破壊
マウラが自分の部屋まで先導して、他はそれについて行った。マウラは、鍵を開けると入っていいよと促してくれた。あの6回ノックは、単なる僕たちが来るのを知らせる暗号に過ぎなかったというわけだ。それぞれが、思い思いにローファーを脱ぎ、裸足で上がっていった。リビングに着くやいなや、廊下の電気も消し、常夜灯にして、マウラは裸になって背伸びした。
んー!帰ってきたって感じ。
いきなり過ぎないか?
僕はマウラをたしなめたが、マウラは先にソファにどっぷりと座ったので、ミワもそれに続いて裸になって隣に座る。僕も続いて、女子3人という中で恥ずかしげもなく、男の裸体を晒して、ソファの端へ座る。マリも来いよ、と僕は誘うが、金沢さん改めマリはその場でモジモジして動かないので、マウラがマリの後ろに立ち、体を密着しながら、ワイシャツのボタンを一つ一つ外し、脱がせて、肌を露わにし、そのままスカート、下着まで脱がせた。マリはなされるがまま、その裸体を露わにした。マウラの後ろからのメガネはどうするという囁きに、ゾクゾクと体を震わせながら、コクリと頷き、その眼鏡を優しく外してやると、おかっぱ姿でキツネ目の顔を赤らめる可愛い少女がその姿を現した。
マウラは、優しくソファーまでエスコートして僕の隣に座らせた。さすがに普段のポーカーフェイスも、男女の身体に囲まれているのをまざまざと意識し、膝に手をついて、うつむき、顔を赤らめている。
マリちゃん、リラックスしていいんだよ?
ミワは優しく彼女の背中を擦ってやると、緊張もほぐれてきて、次第に深くソファに腰掛けていった。男女の肌が密着するのも次第に慣れてきた。
これが、真実・・・
そのか細い呟きに僕は背中をさすってやった。すると、リラックスしたように深く腰掛けた。
写真、撮らなくていいのか?
ううん。今はいいの。
マウラの問いかけに、マリは静かに答えた。マウラがふとスマホを取り出し、何かを眺めていると、うわ!っと大きな声を出した。僕が何だよ、と返すと、なんと足の裏の園のアカウントが凍結されているというのだ。その衝撃に、マリは茫然自失となって天井を見上げてしまった。そして、あ、あ、と静かに声を上げ、涙をたくさん流した。ただ、枯れるその瞬間まで、その永遠の刹那とともにした。




