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変わった趣味を持つ人々を紹介する番組!「カワシュミの館」  作者: 末紀世(まつきよ)


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19/26

凝ったイタズラ電話をする女

世の中には、理解できない趣味を持つ人々が存在する。

 理解されたいのか。

 はたまた、理解されたくないのか。

 それとも、ただ見てほしいだけなのか。


 ここは——

 変わった趣味を持つ者たちが集う場所。


 『カワシュミの館』


「司会は私、館主の——」


黒岩ぐろいわです!」


「そしてアシスタントの——」


「はい!!

** それではぁあ?(川っ…ふふふ、すべてよけるぞ!**




がふっ!!





** 次のカワシュミはコイツ!」


 女性が現れる。


 服装はおしゃれ。

 笑顔が妙に自信満々。


花咲崎はなさきざき イロエ

** 32歳 独身。

** 彼氏募集中です♪**」


 黒岩、

 すでに嫌な顔。


「……」


「ここで募集しないでよw…嫌な予感しかしねぇな」


「んでわぁ?

 あなたのー?

 変わった趣味、ワッツ!?」


 女性、

 嬉しそうに言う。


「凝ったイタズラ電話です♪」


 スタジオ、

 静まる。


「……」


 黒岩、

 真顔。


「ダメでしょ」


 一拍。


「イタズラ電話は」


「子供かw」


「子供でもやらねーぞ」


 女性、

 ニコニコしている。


「だから良いんですよ♪」


 黒岩、

 眉をひそめる。


「何が?」


「競争率少ないので

** 狙い目ですよ**」


 沈黙。


 ……


 ……


 黒岩、

 カメラを見る。


「ちょっと何言ってるかわかんない」


 スタジオ、

 ざわつく。


 女性、

 楽しそうに続ける。


「かなり凝ってますよ?」


「BGM流して」


「効果音入れて」


「クイズ出すんです」


「正解したら——」


 一拍。


「1万円もらえます!」


 黒岩、

 少し身を乗り出す。


「へぇ」


「で?」


 女性、

 満面の笑み。


「正解した瞬間——」


 手で電話を切るジェスチャー。


「ガチャ切り♪」


 スタジオ、

 沈黙。


 黒岩、

 ゆっくり目を閉じる。


「……」


 一拍。


 そして——


「ちょっと何言ってるかわかんない」


 今回は

 少し強め。


 女性、

 さらに嬉しそう。


「それが楽しいんですよ♪」


 黒岩、

 腕を組む。


「ダメだと思いますよ」


 白い目。


 女性、

 少し首をかしげる。


「え?」


「ちゃんと準備してますよ?」


「BGMも著作権フリーですし」


 黒岩、

 完全に疲れた顔。


「……」


 一拍。


 カメラを見る。


 ……


 ……


「……かはぁーーっ……」


 呆れ100%。


「川口」


「はい」


「つまみ出せ」


「どうぞ!!」


 川口が、

 もろきゅう

 を差し出す。


 味噌が添えてある。


 黒岩、

 それを見る。


 一拍。


「……」


「さっぱりしてんな」


「つまみだせと……」


「野菜は好きだが今じゃない!!!」


 女性、

 スタジオの隅で

 電話を取り出す。


「もしもし?」


「突然ですが問題です!」


「この番組の司会者の名前は?」


 一拍。


 黒岩、

 警戒する。


「……」


 女性、

 ニヤリ。


「正解は——」


 ガチャ。


 電話を切る。


 ——ここでCMが入る。


 *


 CM明け。


 川口の口にキュウリが5本ねじ込まれている。


「えぇ、いかがだったでしょうか?」


 黒岩、

 かなり疲れた顔。


 カンペを見る。


「次回は——」


 一拍。


「自分のくしゃみに拍手する男」


「おおおお!!」


「楽しみですなーー!!」


「また来週!!」


何これwwww

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