発見文書 No.037-補
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発見文書 No.037-補
種別:保護者からの連絡帳(断片)
日付:昭和62年8月27日
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【以下は段ボール箱の底、カセットテープの間に挟まれていた紙片。 連絡帳の一頁を切り取ったもの。 保護者の筆跡。鉛筆書き。一部水濡れによる滲みあり】
北村先生へ
佐藤愛の母です。8月のはじめにお電話でご相談しようとしましたが、先生がお休みとのことでお手紙にいたします。
最近、愛の様子がおかしいです。
毎日同じ公園に行って、同じ子たちと集まっています。帰ってきても何をしたか話しません。「みんなと遊んだ」としか言いません。「みんなって誰」と聞くと「みんなはみんな」と答えます。
ごはんを食べなくなりました。食べるのですが、味がしないと言います。最初は「お母さんの料理がまずい」のかと思いました(すみません)。でもアイスクリームもお菓子も「味がしない」と言うのです。唯一、かき氷だけは「おいしい」と言います。なぜかき氷だけなのかわかりません。
【水濡れにより3行判読不能】
それと、夜中に起きて何かを書いています。
ノートを見せてと言っても見せてくれません。隠します。一度だけ、愛が寝ている間にこっそり見ました。
日記でした。
でも不思議なことに、愛が書いたはずなのに、字が愛の字ではありませんでした。もっと大人の字に見えました。いえ、大人の字というか、愛の字と別の誰かの字が混ざっているような。
先生、お体の具合はいかがですか。
先生がいらっしゃらない夏休みは、子どもたちも寂しいのだと思います。早くお元気になってください。
2学期が始まれば、きっと元に戻ると思います。
追伸
愛が昨日、寝言で言いました。
「先生、ずっとここにいてね」
誰のことを言っているのかわかりませんが、先生のことだと思います。
【水濡れにより以降判読不能】
【本文書への赤ペンの書き込みはなかった。 ただし、紙片の裏面に、赤インクで「。」が一つだけ打たれていた。 句点。文章のない句点。 白井さとし(8月30日の日記)の「。」と同じものかどうかは、判断できない】




