↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/76

賑やかな帰り道

僕たち4人は、宵闇の中で色々な思い出話を語った。それぞれが自分の知らない事実が明らかになると、動揺したり、目を輝かせたり、さまざまな反応を見せた。特に今日、足コキの話をしたら、ミワは顔を赤らめるが、金沢は知っていることだと、不敵な笑みを見せた。その様子に、マウラも驚いて顔を赤くした。それにしても、あとにも先にも、授業中に足コキでイッたのは僕だけだろうなぁとつぶやくと、金沢はふとなんら表情を変えず淡々とこう言った。


あの学校、来年で閉校だから、私たちの代で最後だよ。


金沢以外、一同はその衝撃的な一言に、動揺を隠しきれなかった。


あの一帯が全部軍事基地になって、学校もその庁舎になるの。たぶんマウラさんのマンションも例外じゃない。


金沢がウソを言うのは想像もつかないから、おそらく本当のことなのだろう。委員長権限で知ったのだろうが、時の権力者の何気ない決定が、僕たちの思い出をすべてまっさらにしてしまうのだと思うと、虚しさに包まれた。しかし、結局のところ、役者が物語を動かすように、この一瞬一瞬を心に刻んでおけば、たとえここが更地になろうとも、写真でも写らない汗臭さは、何度でも蘇らせることができる。そう思えば、これから起こる出来事にも、動揺せずにいられると思えた。

いつのまにか、マンションの目の前だった。だが、本番はこれからだった。どこまで金沢を溶かすことができるのか、僕も内心不安であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。