真夏の逆襲
うだるように暑い日曜日。熱も引いたので、今日は部活へ行くことにする。暑さが異常らしいから夕方から行うらしい。マウラはクーラーが苦手らしく、ダラダラとサウナのような部屋でしばし過ごした。マウラは、暑いときには熱いもんだよねとかぬかしながら頬や上半身を密着して汗と皮脂がジトッと貼り付く。このソファが汗を吸収してどんどん汚くなっていく。その臭さも、この部屋にずっといると麻痺してくる。マウラはゴロンとソファに倒れて、溶けたようになってるから、例のものを装着して、マウラを蹂躙した。
マウラは一旦、うつ伏せでテカった背中を見せ、両手を後ろに回した。その辺に捨ててある電源コードで私を縛ってくれ。そういうもんだから、長めの電源コードを持ってきて、マウラの両手をきつく縛ってやった。おお、緊縛だ!マウラの喜んだ顔が浮かぶ。マウラは意図的に、その太く骨も丈夫そうで、筋の入った汗が滴るペニスのような首を伸ばし汗を飛び散らせながらパンパンと腰を振った。これ、絶頂の時に首斬られたら気持ちいいらしいな!とどこで調べたかも分からない情報を急に口にしたので、バカをいうなと穴を叩いた。マウラの動きがすごく良くて、僕はまもなくイッてしまった。
もう終わりか?と、キツネにつままれたように動きが止まった。僕は引き抜くと、コンドームが中に収まりっぱなしだった。マウラはソファの上で縛られたまま腰掛け、股を突き出すように開いた。僕が腟内をまさぐって、白く透明なゴムが出てくるのを興味津々で眺めていた。ゆっくりと、ゴムを引き抜かれるさまに、僕も興奮した。マウラは唇を噛み、真っ赤な顔で、汗をダラダラ垂らしながら、ただじっとそれを見た。デロッと精子のたまった風船部分まで取り出すと、しぶきを上げた。ああ!っと仰け反った。さすがのマウラも我慢できなかった。ほら、とマウラに近づけてやると、金魚だね、とつぶやき、じっと膨らんでる部分を観察した。私に宿ることができなかった魂たち、哀れよ、と汗にまみれたマウラが目を閉じながら口ずさんだので、目を覚ますんだと、肩を叩いた。まだ、これからこの身を刃に委ねる、断頭台の前に立つ囚人のつもりなのだろうか。手に持ってるものを捨てて、縛ってあったコードを解いてやった。マウラは背筋を伸ばし、また、ダランとだらし無く、深く腰掛けた。
僕はこの暑さに耐えかねて、さっさと着替えて、部活へ出かけた。その際、ワイシャツと下着はそのまま着ることで、回収させてもらったが、彼女が悲しむだろうと思い、上履きは置いていった。外へ出ると、さっきまでの熱気がウソのように涼しく感じられた。あの部屋は熱気がこもりやすいんだ。自転車で近くのあぜ道や森の道などを巡り時間を潰した。
正直、足立さん・・・ミワはどんな顔をするのか分からない。僕の知っている素足女の中では、一番狂気を感じる。ただなぜあそこまで他人行儀だった人が、急に僕を意識し始めたのだろうか。やはりマウラという女子の無自覚な女性としての魅力に、ミワが苛立ちを覚えているのは間違いないだろう。ミワはマウラをよく気にかけていたが、それは自分より本能的に劣っていると感じたからだ。実際そうかも知れないが、剣道をやってる中でどうしても起きる強い劣等感を、マウラで解消するという、人間の性が見て取れる。そんなマウラが、僕に対してベッタリくっつくようになった。それがずっとわだかまりなのかもしれない。ミワは、僕の一言で、髪の毛をきったり、僕が彼女に剣道の作法とかいろいろ教えたり、僕の真似して素足履きになったりと、自分を改造しておいて、勝手に乗り換えるのか?と無意識に憤っている。僕はそれを解消しなければならない。帰り道、ちゃんと話してみよう。
いつもの通り昇降口から入り、用を済ませた後、部室へ行く。ヤキザトくん、おはよう。ミワは急に他人行儀になったので、僕は上の名前か下の名前かどちらで呼べばいいか分からず、おはよう、とだけ返した。稽古時も、僕と相掛かりになっても特に、変わった様子はなかった。僕のことを諦めたのだろうか。今日も、さっさと着替えて、すでに暗くなりかけている廊下を歩くと、壁の柱から、全裸の足立さん・・・ミワが出てきた。




