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アダムとイヴ
真っ暗な部屋の中、裸の男女はソファの上で毛布にくるまって、同じ時を過ごした。
クリスマスケーキとかプレゼントとかってどうなんだ?
そういう俗っぽいものは嫌いだね。
マウラはそう吐き捨てる。
やっぱり寂しかったのか?
まぁね、最近面白いことなかなか起きないし。
たしかに、マウラはあの事件までは、このマンションでただ一人、暗い部屋にいたんだろうな。自分の起こしたアクションによって、奇妙な出来事の連続だったが、やっぱり最後は落ち着くところへ落ち着くんだな。それに、何か行動を起こした分だけ、思いもしなかったような結果が帰ってくる。それが僕だったというわけなんだな。
君はさ、なんていうかなぁ、なんでこんなに通じ合ってしまったんだろうな。
まぁ似た者同士だってことだよ。
私ね、思うんだけど、君のような人にはもう出会えないんじゃないかなって思う。だってさぁ、最初は、私が上履き盗んだってことじゃん。普通の人なら、きっと私に罰を与えたんじゃないかと思う。でも君は温もりをくれた。それが奇跡だったんだなって今は思う。
これからずっと一緒にいるか?
うん。少なくとも卒業まではね。
彼女は毛布のなかで、足を重ねてきた。その仕草に僕は興奮を覚え、毛布にくるまりながら、もう一度、身体を暖めた。




