女神と御褒美
先程確認するとブックマーク件数が25を越えました! 読んでくださっている皆様。本当にありがとうございます!
これからも誠心誠意励んでいきますので、ご指摘や誤字脱字など何でも構いませんので教えて頂ければと思います!本当にありがとうございました!
「まずは下級悪魔の事だけど、討伐ご苦労様〜!」
女神は、満面の笑みを浮かべながら、抱きついてくる。
二つの大きな双丘が、体に当たって押しつぶされ、グニグニ形を変える。
また、女神は古代ローマで着用されていた、トーガを着用していて直に感触が伝わってくる。
「あれ?顔赤いけど熱でもある〜?」
ちょこんと首を傾げながら顔を近づけられると、柄にもなくドキドキする。
悠はやっとの思いで口を開く。
「…それで何か用があったから呼び出したのか?」
「あっ! 忘れてた。悠は今日、私の加護使ったでしょ〜⁉︎ 加護についてどこまで知ってて使ったの?」
「加護を使えば神の権能を少し借りる事が出来るって事は知ってる。あと、それを使うためには体力、魔力同時に8割消費する事ぐらいかな。」
「うんうん。その認識でだいたい合ってるよ〜!でもね。強過ぎるが故の代償もあるんだよ〜? 神の力は人の身体では、本来扱える代物じゃないんだよ? 神の力が湖の水だとして、普通の人間じゃあコップ一杯分の力を引き出すので精一杯なんだよ。それを今回は、2リットルペットボトル並に引き出したから、魂の器がチカラに耐えれず、精神が壊れて廃人になるかもしれなかったんだからね〜!」
……え、ナニソレ怖い。
流石に精神が壊れてしまえば、魔法やポーションなどで治せるとは思えない。次からは、チカラを引き出しすぎないようにしよう。
その為には、もっと強くなる事だな。
あれ? でも今回何も変化ないんだけど…。
「…もしかして、俺って他の人より魂の器が広かったりする?」
「人間にしては、かなり多い部類に入るね! 今の状態で魂の器は、人族の英雄って感じかな。でも、三百年前の転生者、即ち勇者の事だね。あの勇者には、遠く及ばないかな。……でもでも、落ち込む事はないよ!勇者より魂の器を大きくするには進化が必要だからレベルを100以上にあげないと、まず無理だから普通の人間には不可能だよ!」
へぇー。進化なんてあるんだな。進化したら仙人だとか、神人にでもなるのかな。
「……あっ、今さっきの進化の話は、聞かなかった事にして!神様のルールで話しちゃいけなかったの忘れてた。これが他の神に知られれば、私も悠も消されちゃうかもだから、二人だけの秘密ね! …テヘペロ。」
(……え、ソレって結構危ないんじゃ…。ま、考えるだけ無駄か。神の事情なんて俺は分からないしな。)
「でも、嬉しいニュースが二つあるよ! さて、どっちのニュースから聞きたい〜?」
(……どっちも一緒じゃねぇーか!!)
「あはは。鋭いツッコミだね! 流石は地球出身だよ。一つ目の嬉しいニュースだけど、加護を通じて私と悠との間にパスが開いたから、加護を通じて魔力を出しやすくなってるよ。要するに神の力が体に馴染んできてるって事だね。」
「要するに俺の中に、女神の魔力が混じりだして、器の容量が増えたから、神の力をより多く使えるって事だろ?」
「そうだよ〜! あ、後、私と混じった事によって状態異常無効化になったからね! これは常時発動型スキルだからあまり意識しないでいいよ!」
そう言うと、女神はゴソゴソしだした。胸の谷間に手を入れ谷間から、黒いモヤモヤを取り出す。
コレはどこかで見た覚えがある。
「コレは悠が討伐した下級悪魔だよ! 二つ目の良いニュースはコレに関係してるからね。悪魔を討伐した時コア落とさなかった?あれば渡して欲しいんだよね!」
悠は谷間から下級悪魔の魂が出て来た事はスルーしておき、コアを取り出し女神に渡す。
女神はコアを受け取ると握り潰すように砕いた。
「女神! 何してるんだ⁉︎」
「そんな慌てなくても大丈夫だよ。もしかして、悪魔が如何にか逃げるなんて思ってない? でも、それは100パーセントありえないよ。……なんてったって此処は、私の神域だからね。」
見る者を安心させるような笑みをすると、左手に持っていた黒いモヤモヤの中に、コアから漏れ出した瘴気を吸収させる。
吸収し終えると、両手をモヤモヤに向かって突き出し、何やら呪文を唱える。
その姿は凛々しく、思わず跪きたくなるような神格を放っていた。
「闇に堕ちし魂よ。廻りし輪のなかで転生神ジュリアの名において命じる。 反魂創成!!」
神々しい魔力が迸ると同時に、濃密な神の魔力が辺りを覆い尽くしていく。魔力に包まれるとまるで、羊水に居た時に感じる母の温もりを感じる。
やがて、魔力が収まり温もりも退いていく。すると光り輝くオーブを持った女神がいた。
「下級悪魔討伐ご苦労様です。今回、私の不祥事により迷惑をかけました。赦しなさい。褒美に、悪魔の存在自体が持っていたリソースを利用して、スキルを一つ与えましょう。さて、何が良いですか?」
そう言って、慈愛に満ちた微笑みを浮かべる所を見ていると、何だか安心してくる。下級悪魔位なら何体でも討伐出来そうだ。
「それなら、拠点を移したらパーティ作ろうと思っているから、自分のチートスキルを仲間に共有する感じのスキルを頼むよ。」
「分かりました。それでは、望みのスキルを与えましょう。新しいスキルの名前は『金蘭之契』です。コレは、親愛度が高くなると、共有出来るスキルも比例して上がるスキルです。これからは苦難も多くあると思います。ですが、その時助け合えるパーティは、貴方の生涯の中で、とても心強く大切なものとなるでしょう。これからも貴方に、幸ある事を願っています。」
女神は、持っていたオーブをまたも握り潰すと、今度は黒いモヤではなく、七色に輝く光が悠を包み込んだ。
暫くすると光は体に吸収されて見えなくなる。
「ありがとうございます! 女神様! このスキルを使えるような仲間に出会えるように頑張ります!」
「次も、悪しき異界の住人を討伐すると、スキルを1つ与えますから、考えておいてくださいね! 固有スキルにしておいたので、強力なスキルになったと思いますよ! ……じゃあまた会おうね。さよなら〜!」
女神が指を鳴らすと同時に視界がブラックアウトしていく。
「–––魔王が魔王に–––たなん––悠は––丈夫––か––」
途中、訳の分からない話が聞こえてきたが、気にする事はないだろう。そう思いながら眠りにつくのだった。




