↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/76

裸足の感覚

なんで上履きがないんだ?誰かに盗まれたとか?いや、こんな真面目な生徒ばかりの学校で盗まれるのはありえないが、僕も上履きは昨日確かに下駄箱に入れたはずだ。もういいや、裸足で行ってしまえ。


普段、いつも渡り廊下を歩いてるとき、何気なく裸足で歩いてるけど、改めて一日中裸足ってなると、久々に素足であることに意識をして気持ちが高ぶる。去年のGW明け、剣道漬け、裸足漬けの毎日だったから、このまま靴下履かなくて何が悪いんだと開き直って1週間素足で上履きを履いていたあの背徳感に似ている。それから素足で上履きを履くキャラとして認識されて、次第に気にされなくなったが、裸足ともなると注目度はその比ではないだろう。


誰かに見られたらどうしよう。裸足のこと何か言われたらどうしようと、ソワソワしながら、さっきとは打って変わって、ひたひたと早足で教室へと急ぐ。


ピタピタ。なるべく音を立てないように階段を登る。後ろからも誰かが来る。あぁ、なんでこの人裸足なんだろうなんて思われてるだろうな。下から覗かれると足の裏は丸見えだし。

次は廊下だ。普段は上履きで隠されてる指先があらわになって、裸を見られているような羞恥。それにすれ違う男子女子みんなの視線は僕の足に向く。女子が「うわ、やばーい」なんて声を上げると頭が真っ白になってしまう。でもこの感覚、なんかいい。辛いあとにうまみが来るようなあの感覚だ。

もうどうなっても構わない。軍隊のごとく堂々と歩くんだ。


ペタペタ。普段のごとく、誰かに挨拶を交わすということもなく、自分の席へ着く。その間、足を見た人は僕を驚いた目で見るけど、そういうのを楽しむことにした。足がソワソワする。周りは上履きも靴下も履いてるのに僕は、指先まであらわにしている。なんか心もとなくて、机の金属の骨格に指でつかんでみた。ひんやりして気持ちいい。その後しばらく足の裏をぺったりと床につけると、汗がじんわり染みてきて、床から離すと、ペリッと床から足の裏がはがされ、足の裏に風が当たって気持ちいい。足の裏を後ろに見せたり、足の指を思い切り広げたりして、上履きがなくなってしまったことなど気にせず、裸足でいることに夢中になった。


そんなことをして楽しんでいたら、クラスメイトの一人が話しかけてきた・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。