、見惚れてしまうほどだ。





魔弾は、楯に衝突するが、何事も無かったかの様に、魔力に分解されていく。




分解された魔力は、楯を通して悠に流れ込む。


流れ込んでいる魔力を利用し、極光を放つ光弾を精製して、発射する。


また、ソルスもブレスを吐き出し、光弾を包み込み強化していく。




凄まじい速度で、光弾は、魔壁を破り突き進み、均衡を崩す。




『滅魔の息吹』が、一斉に悪魔へなだれこみ、アスモデウスは、断末魔をあげながら蒸発していく。





「クソォォォォォ!!!……この力があれば、世界をとれると………」




これが、Aランクダンジョンに出現した上級悪魔『アスモデウス』の最後だった。









☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆








悪魔の消滅した場所には、透き通っていて、純白に見えるダンジョンコアと、悪魔の体表を思わせる漆黒に染まっているコアを発見する。


悠は女神の加護を使用して、体力・魔力を8割失って息も絶え絶えだ。



「…ぐっ。やっと…勝てた…。アリシア、素晴らしい魔法だったぞ……良くやった。」



褒めながら頭を撫でると、まるで尻尾を振っているかの様に、嬉しそうにしている。


暫く、撫で続けた後、アリシアと今後について相談する。



「ユウ、今日は此処で結界を張ったまま寝てから、明日ダンジョンから出よう!激戦の後だから分からないけど、ゆっくりしたい気分なの。」



「分かった。俺も疲れを癒すのが先決だと思うから、そうしようか」



悠は次元魔法で結界を張り、収納リングから温かい食事を出すと、アリシアとソルスに配る。


最後に自分の食事を用意して、パーティ全員で食べる。



ダンジョンの最下層での食事は、パーティが居たからなのか、不思議と暖かく、戦闘で荒んだ悠の心を癒していくのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。