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異世界転移した私  作者: たぬたぬたぬき
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商団護衛任務6日目





「うぅ…」



むくり…「お腹すいた」


「昨日はひどい夢を見た気がする」


「あれは夢だ。きっとえげつない夢だったんだ…」


「そうだ、私帰らなきゃ…車が走っててコンビニでスイーツ食べれる世界に…」


「寝よう。きっと次に目が覚めたら自分の部屋で何気ない毎日が始まるんだ」









「…」


「お腹すいた。」


「おぉ、ミキちゃん起きたか!昨日は大変だったよ!」


「すいません店員さんミックスピザとコーラください」


「俺は店員じゃないんだが…?ピザとコーラ?何かわからんが寝ぼけてるなら顔洗って来たらどうだ?」














異世界転移って残酷です














「お腹すいた。」


「ほら、朝食だ。」


「…」


「安心しろ虫の入ってない野菜のスープだ」


「いただきます」


うまい。なんだろう普通に美味しい


「高かったんだから心して食えよ」


「はい。」


「じゃあ食べ終わった頃にみんなを呼んでくるから」


ガタン



今度から保存食は大切に食べよう…


虫が入ってないだけでもどれほどありがたいか…











「えーそれじゃあ村についての注意事項と説明をするぞー」


「はーい」

「…」


「まず原則村の滞在は一晩だけだ。それ以上は道中手に入れた素材などを売ってそのお金を使い滞在すること」


(貧乏つらたん…)


「宿での食事は昨日も言ったが小銅貨5枚までだ。それ以上は自費で頼むとのことだ」


「好き嫌いがなければ安いものを頼んでお腹いっぱいになる金額ですね」


「むしろ少し余るぐらいだな」


「都市についたら数日滞在するぐらいのお金はあるが、そこまで長く滞在できるわけじゃない。帰りの旅費もあるからそこを考えると正味3日がいいところだ」


(少な…命の危険を伴う旅をして…修学旅行かよ…)


「次の村までは3日かかる。俺もできれば都市で少しでも長く過ごしたいため、道中の村にはお金をかけず、しかし無理はせずにこの仕入れの旅を行なっていきたいと思う」


パチパチパチ


「村の外に出るのは初めての人もいるだろう。基本的には町に出る時は俺とソウどちらかと共に行動すること。特にそこのお二人さんは成人したとはいえ身の危険があるからな」


「“はーい”」


「それと財布は必ず服の中だ。ポケットや腰に下げてたら取ってくださいと言ってるようなモンだから気をつけろよ」


「“はーい”」


「今日は午後には出発する予定だから午前中は町に出て英気を養うもよし。午前中いっぱい寝てるもよしだ。以上」


「ミキさんはどうするの?やっぱりヒドラの鎧見に行く?」


「どうしようかな〜」ぐぅ〜


「…」

「…」

「お腹減ってるんだよね」


「あははは…出店…出てるかもしれないよ?」


「いく。」


「じゃあソウ兄ちゃんに頼んで行こうか」



「お腹すいた」

「出店ないじゃん」


「朝だからかな?(笑)」


「保存食仕入れて行くか?自費だけど」


「自費か〜」


「でも確か先生の宿題って「肉は現地調達な!」じゃなかったっけ?」


「仕入れて行くとしても野菜か果物だな」


「どっちもまだあるしいらない」


「…」

「…」


「あぁ〜なんかいい匂いがする…」


「お?出店あるじゃん!」


「何屋さん?」


「んーあれは虫の串肉屋だな」


「…」

「最悪死ね」


(言葉が荒れてきたなぁ…またそろそろヤバい感じなのかな…?)



「でも蟷螂なんかの虫の肉は案外悪くないぞ?」


「…」


「まぁ強いていうなら硬いな。」

「見た目はあの通り何かの筋肉だが、普通に焼けば食感は固い筋肉、スジだな。肉自体に味は無いが、あのタイプは一度叩いてほぐしてから串にさしてるから食べやすいと思うぞ?」


「なんか美味しそうに思えてきた」


「俺のおごりで一本チャレンジしてみないか?今後のミキくんのためでもあるし…何なら少し値は張るがあの甘いタレ付きでもいいぞ」


「…」


(すごい険しい顔して葛藤してる(笑))


「じゃぁ…ソウ先生がそこまで言うなら…一口だけ…あとはみんなで分けましょう。」


「あぁ、チャレンジすることはいいことだ、偉いぞ、ミキちゃん」


「…」


「すいませーんその串肉を甘ダレでください!」


「はいよ!…おまち!」


「あんがとよ!」




「さ!ミキくん食べてみて!」


「いただきます…」


「……………」


「どう?」


「うん。食える。」


「そうかそうか!よかったら全部食べてもいいんだよ」


「いえ、今はこの認識だけで大丈夫です」


「そ、そうか…」


「高いお金出して食べさせてくれてありがとうございました。ソウ先生」


「あぐ…ん?あぁきにふるな」

(間接キス…頂きます。)


「うん、うまい。最後になっちゃったけどリーフくんもどうぞ」


「ありがとうございます!…うん!美味しいですね!高いだけあります!」


「よかったよかった!せっかくだからこのままヒドラの鎧でも展示してあるから見に行こう」














「そういえば、ヒドラって何体もいるの?」


「いや?1体だけだな。」


「ヒドラの鱗装備って倒してないのにどうやって作ってるの?」


「そりゃ〜脱皮した皮から作るんだよ」


「脱皮するんだ…蛇じゃん。」


「脱皮したものを尻尾かなんかで巣の外に出してそれが崖下まで落ちてきてそれを採取して装備品を作っているんだよ」


「なるほど〜脱皮するなら無理に倒さなくてもいいしなにより他の地域より比較的安全地帯になるしでいいとこづくしですねぇ〜」


「まぁなぁ〜…ま、それだけじゃないらしけどな。」


「ふむむぅ〜?」














武器防具屋にて…



「これがヒドラの鎧か〜」


「はぁ〜紫色で綺麗だな…」


「若干シースルーなんですね」


「でもあっちのは透けてないし使う部位によるんじゃないか?」


「このシースルーのやつは女性用か〜」


「軽い割りに防御力が高くセクシーと…」


「戦いにおいてセクシーって何の意味が…」


「ミキさん、あっちにヒドラの鱗を使った短剣ありますよ!」


「どれ〜…うわぁ!すごい綺麗!」


「どれどれ…おぉ…これはかっこいいな!紫色のナイフか〜」


「これはいいなぁ…欲しいなぁ〜でも金額がなぁ…」


*金貨10枚*


「高い…」


「短いのならもっと安くであるけど、金貨は必要ですね。」


「私の財布の中身銀貨6枚ぐらいしか無いよ」


「遠い憧れの武器だな」


「ですねぇ〜」


「金属武器もあるんですね」

「しかもお手頃…重ッ!?」


「どれ………金属なんだからこんなもんだろ」


「あぁ…脳筋にしか無理だって内心バカにしてたけどあれだ。脳筋にしか使いこなせない装備だ」


「なんでうちの先生が短剣を選んだかわかった気がする。弓使うのに立派な剣は重いんだね」


「弓との相性もあんまり良く無いしな、持つことができて中剣だがそれでもそこそこ重いからな」


「それにここの武器はお手頃だが混ざりが多いから強度はそれほどでも無いな」


「折れやすいの…?致命的じゃん…」


「初心者用だしそんなに強いのはいないからこれで事足りるんだろう」


「虫も大型じゃなければこれで十分だろう」


「なるほど…」


「ハードレザーアーマーもあるけど…安いね…」


「これも…まぁ見ればわかると思うがツギハギだな」

「縫い目を狙われたりそこに刃が当たって切れたりすると一気に防御が落ちるからな、値段相応だな」


「むぅ」


「見た目もダサいしな(笑)」


「そうですね」


「次の店に行きましょう!」











「工芸品?家具屋ぽいかな?」


「ヒドラの鱗破片で作られたステンドグラスみたい…同じく作られたランタン…綺麗ですね〜」


「まぁ綺麗だが…値段がな(笑)」


「金貨3枚…」


「色が薄く軽いが防御力が落ちる方は女性用で、色の濃く重いほうは男性用で」

「男性用だが破片は武器に使われ、女性用の薄い破片はこう言うものになるんですね〜。」


「破片なら…と思ったけどこれは手が出ない…」


「だなぁ〜もっとお金持ちになってからだな」


「ま、それまで楽しみにしましょう♪」


「だな、そろそろ宿に戻るか」


「“はーい”」











「遅いぞお前ら。もう俺はあらかた支度したから部屋に行って支度してこい。」


「“はーい”」







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







「ここから次の村までは3日だっけ?」


「あぁ、そのくらいだ」


「あの村ではお肉がなかったからそろそろ道中で仕留めないときっとまた次の村でも虫肉だ…」


「何かいるといいですねぇ〜」



「蟷螂の虫肉ならイケるって言ってたじゃないか!」


「あれはね…甘ダレが美味しかったんですよ。ソウ先生も言ってたじゃないですか肉自体に味は無いって」


「ま…まぁ…あれだな!慣れだな!うん。慣れだ!」












「結局何も居なかった…」


「まぁ…獣にしても何にしてもまだヒドラのテリトリーって事じゃないですか?」


「八つ当たり用のゴブリンまでいないとはなんたるザマか!」


(ゴブリン…哀れ…)


(空気を読んで出てこなかったんだな…それがいい。正しい判断だ…)


「そこまで好んでゴブリンを狩るとなるともうゴブリンスレイヤーの称号を授与してやろう」


「いらないです」


「えぇ!?冒険者なら二つ名欲しいもんだろう?」


「どうせなら肉の使者とか旨味の賢者とかそういうのが良いです」


(“持ってる武器弓じゃん…”)





「じゃあ野営をするぞー」







「“いただきます”」



「この虫肉の足、仕入れといてよかったな!」

「いやぁ…肉食べられて幸せですねぇ〜」

「俺は何でもイケるが鹿肉が食べたいな。」


「…」

(今日も野菜生活…なんでもない…虫じゃ無いだけ有難いです。)


「そういえば最終目的地は交易都市らしいですけどあと何日ぐらいで着くんですか?」


「えーと…今日で村を出て6日目だから…何事もなければあとは9日か10日で着くぞ」


「ふーん…小耳に挟んだんですけど交易都市って港町らしいですね?」


「あぁ!そうとも!他国やこの国から輸入輸出が毎日山のように繰り返し行われる賑わいも賑わいの交易都市さ」


「ソウ先生は昔皮を売りに行ったんですよね?」


「あぁ、滅多に行かないが過去に何回か行って売ってた事があるからな。北の寒い地方の商船向けに売り込みに行くとなかなかいい値段で買い取ってくれてたからな」


「港町って事は途中海沿いを歩むんですか?」


「一応海沿いと今みたいな平原とあるけどどっちに進みたい?」


「せっかくなので海がいいです」


「わかった。次の村で門が二つあるから海沿いの方に行こう」


「海沿いって事は魚とか釣れたりするのかな?」


「あぁ、取れるぞ!」


「へ〜!都市に着くまでに何か海のも食べれるといいなぁ…」


「そうだなぁ…食べられるものだといいな…」


「そろそろ寝るか〜明日からはヒドラテリトリーを出るから今日はしっかり寝とけよ〜」


「おやすみなさい〜」


「おやすみ」


「おやすみなさい」







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