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集結

マウラの教室を覗くと、一番前の席でマウラが足の裏をピンと伸ばしてはっきりと晒していた。未だに指先は湿っていて、そこに埃が吸着していた。僕に気づくと、左足をこちらに向けるように組んで、指をギュッと折り曲げた。この足はついさっきまで濡れ場を経験して、未だに乾いていないのに堂々と晒していると思うとやはり罪だ。それよりも、ミワのことが気になって見たが、表面上はリラックスしていて安心した。その可愛らしい小さな足を晒すのもだいぶ慣れてきたらしい。もともとは足フェチの性質はなく、剣道部でもあるので抵抗はあまりないのかもしれない。

だが、問題の金沢について、どういうふうに着地するのか想像もつかないが、自分たちの関係をうまく伝え、さらに盗撮を辞めさせることを第一目標としなければならない。

放課後、僕はミワと待ち合わせ、屋上前の階段についた。窓からは強く赤い光が差し、周りを暗くした。この扉の先に足の裏の園、金沢がいるのだ。ミワは咎める相手であると同時に、憧れである足の裏の園の人格に会うことに緊張を強め、指を握りしめていた。ふとペタペタと、生の足音が階段を登っているのに気づき、上から覗くと、マウラだった。


お、デート?

違うよ。なんで今日に限って、屋上に来るんだ。

なんか何もすることなくてなー。

でもいいんじゃない?なんかみんなでいけばいろんなことが解決する気がするし。


たしかにミワの言う通りだ。これだけ人物がそろえば、何か起こる。そのミラクルに期待しよう。僕たちは、3人とも裸足でペタペタと一歩ずつ階段を登り、すでに鍵が空いている扉を開けると、金沢はすでに立っていた。


おぉ金沢さん。


事情の分からないマウラはその人物のいきなりの登場に驚いた様子だったが、金沢さんはポーカーフェイスを貫き通した。おそらく既にマウラの行動は掴んでいたのだろう。お互いが夕日に照らされて立ち尽くす様は決闘さながらだが、今日はそういう性質のものではないので、コンクリートの構造物に4人が並んで座った。金沢さんは端っこで若干距離を取っているが、裸足の3人はかなり密着していた。


仲、いいんだね。

まぁ誰もいないから言っちゃうけど、裸の付き合いだからねー。


そのマウラのぶっちゃけた話に、ミワは両手で自分の口をふさいだが、金沢もマウラのあっけらかんとした様子に、穢らわしいものを見たような恥を垣間見せた。


なんか、羨ましいね。いつからそんなに仲良くなったの?

成り行きだよ。


僕はこう答えた。その一言に金沢は自分のあごに手を添えて、何か考える素振りを見せたあと、こう問いかけた。


写真、撮らせてもらっていいかな。

あぁ、構わないよ。


僕たち三人は、足を突きだして、一日中裸足で歩き回って汚れた足の裏を密着した。パシャパシャと角度を変えながら何度も撮影をして、足を伸ばしているのも疲れ始めた頃、納得のいく写真が取れたようだ。


これ、アップしていい?

ミワは大丈夫なのか?


ミワはコクリとと頷いた。マウラには、断りを入れなかったので若干いじけているような仕草を見せたが、おそらくアップすること自体は気にしていないだろう。まもなく、足の裏の園のアカウントに写真がアップロードされ、汚い3つの足裏が堂々とネットの海に晒された。ミワも確認すると、いいねがリアルタイムで増えているので、感激していた。マウラは、当たり前と言わんばかりに飄々としていた。以前の自分の濡れた全裸を映された動画が、相当伸びて各エロサイトに拡散されているのを知っているからだ。ただ気になるのは、以前の動画と比べて伸び方が鈍いことだった。

さておき、金沢はとても満足そうな表情を浮かべていたので、今日マンションに一緒に来ないかと、誘ったら、行きたいと言ってくれた。足の裏の園をエデンに引き込むことに成功してしまった。すると、マウラは調子に乗り、その上履きもらうねと、金沢の前にしゃがみ込み脱がせて、赤く蒸れた形の整った足を晒してしまったが、満更でもない様子だった。ただ、勝手に上履きの中の匂いを嗅ぐ獣の姿には、少し軽蔑の表情を浮かべた。

上履きはマウラが手に持って、4人でペタペタと裸足で2階の階段まで降りると、裸足で渡り廊下の方へ向う奏とばったり会ってしまった。5人全員が裸足だという事実に、奏は顔を赤くして、ついてこないでくださいね、とだけ吐き捨て走り去ってしまった。マウラが、あの子は?と聞いてくるものだから、僕はもう暗くなるのが早いからなぁと話をそらした。

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