表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/42

濃密な魔力


(ソルスも強くなったな。…Sランク冒険者でもなければ、討伐出来ないだろうな。まあ、そんな事させないけど。)



ソルスを送還し、荷物を確認すると悠は眠りについた。









翌日。



悠は起きると、瞼を擦りながら立ち上がる。宿の側の井戸で顔を洗い、食堂で朝食を摂る。


今日はシンプルに、ベーコンエッグ、サラダ、柔らかいパンだった。全ての食材が新鮮で、素材そのものの味を美味く感じた。


美味い朝食で舌鼓をうった後は、アリシアの家に向かう。



今では、通い慣れた路を歩いて行くと、様々な思い出が蘇ってくる。



色々な事があったが、ダンジョンを完全制覇した後は、この街を離れると思うと、少しばかり哀しくなってくる。


最初は、こんなにも感傷的な気持ちになるとは思いもよらなかった。



森の狩人のメンバーとの別れを経験し、アリシアやアグネスさんとの出会いを経て、自分も成長出来たと感じた。


古くから、『出会いと別れは、人を成長させる』とは、よく言ったものだ。




感傷に浸っていると、目の前にアリシアの家があった。悠は普段通り、アリシアに向けて呼び掛ける。






「おーい!アリシア!着いたぞ!」



暫くして、ドタバタと聞こえてきそうな気配の後、アリシアが出てきた。



「…ユウ!遅くなってごめんね。」



「全然大丈夫だよ。……今からダンジョンに行くけど準備は出来てるか?」



「うん!ダンジョン攻略を楽しみにしてたから、忘れ物は無いと思うよ!」



屈託のない笑顔で、純粋に言われると、自分が何か悪い事をしたのかと焦ってしまう。



「…そうか。さあ、ダンジョン攻略を始めよう。」



「えい、えい、おー!」


「…遠足じゃ無いのは分かってるよね?」


「勿論!でも、こっちの方が元気出そうじゃない?」


「…まあ、そうなのかな」


(うん、これは絶対に悩んでも無駄なやつだ。)



内心、苦笑しながら、ダンジョンへ向けて2人は歩き出す。







☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆







悠達は、41層へ、転移魔法陣を利用して移動する。


俺も何時かは、転移系の魔法を覚えたい。



進んで行くと、Aランクモンスターが群がってくる。


それを、神聖属性を纏わせた刀で切り裂きながら、進んで行く。



45層、46層、47層を超えて、今では48層まで踏破している。



ここらで一旦、俺の次元結界を使って、仮眠や、ご飯を、交互に摂取していく。



数時間、休憩してから、ダンジョンの攻略を再開させた。


最下層から、濃密な魔力を感じた。思わず身構えるが、殺気は無かったから、気のせいだと思いたい。


若しくは、相手はまだ気付いていないかだ。







暫くして、49層に辿り着く。


悠達は、徐々に50層、所謂最下層へ向けて進撃していく。



モンスターを倒して、また何回かレベルアップをした。



俺は、今の時点で、人類辞めたってレベルなのに……カンストしてないとか。





やがて、最下層への扉の前に辿り着いた。



扉をゆっくりと開いていく。重々しく扉は開き、中の景色が見える様になってくる。



50層への扉は、俺達が初めて開けたのだろう。そんな気がした。





最下層は他の階層とは異なり、濃密な魔力が充満していて、Bランク以下の冒険者なら、魔力酔いを起こす程の密度だ。


俺も、アリシアも実力はAランク以上だから苦にはならないが。





図書館で調べた時は、最奥にダンジョンコアが鎮座されている。と記述されていたが、ダンジョンコアは無く。


代わりに、大柄で筋肉質な身体のシルエットが見える。


ソレは此方を向くと、口が裂けるほど、ニヤリと嗤い話しかけてくる。





「ようこそ、私の城へ!! 貴方達は、今夜のディナーにしましょう。……さあ、この場で屍を晒しなさい!!」



人影が近付くにつれ、段々見えてくる。








ソレは悪魔だ。



禍々しいオーラを放ち、重く粘着質な魔力を纏っている。

以前闘った悪魔とは、文字通りレベルが違うのだろう。



悠はゆっくりと、刀を抜き身構えた。












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ