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変わった趣味を持つ人々を紹介する番組!「カワシュミの館」  作者: 末紀世(まつきよ)


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24/26

普通の趣味で出ちゃうヤツら

世の中には、理解できない趣味を持つ人々が存在する。

 理解されたいのか。

 はたまた、理解されたくないのか。

 それとも、ただ見てほしいだけなのか。


 ここは——

 変わった趣味を持つ者たちが集う場所。


 『カワシュミの館』


「司会は私、館主の——」


黒岩ぐろいわです!」


「そしてアシスタントの——」


「はい!!

** それではぁあ?**




サッ!!  ブンッ!!




ボフッ!!



** 次のカワシュミはコイツ!**」


 ——


 二人組が入ってくる。


 背が高い。

 がっしりしている。

 しかし——


 やたら笑顔。


「ツンバです。」


「チャンボです。」


 二人同時に

 深々とお辞儀。


「私たちは——」


「ナイジェリア出身です。」


 流暢な日本語。


 黒岩、

 少し拍子抜け。


「おお」


「日本語うまいね」


 ツンバ、

 照れくさそうに笑う。


「ありがとうございます」


 チャンボ、

 胸を張る。


「アニメで勉強しました」


 黒岩、

 嫌な予感。


「……」


「んでわぁ?

 あなたたちのー?

 変わった趣味、ワッツ!?」


 二人、

 顔を見合わせる。


 一拍。


「アイドルマスターのグッズを集めることです。」


 沈黙。


 ……


 ……


 黒岩、

 普通の顔。


「……普通だね」


 ツンバ、

 少し前に出る。


「でも」


 一拍。


「私たちがこれ趣味と言うと」


 チャンボ、

 強くうなずく。


「みんな変だよと言います。」


 ツンバ、

 少し怒っている。


「だから」


 指を立てる。


「ここに来ました。」


 黒岩、

 腕を組む。


「いや」


「変じゃないよ?」


 二人、

 同時に固まる。


「……」


 チャンボ、

 ツンバを見る。


「ほら」


 一拍。


「言ったじゃん」


 ツンバ、

 少し焦る。


「だって!」


「だってチャンボが!」


「変だから出ようって言ったじゃん!」


 チャンボ、

 すぐ反論。


「違う!」


「みんなが変くない?って言うから」


 一拍。


「おかしい!これはオカシコトでしょ?」


 さらに——


「だから北村!」


 一瞬。


 沈黙。


 ……


 ……


 チャンボ、

 首をかしげる。


「……」


「じゃないw」


「きたのだ。」


 スタジオ、

 ざわつく。


 黒岩、

 完全にツボに入る。


「……」


 口を押さえる。


 肩が震える。


 一拍。


 カメラを見る。


 ……


 ……


「……かはぁーーっ……」


 笑い100%。


「いや」


「普通の趣味だよ」


「何も問題ない」


 二人、

 顔を見合わせる。


 そして——


 同時に

 満面の笑み。


「よかった!!」


「安心しました!!」


「オネさんしんせちゅね!!」


 その瞬間。


 黒岩、

 手を振る。


「川口」


「はい」


「つまみ出せ」


 二人、

 素直にうなずく。


「はい!」


「ありがとうございます!」


 まったく嫌がらない。


 むしろ——


 嬉しそう。


 川口が

 皿を差し出す。


 イカゲソ。


 香ばしい。


 黒岩、

 それを見る。


 一拍。


「……」


「うまそうだな」


「つまみだせと……」


「飲みたくなるじゃねぇか!!!」


 二人、

 出口へ向かいながら


 小さく会話。


「ツンバ」


「うん?」


「次は」


 一拍。


「フィギュア自慢大会に出ましょう。」


「いいね」


「限定版あるから。」


 ドアが閉まる。


 沈黙。


 ……


 ……


 黒岩、

 ゆっくりカメラを見る。


「……」


「いい人たちだったな」


 ——ここでCMが入る。


 *


 CM明け。


 川口の手に

 なぜかアイドルマスターのキーホルダーが




「えぇ、いかがだったでしょうか?」


 黒岩、

 少し優しい顔。


 カンペを見る。


「次回は——」


 一拍。


「話終えた後顎が出る男」


「おおおお!!」


「楽しみですなーー!!」


「また来週!!」


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