確認
部活が終わった。
きっとあの子も帰ってる頃だろう。仮にあの子が僕の上履きを隠しているのだとしたら、すでに持ち帰っているのだろうか?今の時間帯なら誰も教室にいないはずだし、僕はすでに一線を越えてるわけだ。
ちょっと探してみるか。
ペタペタ。暗い廊下に僕の足音だけが響く。まだ部活終わりでヒリヒリと痛い足の裏で一歩一歩踏みしめながら歩く。ここがあの子の教室か。名前は分からないが、あの子が使っているロッカーなら押さえておいた。この31番のロッカーだ。誰もいないことを確認して開けてみると体操服が畳んであり名前に「真裏 素子」と書かれていた。さなり?まうら?番号からしてマウラだろうか?いかにも足の裏が好きそうな子だ。名前が性格を引き寄せるとも言うし、納得納得。それにしても汗臭いな。女の子も意外とそういうとこに無沈着なのだろうか?いいことを知った。
もうちょっと奥を探ってみる。すると、体育シューズの下に上履きがあるのを発見した。やはりか。しかし、どこか僕の上履きではないような気がした。僕のやつはもう少し汚れてたはず。申し訳ないと心のなかで謝罪し上履きを取らせてもらうと、上履きの甲にちゃんと「真裏」と名前が書かれていた。あれ?僕のじゃない。おかしいな。とりあえず、誰もいなかったから上履きの奥を覗くと、足の裏の形がクッキリとしていた。あれがあの子の足の裏の形なのか。それにしても僕みたいに大きな足だ。その子の上履きのニオイを嗅いでみると、あの一週間前のような興奮を覚え、僕はこの上履きをさっとロッカーに元通りにしまって、教室でまたやった。とんでもない裸足の変態野郎になってしまったようだ。
そのあとは、またそそくさと逃げ帰るように昇降口へ来たが、ある違和感を覚えた。なぜあの子は上履きをわざわざロッカーにしまってるのだろうか?そうなるとロッカーから昇降口までは裸足で歩いているとということなのか?でもあの子は部活には入ってなかったと思ったな。なのに裸足でいるとこなんて見たことないぞ。
僕は興味本位であの子の下駄箱を開けてみた。
これは!
なんと僕の上履きが確かに入っていたのであった。




