#7
琴音から叱られた数日後。俺はまだ、何も動き出せずにいた。
意味もなく部室棟とメイン校舎を繋ぐ廊下を、右に左に歩き回る。
動けない理由はいくつかある。
一つ。まだ自分が本当にバンドが好きなのか自信を持てない問題。
琴音に言われた通り、俺は自分がバンドをどう思っているのか考えようとした。琴音のこととか、特別とか取っ払って。
確かに、文化祭ライブでの観客の熱狂ははっきりとは覚えていないけど、気持ち良かった。バンドって最高と思った。でもそれはバンドでなければ得られないものじゃないはずだ。例えば、野球をやっていてホームランを打った時のベンチの声援だって、同じように気持ち良かった。
だから本当にバンドだけが特別なのか、俺にはまだ判断がつかない。
二つ。特別じゃない俺が、特別な陸や奏多のそばにいていいのか問題。
これは琴音の場合と同じだ。特別な存在である二人が凡人である俺と一緒にいて、被害を被ることはないか。また俺のせいで、二人が悪く言われてしまうのではないか。
そう思うと、バンドを続けること自体が悪事のような気がしてくる。
三つ。陸と顔を合わせるのが気まずい問題。
これについてはそのままだ。俺はまだ陸と喧嘩中。琴音のことを悪く言われたことを、許した覚えはない。
「あーもう!」
考えれば考えるほど頭の中がごちゃごちゃになって、訳がわからない。そんな時、突然ケータイにLINEが届いた。奏多からだった。
【新歓ライブ、―――を演奏しようと思うんだけど、どう思う?】
『新入生歓迎ライブ』。略して新歓ライブ。
新入生歓迎と銘打ちつつ、開催されるのは例年六月頭。そこは体育館を使用する運動部との兼ね合いで仕方なくそうなっているらしい。
そんなことはどうでもいい。問題は、なぜそこでやる曲を奏多が連絡してきたのかということだ。曲自体は、中学生の時に流行ったアニメのオープニングで、俺も知っている曲だ。
というか、陸とよくそのアニメについて話をしていた。
まだ俺をボーカルとしてメンバーに置いてくれているのか――希望に似た感情が頭をもたげる。
いやいや、俺は今陸と喧嘩中なんだった。こんなことで絆されてたまるか!
返事に窮した俺は、一旦既読だけ付けてケータイをズボンのポケットに仕舞う。
だけどなぜか、頭の中では自然と例の曲が繰り返し流れ続けている。
やっぱり、カッコいい曲だよなぁ。
そんなことを思って相変わらず右往左往を続けていると、部室棟側から歩いて来た噂好きそうな女子二人組のキャンキャンと甲高い声が、サビの一番良いところを遮った。
「琴音ちゃんの話聞いた? 陸上部辞めたんだって」
「聞いた聞いた。もう、二度と走れないんだってね。可哀想」
曲が止まった。
代わりに、放課後のざわざわとした喧騒が戻ってくる。
琴音が、陸上部を辞めた? 二度と走れない?
分からない。いや、意味は分かるけど、脳が理解を拒む。例えるなら、大好きな漫画の打ち切りが決まった時みたいな。
だって、琴音は陸上が大好きなんだ。どんなことより、俺のライブより優先するくらい。怪我をしても絶対諦めないくらい、大好きなんだ。
なのに、辞めただって? そんなはずない!
俺の身体は考える間もなく、琴音を探して駆け出した。
自分が風になったような一体感が好きだと無邪気に言っていた琴音。
俺の大好きな、走る琴音のキラキラした横顔。
俺に好きなことが見つかったと思い見せた、太陽のような微笑み。
それらが浮かんでは消え、校内を駆ける足は自然と速度を増してゆく。
早く会いたい。会って、真相を確かめて、安心したい。俺の好きな琴音はちゃんとそこにいるんだって。
しかし教室、屋上、校舎裏、図書室……どこを探しても琴音は見つからない。電話にも出ない。
誇張でなく、学校中全てをくまなく探し尽くしても琴音を見つけられなかった俺は、学校にはもういないと判断し、校門から琴音の家に向けての通学路を走り始めた。
高校から最寄り駅までの道。いつか、琴音の大会優勝を祈願して一人立ち寄った神社がある。
琴音は、居ない。
いつものカラオケ……にはいるはずがない。ストレス発散に歌おうにも、琴音に歌える歌なんて童謡ぐらいなもんだろう。
駅から電車に飛び乗り、俺たちの自宅の最寄り駅まで向かう。各駅停車が今は煩わしい。早く、早く。
自宅の最寄りからは手当たり次第。ガキの頃二人でよく遊んだ空き地。行きつけだった駄菓子屋。中学の校庭。こんなところに居るはずないと思いながらも、俺は必死に走り回った。
結局琴音の家にまで行ったが、琴音の母は琴音はまだ帰っていないと言う。
しょうがなく来た道を引き返し、再び電車に乗って高校へと向かう。
ようやく琴音を見つけたのは日暮れ直前。高校の最寄り駅の裏手側にある河川敷だった。川面に向かって体育座りする小さな背中に嫌な予感を覚えながら、「琴音」と呼びかける。
俺の姿を認めた瞬間、琴音の瞳には明確な侮蔑の色が浮かんだ。
たじろぎながら、おそるおそる尋ねる。
「琴音……噂で聞いたんだ。陸上部辞めたって。それはその、嘘だよな?」
「本当だけど、それが?」
間髪入れず琴音は言った。
「それがって……だって、リハビリすれば元に戻れるって」
「ああ、それね、無理なんだってさ。もう」
あまりにも投げやりな、他人事みたいな琴音の声。氷を服の中に入れられた時みたいに、冷たさが背筋を駆け抜けた。
「む、無理って」
「もうこれ以上回復の見込みはない。元に戻るどころか、走ること自体到底不可能だって、はっきりと言われちゃった。これても結構頑張って食い下がったんだけどね、リハビリにも枠があるからって。ははっ……」
俺は何も言えなかった。言う資格がなかった。
「ところで、」琴音の声のトーンが、さらに低くなった。
「響は、こんなところで何してるの? 軽音部は? 陸くんとは話したの?」
「いや、今はそれどころじゃ……琴音のことが心配で、居ても立っても」
「誰も来てなんて頼んでない!!」
初めて聞く琴音の怒声がのどかな河川敷の空気を切り裂いた。驚き目を剥いた俺に、琴音は悲鳴にも似た罵声を投げつける。
「それどころじゃって何!? なんでやりたいことと真剣に向き合わないの!? 前の声と違ったって、あんたはまだ歌えるじゃない! まだ歌えるじゃない!! あんたと違って私はねぇ、もう好きなことをすることさえ叶わないの!
なのにあんたはちょっと思い通りにいかないぐらいで拗ねて、諦めて、本っ当にムカつく! 大嫌い!!」
「こ、琴音……」
「来ないで!! やりたいことやれるのにサボるようなやつに、私の気持ちは分からない!!」
琴音は大粒の涙をアゴ先から滴らせながら、最後に一度俺を睨んだ。そして、いつものように右脚を引きずってゆっくりと去って行く。
俺はその背中が見えなくなるまで呆然と立ち尽くした。
静寂を取り戻した川面で、魚が呑気にピチピチと跳ねた。俺はさっきまで琴音がそうしていたように、膝を抱えてしゃがみ込んだ。
『やりたいことやれるのにサボるようなやつに、私の気持ちは分からない』
琴音の言葉が何度もリフレインする。
そいつは胸の奥深くにぐっさりと突き刺さって、抜けない。苦しい。
でも俺はその痛みを享受すべきだ。なぜなら、全部琴音の言う通りだったから。
本当は分かっていたはずだ。
俺はもうとっくにバンドが大好きになっていた。あの文化祭ライブでの熱狂が忘れられないんだ。それから、陸と奏多とセッションしたあの日の余韻も。
俺の心は今、もう一度あの快感の中に飛び込んでみたいと言っている。できるかきないかじゃなく、本能が。
そんなこと、最初っからずっと分かってた。でも、気付かないふりをしていた。
なぜか。怖かったんだ。その気になって頑張っちゃった挙げ句、またクリスマスライブの時みたいに会場を白けさせるのが。
だから俺はこの期に及んでも、バンドだけが特別か分からないだなんだのと屁理屈をこねくり回したり、続けられない理由を「陸や奏多が悪口を言われるかも」と二人にになすりつけてまで、歌うことから逃げている。
奏多にも言われただろう。「ごちゃごちゃと考えすぎ」だって。
それだけじゃない。今までいろんな部活で失敗を繰り返して辞めてきたのも全て、琴音のせいにしていた。
口先では琴音のためなんてそれらしいことを言いながら、本心は全部自分のためだった。ちっぽけなプライドを守りたいだけの、空虚な存在。凡人ですらない。俺の中身は空っぽだ。
一方で琴音は、もう元に戻れないかもしれないと知りながらリハビリを続けていた。
もしかしたら最初から、薄々無理だと気付いていたのかもしれない。だって、結果だけ見ればたかだか数ヶ月で「もう走れない」と断定されてしまうほど、酷い状態だったのだから。
それでも、立ち向かった。彼女の目に、今まで俺はどんなに腹立たしく映っていたことだろう。
そうやってこれまでのあれこれを振り返ると、どうにも耐え難い後悔と羞恥が湧き上がり、涙となって廃出された。けれど今はこの涙すら自分を許せない! 泣くな! 泣きたいのは琴音だろ! お前に泣く資格なんか……そう思うのに、涙はどうしたって止まってくれなかった。
/
数十分、泣くだけ泣いて、あたりはもう真っ暗。
「……バンドが、したい」
最後にこぼれた言葉はそれだった。全てがすっからかんになった時、心の底に唯一こびりついていた感情。
俺は初めて本気で思った。
好きなことと本気で向き合いたい。
琴音の隣に立てる資格なんてもう要らない。ただ、隣に立って恥じない自分になりたい。
失敗したっていい。俺はもう一度ステージに立って、あの狂おしいほど刺激的な快感に手を伸ばしたい。
そのための本気の本気の本気の努力こそが、今俺がするべきこと。
あぁそうか。
好きだから歌う。たったそれだけのことで良かったんだ。
すっきりした頭に、ふと目の前の川のせせらぎが流れ込んできた。
穏やかなメロディーはゆらゆらと微かに揺れながら、俺の耳小骨をこんこんとノックする。
そういえば、川の音にも1/fゆらぎが含まれているんだっけ。
1/fゆらぎとはパワー(スペクトル密度)が周波数 f に反比例するゆらぎのことで、規則性と不規則性の程よい調和が人体に快適感やヒーリング効果をもたらすと考えられている。
また、ピンクノイズはこの1/fゆらぎを持つ雑音で、別名1/fノイズとも呼ばれる。
昔の俺は、1/fゆらぎやピンクノイズという言葉の意味や違いもよく分からず、ただ「特別」なんだと悦に入って、ピンクノイズがいろいろ頑張ってどうのこうだなんて、頓珍漢な説明を琴音にしていたなぁ。
……正直なところ、難しすぎて今でもまだよく分かってないけど、分かろうという努力は散々した。
さらに、風。夜の湿っぽさを仄かに帯びた春風がひゅるひゅると頬を撫で回す。
ゆらゆら、ひゅるひゅる。自然の奏でる優しい音色に、俺はまるで、陸と奏多の演奏の中にいるみたいな心地良さを覚えた。
「〜♪」
気付けば俺は土手に立ち、川面を観客に新歓ライブでやるというあの歌を歌っていた。陸と奏多と一緒にステージに立ちたい。もう自分に嘘は吐かない。逃げない。
波風が、俺の決意を後押しするように全身を包み込む。最初は囁くようだった歌声も、一節ごとに力強さを増していく。
最後にはもう夢中になって歌っていた。1/fゆらぎのことを考えずにただ歌を歌ったのなんて、すごく久しぶりなことかもしれない。
歌い終えると突然、後ろから拍手の音がした。
驚いて振り返ると、そこには黒髪ロングの和風美人が立っていた。俺と同じ学校の制服、黄土色のリボンだから同じ二年生。
というか、この子どこかで……
「久しぶりに聴いたけど、やっぱり鳴子くんの歌は素敵ですね」
そうだ。いつか、俺のファンだと言ってくれた女の子だ。
彼女は「やっぱり」と言ってくれたけれど、どう考えてもお世辞だろう。素直に喜べない。彼女は俺のそんな後ろ向きな気持ちを察してか、「本当ですよ!」と必死の顔で言った。
「私は鳴子くんの歌声だけじゃなくて、歌い方が好きなんです! すごく感情がこもっているというか、聴いているだけでパワーが貰えるんです!」
「俺の歌から、パワーを? 今も?」
「はい、確かに貰いました! たとえ声が変わってしまったとしても、私はずっと鳴子くんの歌が大好きです!」
変な沈黙が流れる。すると彼女は慌てたように「あ、ファ、ファンという意味ですよ! ちゃんと彼氏いますから!」と言った。あ、そう。
でも、彼女のその言葉に俺の方が大きな勇気を貰った。
今の俺の声でも、1/fゆらぎを失った凡庸な俺でも、誰かを感動させることができるのかもしれない。響く人は居るのかもしれない。
そのためには、もっと練習しなきゃだけど。
「ごめん、俺、行かなきゃ」
「うん。頑張ってね、鳴子くん」
俺は学校を目指して走り出した。
陸と喧嘩中とか、特別がどうとか、もう関係ない。俺はバンドがやりたい。
そのためなら、許してもらえるまで何度でも謝り倒してやる。
衝動のまま軽音部室の前に辿り着くと、一九時過ぎだというのに灯りがついていた。ギターとドラムの音が外まで漏れている。
聴き覚えのあるメロディーにもしやと思い、ぜいぜいと切れた息を整えつつドアを開けると、やはり陸と奏多が二人だけで練習を続けていた。
「響」
俺の姿を見た陸は小さく呟いた。その声は、怒っているのかなんなのか、判別がつかない。
俺は腰を直角に折り、思いっきり頭を下げた。
「ごめん! 俺にもう一度、歌うチャンスをください!」
「ごめん! 四宮のことを悪く言って!」
俺たちは同時に叫んでいた。顔だけ上げて前を見ると、なんと陸も腰を直角に折っている。間抜けな体勢で、俺たちは顔を見合わせた。
「え、な、なんで陸が謝るの?」
「……あの後、奏多にめっちゃ怒られたから」
「どんな理由があれ、関係ない四宮さんを悪く言うのはダメだよね」
一〇秒ほど見つめ合った後、俺たちはゆっくりと上体を起こし、向かい合う。プッと、誰ともなく吹き出した。小さな笑いは次第に大きくなり、俺たちは夜の軽音部室で笑い合った。
ひとしきり笑った後、陸はいつかと同じ問を俺に投げかけた。
「響。バンドは、好きか?」
「もちろんだ」
俺は即答した。あの時とは違う、はっきりとした自分の意志で。
「音楽は好きか?」
「好きだ。大好きだ」
「もう二度と投げ出さないって誓うか?」
「誓う。もし破ったら、今度は本当にハゲるまで髪の毛引っ張り回してくれて構わない」
「ふっ、言ったな? 俺の握力はギターの弾き過ぎでゴリラ並みだぞ? ほんとにハゲさすからな?」
「俺はハゲない。絶対に」
奏多!と陸は呼びかける。
「今の響の言葉、嘘はなかったか?」
「大丈夫。素直でまっすぐな本心だったよ」
奏多の返事に、陸は心底安堵したように息を吐いた。
「……分かった。もう一度お前を信じる。最高のバンドを一緒に作ろう」
「あっ、そのことなんだけどさ」
俺はふと、陸に聞かなきゃいけないと思っていたことを思い出した。
「その、なんで俺をバンドに勧誘してくれたんだ? 陸は本当の音楽好きだけを集めた、最高のバンドが作りたかったんだろ?」
「……チッ、四宮のやつ、吐きやがったか」
「今俺がバンドを好きな気持ちは本当だ。でも、陸が誘ってくれた時の俺って、そんなにバンド好きだったかなって思って」
「あぁ、それはだな、」
そう言うと、陸はケータイを取り出して何やら操作すると、画面をこちらに向けてきた。
それは文化祭ライブの時の動画だった。例のバズったやつだ。汗だくなうえ目も虚ろで歌う自分の姿がドアップで映っていて、改めて見返すとさすがに恥ずかしくなる。
「こ、この動画がなんだよ」
「いや、こんなに大好きって気持ちが伝わってくる歌い方はないだろ」
「え?」
俺は意味が分からず困惑したが、奏多もそうだねと同調した。
「僕には声しか聞こえないけど、こんなにも『大好きだー!』って語りかけてくる歌を僕は初めて聴いた。だから僕も、自分の好きを貫きたいと思ったんだから」
そういえば、入部の時にもそんなこと言ってたっけ。自分に自覚が無さすぎて何とも言えないけれど、俺は最初からバンドが大好きだったらしい。
それに、自分の歌声が陸と奏多を動かしこうやってバンドという形になったのだと思うと、自分もここに居ていいんだみたいな、妙な安心感を覚えた。
「ところで、響」
陸が突然、真面目な顔で切り出した。
「1/fゆらぎを取り戻したいか?」
「は?」
思ってもみない提案に、素っ頓狂な声が漏れた。
「奏多と相談したんだが……俺たちとしては、お前の声がどんなでも、本気でバンドに取り組んでくれればそれでいい。でも、お前自身がどうしてもそいつを取り戻したいなら、俺たちも協力したい」
「でもだって、あの声は一度きりの偶然で」
「声変わりしたわけでも骨格が変わったわけでもないから、出せない声ではないはずだ。何かキッカケさえあれば戻る可能性はある。
でも、歌っていうのはそう単純じゃないんだ。無意識の筋肉の使い方や体型の変化、些細な要因で全く別物に変わってしまい、二度と元に戻らないことも珍しくない」
「だろうな。俺も、散々戻そうとして無理だったし」
「でも、今見せた動画が残ってるだろ? ここからヒントが得られるかもしれない。 ほら、奏多なら俺たち以上に些細な違いに気付けるかもしれないし」
「……」
「どうする? 元の声を目指すか、それとも、今の声のままより上手く歌えるように努力するか。どっちにするかはお前が決めろ」
「俺は――」
俺の答えに、陸と奏多はフッと口元を緩めた。
「やっぱりな」
「響くんならそう言う気がしていたよ」
「そうと決まったら、あれだな!」
陸が三人の真ん中の宙に左手を出す。そして右手で、奏多の左手をその上へ導く。
「ほら、響も」
俺は頷き、最後にその上に自分の左手を重ねた。
「新歓ライブ、どっかーんと盛り上げてやろうぜ! 俺たちのコントで!」
「いやライブじゃないんかい!」
「あははは!」
陸のジョークに俺がツッコむ。そして奏多が笑う。
夢にまで見た俺の本当の青春が今、始まった。




