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召喚獣と図書館

ブックマーク登録ありがとうございます!お陰様で4000PV超えることが出来ました!また、ブックマーク件数も40を超えていました!本当に読んでくださっている皆様のお陰です。


これからも宜しくお願いします!



……何だ。この竜。



(…一先ず鑑定してみよう。)



[ステータス]


個体名 セイントドラゴン(幼竜)


ランクS


レベル1


HP 193/193

MP 158/158


AT 181

DF 203

AGI 168

INT 178



[種族固有スキル]


ブレスLv1



[スキル]


特殊系スキル


・属性竜

・魔力操作


戦闘系スキル


・爪格闘術Lv1


耐性系スキル


・状態異常耐性Lv7




[状態]


悠の召喚獣




●属性竜・・・属性を司る竜のみ、持つことが可能なスキル。属性竜でも取得出来ない個体は多い。属性を含む攻撃、防御の効果を2倍にする。





(…おいおい。Sランクの竜を、召喚獣にしてる奴とかいるのか? さっきから妙に懐かれてるし。)



幼竜は悠の指をペロペロと舐めて、きゅっ!っと鳴いている。


(気は進まないけどセイントドラゴンについて鑑定してみようかな…。)



●セイントドラゴン・・白銀の聖竜と呼ばれている、光の属性竜。卵から孵化した時、近くにいる者を親と認識する習性がある。伝承では、悠久の時を生きた個体は、人化や念話を使うと言われている。






(……送還するか。)



送還しようと手を伸ばすと、何かを感じ取ったのか、つぶらな瞳が哀しそうに揺れている。




「これから宜しくな! もう、お前を捨てようとしたりしないから、噛み付くな。」



ヒールを掛けながら立ち上がり、1度幼竜を送還する。


召喚獣となったモンスターは、自由に送還や召喚することが出来る。

また、レベルが上がり強くなる事も出来て、何かのキッカケで進化した個体もいるらしい。



悠はダンジョンの情報を集める為に、図書館を目指す。




異世界には、図書館など無いかとも思ったが、ミアが王都や大きな街には図書館はあると教えてくれた。




異世界について深く知らない今の俺には、図書館はとてもありがたく感じる。







図書館に着くと、入場する時に銀貨3枚支払ってから入場した。

入場時に支払った金は、退出する時に返却される。だが、本を濡らしたり、破いたりした場合には、銀貨は却ってこない。



図書館に入ると、街の騒々しい雰囲気は一切無くなった。中はかなり広く、前世の俺の家なら、4つくらい入りそうだ。此処でなら、静謐な一時を過ごせるだろう。





図書館には『魔王の生態』や、初級、中級、上級の魔法教本があった。また、魔法大全集には、世界で確認されている様々な魔法の使い方が記されていた。




初級、中級、上級の違いは特にない。


何故なら魔法のイメージや、使い方は同じだからだ。初級と上級の差異は、規模と、威力、そして射程だ。


初級レベルの火魔法では、モンスターに囲まれると袋叩きだが、上級にもなると一瞬でモンスターを蒸発させてしまうらしい。




魔法について、他に判った事と言えば、魔法を使える様になるには、想像力が大事なのは知っていたが、魔法にも武術と同じ様に型があるという事だ。



ファイヤーボールなども、初級魔法教本にイメージの仕方や、使用する魔力量などが記載されていた。



魔法大全集には、火、水、土、風の4属性が基本属性と呼ばれていて、光と闇は、レアな属性らしい。


また、属性魔法が熟練度MAXになると、火なら業火に、水なら激流、土は大地、風は暴風、という感じに進化するらしい。


また、ユニーク属性というのもあって、時空、重力、空間、氷結、雷、無、召喚などがある。



ユニーク属性は、その属性によって使い手は少なくなる。


時空魔法を使えたのは、先代の魔王だけだったらしく、3秒くらい時を止めることが出来たらしい。



だが、相性が悪かったのだろう。勇者は無属性魔法の、『マジックミラー』を使って、魔王の魔法を全てはね返して討伐したらしい。




少し魔王が不憫に感じたのは俺だけだろうか。



逆に、雷や、氷結なら、100人に1人は、才能を持った人が居るらしい。


また、無属性魔法もピンキリで、強力な魔法が使える者もいれば、ただ念力を使ってコップを浮かせるなど、魔法の効果は様々らしい。




暫く、図書館を歩いていると、ダンジョン系の書物が陳列されている場所に辿り着いた。




ダンジョンの棚前には、冒険者らしき格好の男が3人いた。それぞれバラバラに、ダンジョンの本を読んでいる。




早速、悠も何冊か手に取り、近くにあった椅子に座り読み始める。








クリムゾン領の所有しているダンジョンは、3つあってその中の1つが、フォルの街の中心にあるらしい。


元は、ダンジョンの周りに作った街が大きなくなり、当時のクリムゾン家が王家から『ここら一帯のダンジョンを管理せよ』という王命を賜って、此処に領地を貰ったらしい。





中心部にあるのはAランクダンジョン『ヘルヘイム』




ここは名前の通り、様々な悪霊や死霊が出てくるらしい。


火魔法か、光魔法を使える者を、パーティに入れていないと満足に活動は出来ないと言われている。深層では、レイスや、ソウルイーターなどAランクのモンスターが蔓延る危険なダンジョンだ。






だが、その分得るものも大きく、何年も前のAランクパーティが、宝箱の中から『聖遺物級』のアイテムを発見し、一生遊んで暮らせる程の大金を得たらしい。



また、持った者の魔力に応じて入る容量が変わる魔法の鞄や、容量が決まっているけれど収納している間は、時が止まったままになる魔法の指輪なども手に入るらしい。



ダンジョンは全50層から成っていて、40層からはAランクのモンスターが跋扈していて危険らしい。


10層ごとにボスモンスターがいて、討伐すると次からダンジョンに潜る時に、10層毎に転移出来るのだそうだ。


冒険者なら、誰でも入る資格はあるそうで、一々クリムゾン家に断りなどは入れなくてもいいらしい。




また、ボスモンスターの討伐時間を更新すると宝箱を落とすらしい。その宝箱は、レア度が高い物が多く、大多数の奴等が狙っている。



此処まで調べ終わると、悠は立ち上がり本を元に戻してから図書館を出る。


返却してもらった銀貨で、幼竜の餌を買ってから宿に戻る。




「召喚! セイントドラゴン!」



再び幼竜を召喚し、帰りに屋台で購入した肉串を与える。幼竜は肉を食べ終えると、膝の上に乗っかってきて何かを強請ってくる。


魔力を注いでやると、嬉しそうに喉を鳴らしている。





(……可愛い奴め。…んー、名前どうしようか。まぁ、今じゃなくてもいいか。)




暫くして、魔力を注ぎ終える。すると、幼竜から温かいポカポカした魔力が流れ込んでくる。




(光の属性竜だから、光属性の魔力なのかな。…これで光魔法のスキルが増えてたりして。…ま、まさかな! そんなので光魔法習得とかチートぐらいだしな!)





急いでステータスを確認するもスキル欄には、光魔法Lv1とあるのは気のせいではないだろう。



「…まあ。気にしたら負けだ。俺がチート野郎だったのを忘れてたよ。…よ、よし。ダ、ダンジョンで役立つ魔法覚えて良かったぁーー!!!」



幼竜を送還して、食堂に向かいながら、明日のダンジョンに向けて思いを巡らす悠であった。












●召喚魔法・・・この世界の何処か、から術者の魔力に呼応した存在を、召喚して使役する魔法。古の召喚術師は、神獣を使役していたらしい。




●光魔法・・・レアな属性魔法。攻撃、防御、回復、全てにおいて、高いポテンシャルを有する。一部では、光魔法の上位互換の、神聖魔法を行使出来ると勇者等と呼ばれている。

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