ショートコント ノブ&ルー① 言語理解
《おい、なんか変なコーナーが始まったようだぞ?》
「そりゃ、皆ルーちゃんのことが知りたいからじゃろ。」
《ルーちゃんって……我のことか?》
《その呼び名は少し恥ずかしいものがあるぞ。》
「まあまあ、よいではないか。それだけ親しまれておるということよ。」
《そ、そうか?》
《それなら……まあ、かまわんが。》
「よし、ルーちゃんゲット!」
《ゲットとは何だ、ゲットとは。》
《仮にもお主、天下人・織田信長だぞ?》
《そんな言葉、どこで覚えたのだ?》
「それは、ほれ。」
「ルーちゃんが作ってくれたテレビルームじゃ。」
《ああ。》
「世界中のテレビが見られるし、ご丁寧に全部日本語になっとるではないか。」
《それは日本語に翻訳しているのではない。》
《我のスキル『言語理解』のおかげだ。》
「ほう。」
《どんな言語でも、自動で理解できる。》
「なるほどのう。」
「便利じゃ。」
《ちなみに鳥の言葉も分かる。》
「ほう。」
《ドラゴンの言葉も分かる。》
「ほうほう。」
《古代神の言葉も分かる。》
「さすがルーちゃんじゃ。」
《……だが。》
「なんじゃ?」
《関西弁だけは、たまに翻訳を間違える。》
「なんでやねん!」
《今のは分かった。》
「ツッコミだけ学習しとるんかい!」
《あと『知らんけど』は、最後まで意味が分からん。》
「それは日本人でも分からんから安心せい。」
《そういうものなのか?》
「そういうものじゃ。」
《日本語とは奥が深いな……。》
◇
「話は変わるが、その[言語理解]とやらのすきるを持っておるやつは全部で何人くらいおるのじゃ?」
《まあ、上級魔族の半分くらいは持っておるだろうから、5万人くらいか》
「ほほう。それだけの魔族が現代人と結合すれば、面白いことになるのう?」
《貴様今すごく悪い顔をしているな。まあ、お主の考え通りだ。面白いことになるのは間違いない》
「そうか。やはりか。こりゃこれから楽しみじゃわい。クックックックック。わーはっはっはっはっは。」
《うむ。大魔王らしくなってきたぞ。フッフッフッフッフ》
「わーはっはっはっはっは」
《フーフッフッフッフッフ》
「わーはっは」《もうええわ!》
「ルーちゃんも乗っておったくせに」
《乗らせるな!》
「酷い」
怒られて少しいじける信長であった。
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